鈴木次郎吉（名探偵コナン）の徹底解説・考察まとめ

鈴木次郎吉の概要

鈴木次郎吉（すずき じろきち）とは『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』に登場する人物で鈴木財閥相談役。
本作のヒロインである毛利蘭（もうり らん）のクラスメイト・鈴木園子（すずき そのこ）の伯父。

会社を実弟で園子の父に当たる鈴木史郎（すずき しろう）に任せて、自身は遊びほうけている。
ゴルフのヨーロッパオープン・ヨットのUSAカップ・世界ハンバーガー早食い選手権など数多くの大会に出場し優勝を果たしている。
さらに最年長エベレスト登頂やフリーダイビング新記録なども保有している。

次郎吉はこれらの栄光を成し遂げた際、常に新聞の一面を飾っていた。
しかし、1度だけ神出鬼没の大泥棒・怪盗キッド（かいとうきっど）に新聞の一面どころか二面までも取られてしまい、自分の「人力飛行機世界一周」の快挙が三面の片隅に追いやられてしまったことがあった。
このことから次郎吉は怪盗キッドに強い敵対心を抱いている。

鈴木次郎吉のプロフィール・人物像

氏名：鈴木次郎吉（すずき じろきち）
役職：鈴木財閥相談役
最終学歴：東都大学法学部卒
家族構成：実弟・鈴木史郎（すずき しろう）、義妹・鈴木朋子（すずき ともこ）、姪・鈴木綾子（すずき あやこ）、姪・鈴木園子（すずき そのこ）
愛犬：ルパン
CV：永井一郎（～725話）、 富田耕生 （746話～）

鈴木次郎吉は鈴木財閥の相談役。
鈴木財閥の仕事は実弟の史郎に任せて自分は世界各地を旅するなど遊びほうけている。
芸術・音楽・舞台鑑賞、ゴルフ、ヨット、ツーリング、陶芸、俳句、水墨画、写真、家庭菜園など多趣味であり、多くの大会で優勝するほどの実力の持ち主。
怪盗キッドに異常なほどの対抗心を抱いており、自分でお宝を用意しては、キッドに勝負を挑んでいる。

鈴木次郎吉の来歴・活躍

初登場

次郎吉の初登場は原作コミックス44巻File7、テレビアニメ356話の「怪盗キッドの驚異空中散歩」。

とある映画を見に行った帰りの毛利蘭、鈴木園子、そして蘭の家に居候をしている江戸川コナン（えどがわ こなん）の3人。
その帰りに、園子はバッグをひったくり犯に取られてしまう。
そこにサイドカー付きのハーレーダビットソンに乗った老人が通りかかった。
そのサイドカーに乗っていた犬がひったくり犯に飛びかかり、犯人を取り押さえる。
その老人は鈴木財閥相談役で園子の親戚の鈴木次郎吉だった。

次郎吉は世界各地を巡っていたが、ビッグジュエルを抱えた純金の女神像を競り落とし、怪盗キッドに勝負を挑むために日本に帰ってきたのである。
次郎吉はこれまで数々の栄光を成し遂げ、新聞の一面を何度も飾ってきたが、一度だけ怪盗キッドに新聞の二面までを取られてしまったことがあった。
それが理由で次郎吉は怪盗キッドに対して敵対意識を持っている。

朝刊の見開きを使ってキッドに挑戦状を叩きつけた次郎吉。
キッドはその挑戦状に対し、次郎吉宛にメールでOKの返事を送っており、さらに「歩いて頂きに行く」と追伸をつけていた。

予告当日、キッドは空中に現れ、予告通りに空中を歩いてみせ観客を魅了する。
一方でコナンは1人、キッドを捕まえるために奮闘していた。

今回の事件で怪盗キッドが変装していたのは「鈴木次郎吉」。
次郎吉に変装したキッドは警備を任されていた刑事達に偽の計画を伝え、キッドを出し抜くフリをしてお宝を盗み出すことに成功する。

キッドはそのままハーレーで逃走するが、そのサイドカーには全てを見抜いたコナンが乗っていた。
コナンがキッドに麻酔銃を打とうとすると、キッドはコナンの乗るサイドカーを切り離した。
その直後、コナンが仕掛けた細工によってバイクは爆発しキッドの逃げ道を絶とうとするも、キッドはハンググライダーで逃走した。

