キム秘書はいったい、なぜ?(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『キム秘書はいったい、なぜ?』とは、2018年に韓国で放送されていたテレビドラマで、御曹司と秘書が繰り広げる恋をコミカルに描いている作品。主人公はエリート御曹司でユミョングループの副会長であるイ・ヨンジュンと、その秘書であるキム・ミソ。副社長と秘書という間柄から次第に恋愛関係になるまでの過程が笑いあり、涙ありの展開になっている。二人はそれぞれの思い出したくない誘拐事件の真相を解きあかしながら、思いやり、信頼関係を築いていき、恋の駆け引きをするラブコメディーである。

『キム秘書はいったい、なぜ?』の概要

『キム秘書はいったい、なぜ?』とは、2018年6月6日から同年7月26日まで韓国のtvNで放送されたテレビドラマ。チョン・ギュンヨンが作者でアクセス数2億超の人気ウェブ漫画『キム秘書がなぜそうか』を実写化している。なんでも自分が一番輝いていると思っている自分大好きな財閥の御曹司が、小さい頃、同じ日に誘拐事件の巻き込まれた女の子と再会。その子を守る為に自分の秘書として働いてもらいながら、辛い過去を思い出さないように守っていく。その中で恋愛感情が芽生えていく、というストーリーである。
主演は『彼女はキレイだった』や『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』をヒットさせた韓流スターのパク・ソジュン。もう一人は『七日の王妃』で演技力を評価されたトップ女優のパク・ミニョンである。

主人公はユミョングループの副会長でイ・ヨンジュン。容姿も頭も良く自分が大好きなナルシストである。そしてそんな彼を9年間秘書として支えたキム・ミソ。彼女はイ・ヨンジュンが副会長ではなかった頃から彼を支えながら秘書の仕事を覚えていき、今では超優秀な秘書に成長している。ある日、イ・ヨンジュンはキム・ミソから「仕事を辞めたいので、次の秘書の採用を募集してください」と頼まれる。イ・ヨンジュンはキム・ミソの退職を考え直してもらおうと必死に日々の行いを直そうと努力する。次第に二人は恋愛感情を抱くようになる。しかし二人には思い出したくない幼い頃の暗い過去があり、お互いに助け合いながら辛い過去を乗り越えていく。ナルシストのイ・ヨンジュンが仕事も恋愛も成功する為、キム・ミソに好かれる様に努力して行く姿が、コミカルに描かれている。

『キム秘書はいったい、なぜ?』のあらすじ・ストーリー

キム・ミソ突然の辞任宣言

イ・ヨンジュン(写真左)に辞任をしたいと言う為に、機会をうかがっているキム・ミソ(写真右)

ユミョングループの副会長であるイ・ヨンジュンはユミョングループの御曹司であり、容姿、頭も良く言う事なし。しかし自分が超大好きなナルシストなのだ。そんな彼の秘書を9年間も務めてきたキム・ミソは親の借金を返す為に、ユミョングループに入社。副会長になる前のイ・ヨンジュンの目に留まり、彼の秘書になったのである。キム・ミソは秘書の経験はなく英語も話せないので、業務をこなすのに苦労していた。しかしイ・ヨンジュンの厳しい教育を耐えて、今では超優秀な秘書になったのだ。キム・ミソは借金を返す為に必死に食らいつき、今の地位を手に入れた。何かトラブルがあれば休日出勤は当たり前、毎日のように残業もした。そんなキム・ミソは親の借金も返し終わった。秘書生活から解放されて、自分の為に生きていく選択をしたのだ。今までは恋愛もする暇もなく過ごしてきたので、恋愛をしたり、のんびりと過ごしたいと決めた。キム・ミソは幼い時に誘拐事件に巻き込まれた。その時に一緒に誘拐されていた知らないお兄ちゃんを探し出して、お礼を言うことも叶えたい事の一つである。そして仕事の帰り道にイ・ヨンジュンに「私、辞めるつもりなので、新しい秘書を探す必要があります」と何の前触れもなく言った。イ・ヨンジュンは9年間も苦楽を共にしてきたキム・ミソはずっと一緒にいるものだと思っていたので、顔には出していないが、内心はとても驚いていた。

