王道BLの金字塔!「世界一初恋」最新刊10巻のあらすじ&見所とは

8月に最新刊10巻が発売された、人気シリーズ「世界一初恋」。今回は、中村春菊さんによるコミックスシリーズ、最新刊10巻の見所をご紹介致します!

世界一初恋とは?

世界一初恋シリーズは、アニメ化&映画化もされたBL界の金字塔とも言えるシリーズです。

中村春菊さんが手がけるコミックスシリーズでは、主人公である「小野寺律の場合」のほか、美大に通うイケメン書店員と、30歳という年齢を前に多くのことに二の足を踏みがちになってしまう会社員とのじれったい恋を描いた「木佐翔太の場合」が収録されています。

藤崎都さんによるノベルシリーズでは、性別を隠して少女漫画家として人気を博す男と、彼の幼馴染であり現在の担当編集、さらにアシスタントチーフなどが絡み複雑な三角関係へと発展する「吉野千秋の場合」、「小野寺律の場合」でメインヒーローとなる高野に恋心を寄せていたものの、切ない結末に落ち着いてしまった営業社員のその後を描く「横澤隆史の場合」で構成され、それぞれの恋模様を覗くことができます。

10巻の「小野寺律の場合」は解決と波乱が…?

既刊にて登場した新キャラクター「灰谷新」。
高野さんがエメラルド編集部・編集長に就任するまで配属されていた「アース編集部」の社員です。

高野さんは灰谷さんを目の敵にしている様子で、律にも幾度となく「あいつに近づくな」と警告していました。

しかし律は、なぜ高野さんがそれほどまでに相手を嫌うのかその理由がよく分からず、灰谷さん自身が自らの上司に当たるため邪険にも出来ません。

ふらふらした律の様子に、高野さんも苛立ちを隠しきれず……そして少しずつ、隠されていた過去が明らかになっていきます。

その一方、高野さんの不安を煽っていた「あの問題」が解決し、いつになく優しい高野さんとの甘いシーンも必見!

「木佐翔太の場合」は、木佐さんの誕生日にまつわるエピソードが収録されています。

3月14日が誕生日であることを雪名に知られ「祝いたい!」と言われるも、「誕生日を祝うような歳でもない」と一蹴してしまう木佐さん。
そして雪名はと言えば、ホワイトデーというイベントにかこつけて当日も女の子たちに囲まれます。

すれ違いがメインのお話のように思えますが、木佐さんの拒否の理由に胸をつかまれること間違いなし!

世界一初恋10巻の魅力は?

律の悩みは「どうしたら良い漫画が作れるのか?」→「どうしたら読者をドキドキさせる漫画を作れるのか?」という仕事関係のものがひとつ。

もう一つは「大人が互いに気持ちを通わせたその後はどうなるのか?」というプライベートなもの。

この二つが「少女マンガ編集」という仕事を中心に絡み合っていきます。

漫画の中や学生の頃のように「好き!→付き合う!→幸せ!」だけでは終わらない関係性と、仕事というものを軸に社会的な繋がりを持っている高野さんについて更に深く悩んでいきます。

一方木佐さんも、雪名との年齢差というどうしようもないものを前に、雪名とその周りの若い女の子たちから、疎外感を感じずにはいられません。

「BLはファンタジー」とはよく言われますが、世界一初恋は最新刊もやっぱり「編集者が青ざめるほどちょこっとリアル」!
甘い描写にときめくのはもちろん、読者のリアルタイムな思いにも寄り添うようなリアルなストーリーが健在です。

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