THE FIRST -BMSG Audition 2021-(ザ・ファースト)のネタバレ解説・考察まとめ

『THE FIRST -BMSG Audition 2021-(ザ・ファースト)』とは、ダンスボーカルグループAAAのメンバーでありラッパーのSKY-HI(スカイハイ)が自腹1億円を投じて行ったオーディション番組だ。2021年4月からHulu(フールー)にて配信され、ショート版が日本テレビ系列、朝の情報番組『スッキリ』で放送され、BMSG公式YouTubeチャンネルにもアップされている。最終的に7人のメンバーが選ばれ、ボーイズグループが「BE:FIRST」誕生した。

シュント ショウタ タイキ ルイ レイ
曲名「YOLO -You Only Live Once- 」
年齢が13歳から23歳と幅広く、3チームで唯一最初からリーダーが明確になっていた。キャリアも年齢も最年長のショウタがリーダーを務めた。初日からショウタを中心にアイディアが溢れ、楽しそうにクリエイティブする姿にSKY-HIも感動し、Team Cは「『THE FIRST』そのものと言っても過言ではない」と言わしめた。歌やダンス、ラップのクオリティーが高いメンバーが集まったが、年下のメンバーとの集中力やオーディションに対する姿勢の違いが生まれてしまった。しかし何度も話し合いを行い、認識をすり合わせる。パフォーマンス当日はクリエイティビティを称賛され、作り出したメロディーはスタッフも口ずさみ、視聴者にも愛されるものとなった。

結果発表

合宿クリエイティブ審査 結果発表

男澤直樹の「Behind the moonlight」ミュージックビデオ

BMSG所属を果たしたAile The Shota(ショウタ)とフィーチャリングした楽曲

BMSG所属を果たした川島塁(RUI)、内野創太(edhiii boi)と共にリリースした

3チームのパフォーマンス終了後、SKY-HIの無事にパフォーマンスが終わり安堵する姿と悩む姿が映し出された。
一晩を置いて順位発表となった。まずはチームの順位が発表され、1位Team A、2位Team C、3位Team Bと告げられる。次に、3次審査と同様に一人一人へ賞賛の言葉と課題をが伝えられる。結果的に次の審査に進めなかったのは3人。Team Aのナオキ、Team Bのタイキ、Team Cのシュンスケだ。しかしオーディション後、この3人は音楽活動を精力的に続け、ソロアーティストとして活躍する事となる。後にナオキはライジングプロダクションに所属しデビューした。タイキはTAIKIとし、BMSGにトレーニー(練習生)として所属。結果発表の際、SKY-HIの「また楽曲を(一緒に)作りましょう」という言葉が実現した。シュンスケはchameleon(カメレオン)として活動を始め、ワンマンライブを実現し、BMSG所属アーティストとフィーチャリングするなど精力的に活動をしている。

4次審査富士山合宿 疑似プロ審査

合宿疑似プロ審査

合宿11日目に発表された2次審査は疑似プロ審査だ。プロのトラックメーカーとSKY-HIが共作した楽曲を「プロとして」衣装を着て、照明が当てられたステージでパフォーマンスを披露するという審査。楽曲が正式に配信リリースされる事も発表された。音源として世の中に出てしまう以上アマチュアだからという言い訳が出来ない。審査はパフォーマンス当日の仕上がりのみで評価される。
6人2チームに分かれ、課題曲「Be Free」、「Move On」をパフォーマンスする。

楽曲制作者 コレオグラファー

この審査の楽曲提供者も、日本音楽シーンの一線で活躍するアーティストだ。爽やかな曲調の「Be Free」を手掛けたのはChaki Zulu(チャキズールー)とsty(エスティーワイ)。CakiはHip Hopを中心に、ロックアーティストやパリコレのサウンドプロデュースなど幅広いシーンで活躍するトラックメーカー、プロデューサーである。styはJ-popのアーティストを多く手掛けている。勢いのある激しい曲調の「Move On」を手掛けたのはSUNNY BOY(サニーボーイ)。リオ・オリンピック・パラリンピックのNHK公式ソング、安室奈美恵の「Hero」を始め、韓国アイドルなどへ楽曲提供するなどマルチに音楽制作をこなす音楽プロデューサーだ。楽曲制作にはSKY-HIも加わっている。
そして参加者、視聴者を驚かせたのはコレオグラフを手掛けたダンサーだった。世界で活躍するダンスグループ「S**t kingz」(シットキングス)のKazuki、Oguriだ。アメリカで開催された『BODY ROCK』に出場し、日本人として初優勝をした。音楽番組「ミュージックステーション」でボーカルパフォーマンスがないダンスグループとして初めて出演した事でも有名。国内外のアーティスト250曲以上のコレオグラフを手掛けており、世界が注目するグループであり日本で最も有名と言っても過言ではない4人組ダンスパフォーマンスグループだ。Oguriが「Be Free」を手掛け、Kazukiが「Move On」を手掛ける。
長年ダンスに励んできた参加者は、驚きの表情を見せた。SKY-HIからはこの豪華な2曲を「プロのアーティストとして完璧にやり通してほしい」と告げられ、参加者の気が引き締まる表情が映し出されている。