イ・ヨンジュンの作戦

キム・ミソに退職を宣告されて、とまどうイ・ヨンジュン。悩んだ挙句、自分の事が好きで辞めるというお門違いな結論を出し、キム・ミソにプロポーズをした。状況をつかめないキム・ミソは困惑しながら断った。イ・ヨンジュンはユシクに「なぜ自分が断られたのか分からない」と相談すると、「逆になぜ引き止めたいのか」と質問され、「キム・ミソはオーダーメイドのスーツのように合っているのだ」と話す。ユシクに、「恋愛をしてからプロポーズするのが普通だ」とアドバイスをもらい、キム・ミソに「付き合って」と伝えるが、当然これも断られる。諦められないイ・ヨンジュンは今までの感謝の意を伝えて、辞職を撤回してもらおうという作戦に変更した。イ・ヨンジュンはキム・ミソが思い描く理想のデートを聞き出し、完璧なプランでもてなした。ある日イ・ヨンジュンは家に帰ると、兄で人気小説家のイ・ソンヨンがいた。二人は誘拐事件のせいでわだかまりがある。イ・ソンヨンは、イ・ヨンジュンが信頼を寄せているキム・ミソの電話番号を聞き出そうとしていた。
一方のキム・ミソはしつこく聞いてくる相手が、イ・ヨンジュンの兄だと知らずにいた。しかもイ・ソンヨンはキム・ミソが大好きな作家のモルペウスなのだ。アートセンターのオープニングイベントの企画でモルペウスにインタビューすると言う企画案を立てており、どうしてもイベントに出演してもらいたかった。イ・ソンヨンはキム・ミソに自分がモルペウスだと打ち明けた。イベント出演の返事は後日することになり、キム・ミソは連絡を待っていた。そんなある日キム・ミソはイ・ヨンジュンと食事に行くことに。イ・ヨンジュンはもう一度キム・ミソに告白する気だったのだ。モルペイスは事前にキム・ミソと連絡を取り合い、会っていた。イベント主演のOKをもらえて嬉しそうに話をしていると、二人を見つけたイ・ヨンジュンは激怒。キム・ミソは困惑している。イ・ヨンジュンはなぜイベントの依頼をモルペウスにした事を報告しなかったのかを尋ねると、キム・ミソは「決定していないので、報告しても意味がないと思っていた」と話す。逆になぜモルペウスに依頼したらだめなのかを尋ねると「君に言う必要はない」と冷たくあしらわれる。キム・ミソはそんなイ・ヨンジュンの言葉にショックを受けて帰ってしまう。

幼い頃の思い出

翌日キム・ミソが出社すると、社内ではモルペウスのイベント出演が決まっていた。前日のイ・ヨンジュンの態度と真逆の決定にキム・ミソは怒り、ふたりはますます険悪になってしまう。しかし秘書室の室長であるチョン・チインから、モルぺウスがイ・ヨンジュンの兄であることを聞き、兄弟仲が悪いことを知っていたキム・ミソはイ・ヨンジュンに謝罪した。イ・ヨンジュンもモルぺウスを出演させることは会社のためになるという考えを話し、ふたりは仲直りした。二人は残業していると、いい雰囲気になる。キスをしようとした時にイ・ヨンジュンは嫌な思い出が浮かんでしまい、そのままキム・ミソを突き飛ばしてしまった。キム・ミソはなぜ突き飛ばされたのかの怒りがこみあげてきて、帰ってしまった。イ・ヨンジュンは誘拐事件に巻き込まれていて、犯人の女性の事で悪夢にうなされるほどだった。キスしようとした時も事件の記憶がよみがえってしまい突き飛ばしてしまったのだ。翌日は休暇をとっていたキム・ミソの家にやってきたイ・ヨンジュン。キム・ミソの行きたい所に行こうと誘い、出かける。キム・ミソが昔から家族で利用している豚皮のお店にも案内される。次の日キム・ミソは以前からの知り合いに、誘拐事件について調べてもらっていた。誘拐されていた期間は4日間で、キム・ミソともう一人はユミョングループの息子だと判明した。その時、イ・ヨンジュンの足首に結束バンドで縛られた跡があったこと、そして何より結束バンドを見ると恐怖をあらわにしているイ・ヨンジュンの姿を思い出した。そして今まで探していた誘拐事件の時のお兄ちゃんがイ・ヨンジュンであると確信した。誘拐事件が解決して家に帰ったあと、お兄ちゃんがまた会いに来るよと、約束したのも思い出し、うれしくて涙がこぼれた。しかし後日誘拐事件に巻き込まれたのはイ・ヨンジュンでなくイ・ソンヨンだと判明してキム・ミソは驚く。足首の傷跡や結束バンドが嫌いな事も確認していたので、その事実を納得できずにいた。イ・ソンヨンと話をしたキム・ミソは誘拐時の事について覚えている事などを聞いたが、何も覚えていなかった。