キッドは、盗んだお宝を「目当ての宝ではなかった」「売られた喧嘩を買っただけ」とし、コナンに預けていた。
キッドを捕まえることはできなかったものの、お宝は守ったコナン。
コナンは新聞の一面に「お手柄小学生」として掲載される。
それをみた次郎吉は「小わっぱの分際で儂の一面を…」と今度はコナンに敵対心を燃やしていた。

怪盗キッドvs最強金庫

ある時、怪盗キッドからの挑戦状が次郎吉のもとに届く。
今回のキッドの狙いは幕末に名を馳せたカラクリ師・三水吉右衛門（さみず きちえもん）の鉄狸と呼ばれる大金庫。
キッドは金庫の中身よりも金庫自体に興味があるようであった。

しかし予告状に描かれているキッドのイラストいつもと違うため、次郎吉はその予告状は偽物だと思っており警察にも特に協力は求めなかった。
いつもの予告状のイラストは帽子から出ている前髪が直線的なのに対し、今回のイラストの前髪はギザギザであるという決定的な違いがあったのである。
コナンも予告状が縦書きなのは初めてということ、文章自体が古めかしいことに違和感を抱く。

犯行予告当日、コナン・毛利蘭・蘭の父親で「眠りの小五郎」として有名な探偵である毛利小五郎（もうり こごろう）を鉄狸が置かれている部屋の前まで案内する次郎吉。
小五郎が近くで鉄狸を見るため部屋に入ろうとすると次郎吉はそれを止める。
次郎吉はタバコ1本を部屋の中に投げ入れると、その直後鉄格子が部屋を埋め尽くした。
部屋には重量センサーが付いており、タバコ1本分の重さでも反応するほどの優れものであった。
そのため次郎吉は、キッドでも鉄狸には近づけないと豪語する。

その後、念のため警備に来ていた中森警部（なかもり けいぶ）らも「これ以上偽物に関わるな」という上からの命令があり引き上げようとしたところ、直前にはなかったキッドのカードが鉄狸の前に落ちているのを発見した。
タバコで鉄格子を部屋中が埋め尽くしたのを見せた後、次郎吉はそのタバコを回収する際に重量センサーのスイッチを一度切っている。
そのため、重量センサーのスイッチを切っている間にカードを置けたのはボディガードの後藤善悟（ごとう ぜんご）、使用人の秋津益彦（あきつ ますひこ）、メイドの瀬戸瑞紀（せと みずき）の最近雇われたばかりの3人。

中森はその3人の顔を引っ張ってキッドの変装かを見破ろうとしたが、次郎吉は「いくら警察でも勝手な振る舞いは許さない」とそれを止める。
園子はいつもの次郎吉ならキッドを捕まえるためには手段を選ばず奮起するのにも関わらず、今回は落ち着いている次郎吉に違和感を覚えていた。
また、コナンもキッドが近々家にやってくるかもしれないのにも関わらず新たに3人も雇ったことなどに違和感を覚え、この事件の裏には何かあると確信する。

その後、蘭・園子・コナンは次郎吉に食事を運ぶメイドの瀬戸、使用人の秋津から最近の次郎吉の不可解な行動について聞く。
次郎吉は夕食だけ自分の部屋で食べ、毎回片す際に皿2枚が無くなっており、さらに次郎吉が夕食後に鉄狸を確認する際、必ず杖を持っていくという。

瀬戸は、その後「手を貸してくれ」と頼まれていた次郎吉に用件を尋ねた。
次郎吉はその事を思い出し、そのまま瀬戸を自室へと連れて行った。

夕食後、次郎吉は防犯装置を一旦止め、鉄狸を確認する。
ボディガードの後藤によれば、次郎吉はいつも鉄狸を確認しながら中で誰かと話しているという。
それを聞いたコナンはこれまでの次郎吉の不可解な行動を思い返し、最初の縦書き予告状に書かれていたあることに気付く。

鉄狸の確認を終えた次郎吉は食事の予定があると、後藤と一緒に車で外出してしまう。
その後、夕食を食べながら、キッドは誰に化けているのかという話をする小五郎・蘭・園子・コナンの4人。
小五郎は瀬戸・秋津が怪しいと推理する。
一方のコナンは、次郎吉が小銭を右手で投げたのに対し、直前に車の鍵を投げていたのは左手だったためあやしいのではと伝える。