パフォーマンスまでの道のり

課題が発表された翌日には個人面談が行われた。それぞれの課題と歌割が告げられる。ボーイズに対し、SKY-HIからは期待も込められた明確な課題を伝えられ、更に成長する為の道筋を示された。長所を伸ばし、苦手な点を改善する事が必須である。7日間での成長が求められた。
振り入れ(振付師からダンスを指導される)が始まり経験者も未経験者も難易度に苦戦した。しかし難しい課題に対して心が折れるどころか、チームの団結力が増し、それぞれがメンバーといいパフォーマンスをしようと努力をする姿が映し出されている。クリエイティブ審査時には意見がぶつかったメンバーも、その経験を糧としコミュニケーションの改善が見られた。
配信リリースに向けて、プリプロ(プリプロダクションの略。仮録音。)も何回も行われた。合宿所の一室でマイクを前にレコーディングをすると思い通りに歌えず、苦戦をする姿も映し出されている。今まで大きくつまづく事がなかった参加者でさえ、周りの実力と個性が伸びていく中、存在感が薄れ更なる成長を求められた。しかし個人の悩みを抱えながらも、チームとしてのクオリティーをどんどん上げて行かなければならない。

Team 「Be Free」の特色

Be Free 面談&面接

Be Free 審査

ジュノン ソウタ マナト レイ レオ ルイ
大きな問題もなく練習は進んで行ったが、責任感についてそれぞれ思っている事を話す機会を設ける。年長者のレオを中心にあと3日後のパフォーマンスに向けて、チームに欠けていた「プロとしての意識と責任」のすり合わせを行なった。結果、より一層メンバーの意識が引き締まり団結力が硬くなり、自主練にも力が入る。ダンストレーナーからは真面目にパフォーマンスするだけでなく、観客を意識した音楽表現についてもアドバイスを受けた。メンバー同士交互にパフォーマンスのチェックを行いアドバイスをし合う姿が頼もしく映し出されている。パフォーマンス前日にはトレーナーからもお墨付きの評価を得た。
緊張感漂う中で行われた本番のパフォーマンスに対しSKY-HIからは「自分たちの音楽として表現する段階まで進めていたことが嬉しかった。」、「今までの君たちで一番カッコいい君たちを見られたことがこの上なく幸福です。」と伝えられ、参加者は安堵と歓びの反応を見せた。
メンバーのコメントでは全員が清々しく、達成感を口にした。舞台を降りた後のメンバーの涙と、安堵する姿は視聴者の胸も詰まらせる。

Team 「Move On」の特色

Move On 面談&練習

Move On 審査

シュント ショウタ テン ラン リュウヘイ リョウキ
チーム決めのSKY-HIとの面談では、クリエイティブ審査でぶつかり合った3人、ラン、リョウキ、リュウヘイに対して厳しい言葉が向けられる。SKY-HIは、自分と相容れない意見が出た時にそれを尊重する事をおざなりにしていったら共倒れしてしまうと考え、信頼関係を作る事を求めた。
振り入れでは、難易度が高いコレオグラフに経験豊富なメンバーも苦戦する。初日の5時間に及ぶ振り入れで満身創痍のメンバーだったが、完成を想像しわくわくするボーイズの姿が映し出されている。
ボイストレーニングではりょんりょんのレッスンで、どんどん歌声がよくなり、自分の変化に驚くボーイズの姿も印象的だ。しかし苦戦するメンバーもいる。壁を越えて欲しいとの思いで作られた難易度の高い課題曲。厳しい状況が今まで見られなかったボーイズの表情を引き出した。チーム全体が良い雰囲気になり自然とそれぞれにアドバイスが出来る様になっている。初日にSKY-HIから告げられた、他人を尊重する事が実現できるよになってる。本人達のインタビューでもコミュニケーションの改善と、チームの良い雰囲気に対して自信の言葉が発せられた。
プリプロで苦戦をするのはテン。難易度の高いラップがなかなかうまく行かない。1人で考え課題を解決する性格も裏目に出ており、自己解決をしないようにというアドバイスもあった。
このようにTeam 「Move On」は、アーティストになる上で人間としても成長することの重要性を視聴者に提示した。
本番はメンバーの個性が存分に発揮され、会場にゲストとして招待されたフィメールラッパーのちゃんみなは喫驚し賞賛した。

結果発表

疑似プロ審査結果発表

ykitama
ykitama
@ykitama

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