イ・ヨンジュンのトラウマと真相を探るキム・ミソ

キム・ミソが辞めるので、次の秘書を採用していたイ・ヨンジュン。採用されたのはキム・ジアだった。キム・ジアは同じ会社で働くイケメンで有名な、コ・グィナムと同じアパートに偶然住むことになる。
ある日キム・ミソは秘書室の同僚と、懇親会に出掛けた。BBQの準備をしていると、そこにイ・ヨンジュンが表れた。例年、イ・ヨンジュンは不参加の為に一同は困惑する。イ・ヨンジュンの本心はキム・ミソに会いに来たのだ。仕方なくみんなで懇親会を行うことになる。まずはペアでの宝探しだ。イ・ヨンジュンはキム・ミソと、コ・グィナムはキム・ジアと、ヤン・チョルとポン・セラがペアになり探し回る。イ・ヨンジュンはキム・ミソと二人になり、「僕たちはお互いに思いあっているのに、なぜ君は僕の告白を受け入れてくれないのか?」と聞いた。キム・ミソは「イ・ソンヨンとの事で、嫉妬して告白しているだけだと思って」と答えた。イ・ヨンジュンは「今までは誘拐事件のお兄ちゃんの事を探し続けていたかもしれないが、これからは僕との思い出を作っていこう」と真剣に話す。しかし、「お兄ちゃんは私にとって辛い記憶を共有できる唯一の存在なので、許してほしい」と懇願された。するとイ・ヨンジュンは「君が知りたい事、したい事全てを受け入れる。したいことを何でもしなさい。耐えてみせる。キム秘書が望むことなら何でも我慢する」と宣言した。二人は見つめ合い幸せな時間が流れていた。別の日に二人はBBQをする事になり、キム・ミソは着飾って家に行く。しかしお肉を焦がしてしまい、結局ピザを頼む事に。二人は見つめ合いいい雰囲気になる。しかしまたもや、イ・ヨンジュンは誘拐事件の残像を思い出してしまい、キスできなかった。そこに運悪くパク・ユシクが来てしまい、キム・ミソは帰ってしまう。
ある日イ・ソンヨンは誘拐事件の時にキム・ミソも一緒に誘拐されていた事を、親であるイ・ドンスとチェ・ヘランに話す。「そんなことは初耳だ」と言われた。真相を知りたいチェ・ヘランはキム・ミソを呼び出す。チェ・ヘランはその時の事を話してくれた。誘拐された子は寒がりだった為に、もっと服を着せてあげたら良かったと後悔していた様子だった。しかしキム・ミソは記憶をたどって行くと、寒がりなのはイ・ヨンジュンで、イ・ソンヨンではない事を思い出し不信に思った。誘拐事件が解決した後も兄弟喧嘩が絶えなかったが、後悔に苛まれたイ・ヨンジュンが当時の記憶を無くした事で、家族が平和になった事を聞かされた。

結ばれた二人

アートセンターの開館を記念してセレモニーが行われた。普段マスコミの前に出てこなかったイ・ソンヨンの顔が見られるという事で大きな話題になり、セレモニーは大成功。モルペウスがトークショーに出演し、キム・ミソの方を向いて守りたい人がいると、キム・ミソに告白したのだ。イ・ヨンジュンは怒ってしまう。キム・ミソはイ・ヨンジュンを引き留めて今のは誤解だと謝罪。「私は副会長が好きです」と言う。イ・ヨンジュンはキム・ミソを抱きしめてキスをしようとしたが、また誘拐事件のトラウマが出てきた。しかし今度はキム・ミソが自分からキスをした。次の日からデートを楽しむが、恋人らしくない振る舞いになってしまう二人。見かねたイ・ヨンジュンは「仕事以外の事はこれから自分でする」と宣言し、コピーやお茶くみやお菓子の準備まで自分でやり始めた。副会長がおかしいぞと報告されキム・ミソは、イ・ヨンジュンにいつも通りにして欲しいとお願いに行く。家に帰ったキム・ミソのところに、イ・ヨンジュンがやってきた。手にはキム・ミソが大好きな豚皮を持っていた。食べながら話をしていると、キム・ミソの姉のキム・ピルナムとキム・マルヒが訪ねてきた。慌ててイ・ヨンジュンをクローゼットに押し込んだ。姉達はイ・ヨンジュンがいるとも知らずに、悪口を言った。必死にクローゼットの中で耐えるイ・ヨンジュンをよそに、2時間も話を続け、やっとの思いで帰らせた。キム・ミソは気まずかったが、イ・ヨンジュンは出てきて「仲直りしたばかりなのに、喧嘩はもうやめよう」と言って、キム・ミソを膝の上に乗せ、キスをした。
ある日イ・ソンヨンから、謝りたいとのメールがキム・ミソに届く。キム・ミソはイ・ソンヨンに、はっきりと気持ちはないことを伝えた。キム・ミソはその後、イ・ヨンジュンとデートすることになる。そこでイ・ヨンジュンは幼い頃に、母の友人のデザイナーに服を作ってもらっていた事を話した。その話を聞き、キム・ミソはチェ・ヘランから誘拐された子は、「友人のデザイナーに作ってもらった服を着させた」と言っていたのを思い出した。「しかもデザイナーは僕にしか作らないんだ」という言葉を聞き、キム・ミソは疑念が浮かんだ。イ・ヨンジュンは車の中で仮眠をとる事に。イ・ヨンジュンは寝ている時でも、質問されると答えると知っているキム・ミソは、誘拐された子の名前である「イ・ソンヒョンさん」と質問すると、「何だ?」と答えるイ・ヨンジュンに驚きを隠せなかった。