その後、瀬戸が現れ、部屋のクローゼットの中に次郎吉が縛られた状態でいるのを発見したと中森に報告をする。
中森が金庫室を確認すると、鉄狸にはキッドからのカードが貼られていた。
その後、中森は部下と共に次郎吉に変装したと思われるキッドを追って外へ。

そして誰もいなくなった金庫室には瀬戸に変装したキッドが現れた。
その直後全てを見通したコナンも金庫室にやってくる。

コナンはこれまでの瀬戸の行動に違和感を覚えており、瀬戸はキッドの変装なのではないかと睨んでいたのである。
また、瀬戸が次郎吉に言った「手を貸してくれ」といいう言葉は、最初に次郎吉宛に届いた偽キッドの縦書き予告状の1番下の文字を左から読んだ言葉。
つまりその縦書きの予告状は次郎吉が自ら書いたキッド宛の依頼文だったのだ。

キッドはその「手を貸してくれ」の言葉で次郎吉に正体をバラし、警備を外に追い出す等の作戦を授けたとコナンは推理する。
また、同時にコナンはなぜキッドが次郎吉に呼ばれたのかも突き止めていた。

次郎吉が夕食だけ自分の部屋で食べていたのは、新鮮な水を得るため。
毎回片す際に皿2枚が無くなっていたのは1枚に水を注ぎ、もう1枚に餌を盛るため。
さらに次郎吉が鉄狸を確認する際、必ず杖を持っていっていたのはその2枚の皿を金庫の下の隙間に押すため。

つまり鉄狸の中に閉じ込められた愛犬のルパンに餌を与えるためであった。
次郎吉はルパンに着けているバンダナの裏に鉄狸の開け方をメモしており、この鉄狸を閉めた状態でルパンがいないことに気付いたのであった。
こんな金庫を短時間で開けられるのはキッドしかいないと踏んだ次郎吉は、自ら偽の予告状を作ることでキッドに助けを求めていたのだった。

鈴木次郎吉の関連人物・キャラクター

鈴木園子（すずき そのこ）

CV：松井菜桜子

次郎吉の姪っ子で、本作のヒロインである毛利蘭（もうり らん）の大親友。
鈴木財閥のお嬢様であるが、流行りものとブランド物には目がない。
怪盗キッドの大ファンで、怪盗キッドのことを「キッド様」と呼んでいる。

鈴木園子（名探偵コナン）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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鈴木園子（すずき そのこ）とは、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』に登場する人物で、鈴木財閥のお嬢様。主人公の工藤新一（江戸川コナン）のクラスメイトで、ヒロインの毛利蘭とは親友。鈴木財閥主催のイベントに招待してくれたり、鈴木財閥の資本が入った施設をわざわざ貸し切りにしてくれたりと、少々権力を乱用ぎみ。月下の奇術師こと怪盗キッドの大ファンで、その熱の上げようから彼氏の京極真にヤキモチを焼かせることもしばしば。

怪盗キッド

CV：山口勝平

変装の達人で世界を騒がしている神出鬼没の大怪盗。
犯行前には必ず予告状を送りつけ、警察を完全に手玉にとって盗みを成功させる実力の持ち主。
巨大な金庫に誤って次郎吉の愛犬・ルパンが閉じ込められてしまった際、キッドがルパンを助け出したことがある。

黒羽快斗／怪盗キッド（名探偵コナン）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

黒羽快斗（くろば かいと）／怪盗キッド（かいとうきっど）とは、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』および『まじっく快斗』に登場する人物で、ビッグジュエルと呼ばれる宝石ばかりを狙う怪盗。毎回犯行前に予告状を出すなど古風なところもあるが、月をバックにマジックとハンググライダーを使って華麗に獲物を盗み出している。怪盗でありながら多数のファンがいる。素顔はマジックが好きでちょっとスケベな普通の高校生。

江戸川コナン（えどがわ こなん）

CV：高山みなみ

本作の主人公であり、高校生探偵の工藤新一（くどう しんいち）が幼児化した姿。
次郎吉はお宝を守ったり、キッドに取られたお宝を取り返すコナンを「キッドキラー」とし、その実力を認めている。