よふかしのうた(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『よふかしのうた』とは、不登校の少年と吸血鬼の少女の交流を描いた、コトヤマによる日本の漫画作品。ヒップホップ・ユニット「Creepy Nuts」の楽曲『よふかしのうた』に影響を受けており、アニメ化の際にはこの曲がEDに採用された。
中学生の夜守コウは、ある日密かに夜の街へ繰り出し、そこで吸血鬼の七草ナズナと出会う。彼女の自由な生き方に憧れたコウは、ナズナに「自分を吸血鬼にしてほしい」と願う。吸血鬼が同族を作るには「相手が自分に恋をしている」必要があるらしく、2人は不器用に仲を深めていく。

CV:佐藤元

中学2年生の少年。学業も人間関係も卒なくこなしてきたつもりが、同級生の少女からの告白を「好きとか嫌いとかよく分からない」という理由から断ったことが原因でクラスの女子たちから責められ、学校に通い続ける気力を失い不登校児となる。その内に寝付きが悪くなり、暇を持て余して夜の街にこっそり遊びに出掛けた際にナズナと出会い、彼女の自由な思想と生き方に強く惹かれる。
このためナズナによって吸血鬼となることを望むようになり、「初めてなりたいものができた、この気持ちをなくしたくない」と彼女に“恋をさせてほしい”と願う。ナズナに言わせると、血の味がかつてないほど彼女の好みと一致しているらしい。

七草ナズナ(ななくさ ナズナ)

CV:雨宮天

吸血鬼の少女。見た目はコウとそれほど離れているようには見えないが、実年齢は相当なものだと思われる。吸血鬼らしからぬことに血以外の人間の嗜好品も好み、特にビールを愛飲している。
長い歳月を生きてきた者ならではの含蓄のある言葉を口にする一方、どうも色恋には苦手意識があるらしく、特に自身が恋愛の対象にされるような事態には妙に恥ずかしがる。学校生活に悩んでいたコウに、面倒事や煩わしさから逃げることが必ずしも悪いわけではないと諭し、思う存分夜更かしを楽しんでみることを勧める。結果彼から「自分を吸血鬼にしてほしい、あなたに恋をさせてほしい」と乞われ、照れ臭そうにしつつも「好きになりたきゃ好きにしろ」と言葉を返した。

人間

朝井アキラ(あさい アキラ)

CV:花守ゆみり

コウの幼馴染。かなり早起きするタイプで、夜明かしするあまり朝方に帰宅しようとしていたコウと対面を果たす。コウにとっては気安く接することのできる相手で、「友人」と呼べる数少ない相手。
学校に来なくなったコウのことを心配しており、早起きして彼と会うことを繰り返すようになる。

夕真昼(せき まひる)

CV:小野賢章

コウとアキラの幼馴染。成績優秀でスポーツ万能、いつもクラスの輪の中心にいた社交的な少年。
中学生ながらあか抜けた外見をしており、スポーツ万能・成績優秀で友人も多く、教師からの信頼も厚いものの、謙虚な一面も見せる。
コウはマヒルに憧れを抱いており、「友達」と思ってもらっていることを誇りに感じている。家業である花屋の手伝いをする中で星見キクと出会い、彼女が吸血鬼であることを知らずに恋に落ちてしまう。

白河清澄(しらかわ きよすみ)

出版社で働く24歳の女性。
日頃の激務や職場でのハラスメントにより疲弊しており、ストレス発散のために夜の街を徘徊している。ナズナのアルバイト先である「添い寝屋」でマッサージを受けたことがあり、2度目の利用時にコウとばったり出会うこととなる。
非日常を求め夜の街を歩くコウとは対照的に、「大人だから」という理由で自分を抑え込み、現実を受け入れようとする。

秋山昭仁(あきやま あきひと)

吸血鬼の少女であるセリに恋をしてしまった男性。
セリと接する中で、恋愛と友情との境界線で悩んでしまいメンヘラ化してしまったことから、コウから「メンヘラさん」と呼ばれているが本人は「あっくん」と呼んで欲しがっている。
結果的にはセリへの恋愛感情を優先し、生活のすべてを捨ててセリの眷属となる。
眷属になってからは顔色が変わりオシャレにも気を遣うようになるなど、人が変わったように垢ぬけた振る舞いを見せる。

アリサ

メイド喫茶「う゛ぁんぷ」で働くメイドの女性。小繁縷ミドリの同僚。
店でナンバーワンの人気を誇っていたが、ミドリの入店以降は人気を奪われナンバー2の位置に甘んじている。店内で起きた盗撮の被害にあい、犯人を見つけるためにコウに協力することになる。

澤先生

コウの学校の先生。学校での評判は至って普通で、コウ曰く「真面目で遊びのない大人」。
「よふかし」の最中のコウと街でばったり出くわすが、学校で見せるような堅物の一面ではない姿を見せると同時に、コウが学校で無理して優等生を演じていたことを見抜いていた。
不登校気味のコウやマヒルを心配するなど、実際は面倒見の良い性格。

鶯餡子(うぐいす あんこ)

CV:沢城みゆき

コウが夜の街で出会った私立探偵。本名は目代キョウコ(めじろ キョウコ)で、年齢は28歳。
飄々とした捉えどころのない性格だが、吸血鬼について深い知識を持つ。「人間にとって吸血鬼は害悪でしかない」と考えており、コウが吸血鬼になろうとしていることも看破しており、彼がどうしてもそれを諦めないなら自分が殺すと宣言している。

吸血鬼

桔梗セリ(ききょう セリ)

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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