秘密を知ったキム・ミソと家族に認めてもらいたいイ・ヨンジュン

キム・ミソの姉達に認めてもらえるように、経験した事ないことでも一緒に楽しんでいるイ・ヨンジュン(写真左)

イ・ヨンジュンの返答に驚きを隠せないキム・ミソは、起きたイ・ヨンジュンに「今返事しましたよね?何でですか?」と言うと「いつもの君の声だと思い、反応してしまっただけだ」とはぐらかされる。真相がどうしても確かめたいのでキム・ミソは、イ・ヨンジュンの実家に行った。そこで兄弟の幼い時の写真を発見する。そこにイ・ソンヨンが現れたので、「お兄ちゃんの顔を覚えていないので、どっちがイ・ソンヨンさんか教えて欲しい」と伝えると、「こっち」と答えた。しかしその子は誘拐事件で助けてくれたお兄ちゃんの顔ではなかった。真実を知って驚いた。
イ・ヨンジュンに家の書庫の整理を頼まれたキム・ミソは、家に行くとバスロープ姿のイ・ヨンジュンがいた。足首には結束バンドで縛られた跡が残っていた。そんな時に姉から電話が入る。今はイ・ヨンジュンと一緒で仕事中だと話すと、夜遅くまで働かすなんて身勝手な男だと言われたので腹が立ち、「副会長は私が思っていたよりも遥かに優れた人なの。だからもう私達の関係について心配しないで」と威勢よく電話を切り、泣いた。会話を聞いていたイ・ヨンジュンは「僕は何とかしてお姉さんたちに認めさせるから、もう泣くんじゃない。」 と慰めた。
キム・ミソは年に1度だけ家族みんなで集まる日がある。その日には姉妹とジェブ島のペンションに行くのだ。今年もその日がやってきて、家族との時間を過ごしていると、イ・ヨンジュンが現れてキム・ミソと姉たちは驚く。理由を聞かれると「お姉さんたちの心配を取り除き、交際の許可を得るために来た」 と答えた。キム・ミソの家族について回るイ・ヨンジュン。食べ放題に行ったり、潮干狩りしたり、財閥がしないものばかりだが、認めてもらうために精一杯やってみせた。そして今日は母親の命日だと判明。イ・ヨンジュンは命日と知っていたら来なかったのにと反省した。キム・ミソの姉たちも財閥のイメージとかけ離れたイ・ヨンジュンを見直して、キム・ミソに対する愛情も感じたのでとりあえず交際を反対するのは辞めた。

ついに暴かれる誘拐事件の真相

ショーで誘拐事件の全貌を思い出し気絶しているキム・ミソ(写真右)を抱き抱えるイ・ヨンジュン(写真左)

