よふかしのうた(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『よふかしのうた』とは、不登校の少年と吸血鬼の少女の交流を描いた、コトヤマによる日本の漫画作品。ヒップホップ・ユニット「Creepy Nuts」の楽曲『よふかしのうた』に影響を受けており、アニメ化の際にはこの曲がEDに採用された。
中学生の夜守コウは、ある日密かに夜の街へ繰り出し、そこで吸血鬼の七草ナズナと出会う。彼女の自由な生き方に憧れたコウは、ナズナに「自分を吸血鬼にしてほしい」と願う。吸血鬼が同族を作るには「相手が自分に恋をしている」必要があるらしく、2人は不器用に仲を深めていく。

ナズナが吸血鬼であること、恋をした吸血鬼に血を吸われることでしかその眷属になれないことを知ったコウ。自身の抱える悩みを一笑に付し、もっと自由に人生を、夜更かしを楽しむことを勧めるナズナに、コウは意を決して「自分を吸血鬼にしてほしい」と頼み込む。
「初めてなりたいものができたんだ!この気持ちをなくしたくない!だから俺に恋をさせてください!」
この言葉にナズナは面食らい、赤面し、それを取り繕うように「好きになりたきゃ好きにしろ」と言葉を返す。あるいは一夜限りの交流で終わるかもしれなかったコウとナズナの交流が、本作の物語の中核として動き始めた名シーンである。

『よふかしのうた』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

吸血鬼たちの名前は「七草」が由来

ヒロインであるナズナの苗字「七草」にはじまり、登場する吸血鬼たちの名前には七草の名前がモチーフとして使われている。
・七草ナズナ → ナズナ(春の七草)
・桔梗セリ → キキョウ(秋の七草)、セリ(春の七草)
・小繁縷ミドリ → ハコベラ(春の七草)
・本田カブラ → カブ=スズナ(春の七草)
・平田ニコ → 「コオニタビラコ(=ホトケノザ)」(春の七草)のアナグラム
・蘿蔔ハツカ → スズシロ(春の七草) など。
ちなみに「スズシロ」は大根の別名であり、「蘿蔔ハツカ」は「二十日大根」のオマージュにもなっている。

『よふかしのうた』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Creepy Nuts「堕天」

ED(エンディング):Creepy Nuts「よふかしのうた」

挿入歌:Creepy Nuts「ロスタイム」

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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