コーダ あいのうた(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『コーダ あいのうた』とは、米仏加3ヵ国合同で制作された2021年公開の映画。耳が聞こえない両親と兄の4人で暮らす女子高生ルビーは、家族の中で唯一の健聴者。合唱で歌の才能を見いだされたルビーは名門音楽大学の受験を勧められるが、両親に反対されてしまう。夢を諦めて家業を手伝うことにしたルビーに対し、娘の才能に気付いた父は夢を後押しすることを決意する。本作はろう者の俳優陣が聴覚障がい者を演じたことで話題を呼んだ。エミリア・ジョーンズ演じるルビーの美声も魅力的であり、見どころの1つとなっている。

ジャッキー・ロッシ(演:マーリー・マトリン)

ルビーの母親。聴覚障がいがあるが明るく、ハキハキとした性格で若い頃はミスコンにでたこともある。はっきりと意見を言うため、娘とよく喧嘩になるが家族思いで夫婦仲もよい。ルビーをベイビーと言うほど愛している。

レオ・ロッシ(演:ダニエル・デュラント)

ルビーの兄。聴覚障がいがある。出来のいい妹を目障りだと感じながらも、ルビーのことを案じてくれている。言葉使いは少し荒いが優しい兄。父親と一緒に船に乗り、漁に出ている。ルビーに「家族の犠牲になるな」と、夢をあきらめそうになるルビーを叱責する。

ベルナルド・ヴィラロボス(演:エウヘニオ・デルベス)

ルビーの高校の合唱クラブの顧問。ルビーの歌の才能を見いだし、ボストンの名門音楽大学への受験を勧める。音楽への情熱が高く、指導に熱心な生徒思いの先生。ルビーの試験会場に駆け付け、ピアノ伴奏を名乗り出てくれる。

マイルズ(演:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)

ルビーが憧れている同じ高校の男子高校生。合唱クラブに所属。家族のために手話で通訳しているルビーをみかけ、好意を持っていた。ルビーと同じ大学を受験するが不合格になってしまう。

ガーティ(演:エイミー・フォーサイス)

ルビーと同じ高校に通うルビーの親友。ルビーの兄レオの恋人。レオと親しくなるためにルビーに手話を教えてもらう。高校でルビーが家族が聴覚障がいであることをからかわれた時も、ルビーを支える、明るく優しい女子高校生。

ブレディ(演:ケヴィン・チャップマン)

画面中央左、口笛をふいている男性がブレディ

ルビーたち家族と同じ漁業を営む男性。ルビーの兄レオと一緒に、バーでお酒を飲みに行ったり、ルビーの高校での合唱を聞きに来るなどルビーたち家族と交流がある明るい性格。

『コーダ あいのうた』の用語

「Coda」の意味

合唱の顧問のベルナルド先生に手話を使って話すルビー

映画のタイトルのCodaは、「child of Deaf Adults」の頭文字。意味は、聞こえない・聞こえにくい親のもとに生まれた聞こえる子ども。主人公のルビーは、両親と兄に聴覚障がいがある中、家族で唯一、耳が聞こえることからタイトルの「Coda」は、ルビーのことを指している。また、「coda」は音楽用語では、楽曲や楽章の終わりを意味する。映画の最後で、希望の大学へと進学し親元を離れていくルビーがこれまでの生活を終え、新しい世界へ向かう意味も含まれている。

ALS(アメリカ手話)

病院で手話で症状をつたえるルビーの父フランク

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