チェ・ヘランは誘拐事件で隠していた事を、イ・ソンヨンに話す時期が来たと思い、本当は誘拐されたのはイ・ヨンジュンだったと真実を打ち明けた。イ・ソンヨンはパニックになる。
一方でイ・ヨンジュンとキム・ミソは仕事で、パーティに参加していた。そこでマジックショーが始まり、キム・ミソに異変が起きる。ショーに出てきたロングヘアで赤いハイヒール履いた女性を見て、誘拐事件の犯人の女性に雰囲気が似てるのを思い出したのだ。忘れていた事件の事をすべて思い出してしまい、倒れてしまう。
誘拐事件の日に、まず拉致されていたのはイ・ヨンジュン。その後にキム・ミソも拉致され、同じ部屋に監禁されていた。イ・ヨンジュンは足に結束バンドを巻かれていた。二人が誘拐されて3日間が経過していて、疲れ果てて寝てしまっていた。女にイ・ヨンジュンだけが起こされて、女は自殺した。イ・ヨンジュンは死を理解しているが、キム・ミソは5歳だったので、変な姿になっている女性を見て驚き泣いていた。そんな彼女をみてイ・ヨンジュンは「あれは大きな蜘蛛だ」と言った。キム・ミソはそれ以来、蜘蛛を見ると怖くなっていた。犯人が自殺したので、二人は家に帰ることが出来た。イ・ヨンジュンの嘘のおかげでキム・ミソは誘拐事件の時に人が死んだという記憶はなく、平和に過ごしていた。キム・ミソはあの時女の人が自殺していた事、イ・ヨンジュンが蜘蛛だと言って隠してくれていた事も思い出した。
イ・ソンヨンは事件の日、事件現場にイ・ヨンジュンをおいて帰ってしまった。それがきっかけで、イ・ヨンジュンは誘拐されたのだ。イ・ソンヨンは罪悪感から、無意識に記憶を改ざんしていた。イ・ヨンジュンはそんなイ・ソンヨンを見て、自分が記憶をなくせば家族の混乱もおさまると感じて、記憶喪失のふりをしていたのだ。イ・ソンヨンの気が楽になるようにと、誘拐されたのはイ・ソンヨンだという事実を家族がでっちあげたのだ。イ・ドンスとチェ・ヘランはイ・ヨンジュンが記憶を無くしていると信じていたので、実は記憶喪失ではなかったのだと聞き、自分たちの愚かさを恥じた。イ・ソンヨンは、自分の過ちを認めて気持ちの整理をし、海外でやり直そうと決めた。空港にイ・ヨンジュンが現れ、「誘拐事件の後の自分の行動は、それで解決すると思ってしたことだが、それがかえってイ・ソンヨンを苦しめてしまった」と謝罪した。

それぞれの恋愛事情

ある日キム・ジアとコ・グィナムは、会議に参加していた。キム・ジアは議事録をとっていたのだが、間違えてシュレッダーにかけてしまい、コ・グィナムに助けてもらう。キム・ジアはコ・グィナムに対して印象が変わった。キム・ジアは、お礼にコ・グィナムを誘う。そこでコ・グィナムから、幼い頃に家が貧しかったことを聞く。コ・グィナムはいつかできる新しい家族に同じ思いをさせないために徹底した節約生活をしていた。「来年の誕生日にはキム・ジアさんを招待するよ」と言われたキム・ジアは胸を打たれた。
一方ヤン・チョルは以前からポン・セラに好意を持っていたので、告白をする。ポン・セラも嬉しそうに承諾し、二人はカップルになった。
キム・ミソは事件を思い出してから眠れない日があったので、イ・ヨンジュンの家で寝ることに。イ・ヨンジュンは今まで我慢してきたキム・ミソへの思いが抑えきれなくなってキム・ミソに近づく。ソファーでキスをして、そのまま服を脱がせ始めようとした時、パク・ユシクからトラブルの連絡が入ってしまう。トラブルによってイ・ヨンジュンは一週間パリに出張になってしまい、ようやく帰国すると二人でデートへ。その現場をキム・ジアの友達に見られてしまい、イ・ヨンジュンがキム・ミソの手の甲にキスをしている場面を写真で収められていた。そんな時、キム・ミソの父親が倒れて病院に搬送されたと連絡が入った。せっかく帰国して夜も一緒に過ごせると思っていたイ・ヨンジュンは、残念がっていた。近頃のイ・ヨンジュンはキム・ミソの事ばかり考えているので、キム・ミソは「イ・ヨンジュンはブルドーザーのようだ」と伝える。キム・ミソはイ・ヨンジュンが夜の関係を迫っているような雰囲気にしか見えなかった。それにイ・ヨンジュンは「9年間気持ちを押さえ続けてきた気持ちが、あふれ出してしまって、止められないのだが、キム・ミソが嫌がるのであれば気を付ける」と言ってくれた。その思いにキム・ミソはそんなに思ってくれていたのかとイ・ヨンジュンの心の広さに感激し、その夜覚悟を決めて、イ・ヨンジュンに家に行き、二人はキスをして一夜を過ごした。

それぞれの愛の形

結婚式で幸せそうにキスするイ・ヨンジュン(写真左)とキム・ミソ(写真右)

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