究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら(ラノベ・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』とは、土日月(つちひらいと)によるMF文庫Jから刊行されているライトノベル、およびそれを原作とする漫画、アニメ作品である。冴えない高校生である結城宏(ゆうきひろし)はフルダイブRPG『極・クエスト』(きわめ・クエスト)を買わされてプレイすることになる。リアルを極めたというそのゲームはリアルすぎてクリアが不可能なほど面倒くさいゲームであった。宏はゲームの中でひどい目に遭いながらも攻略を続けていくコメディ作品である。

ひとでなし(ノット・ヒューマン)

人として最低な行動をしたものに与えられる称号。親友NPCと幼馴染NPCを殺害したキンジが所持している。

永久無敵の冒険者(エターナル・インヴィンシブル)

裏技を使えるうえで特定の条件を満たしたものに与えられる称号。カムイによれば『極・クエスト』完全攻略最大の切り札を手にした状態。

裏技

プレイヤーの能力値を感情によって大きく上昇させる技。カムイによればこの技は『極・クエスト』内だけでなく、現実でも使用することができるが、ゲーム内でも現実でも使えるものはほとんどいないとのことである。

『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ヒロ「俺とお前は死んでもずっと親友ぬら」

誓いの言葉をマーチンに伝えるヒロ

マーチンの霊を成仏させた、かつてヒロとマーチンの間で交わされた誓いの言葉が「俺とお前は死んでもずっと親友ぬら」である。この誓いはゲームが始まる以前の出来事であったため、ヒロはこの言葉を最初知らなかった。しかし、ヒロがマーチンのことによって、過去の回想シーンを見ることができて、この誓いの言葉を知ることができた。この言葉によってマーチンを成仏させることができたというだけでなく、ヒロがゲーム内のキャラクターがただのAIではなく生きた人間として接することを意識し始めた気持ちが表れている言葉でもある。なお、語尾の「ぬら」は子供時代のヒロの設定が言葉の語尾に「ぬら」をつけて話す少し変なキャラクターという設定になっていたためである。

カムイ「諦めない信念が、ほとばしる熱い思いが、魂からあふれ出る人間の強い意志が、己の肉体の上限を超え更には運命をも変えていく。それがキワクエの裏技。いや、違うな。現実そのものだ」

裏技について説明するカムイ

攻略サイトに書かれていた裏技の使用方法の説明が「諦めない信念が、ほとばしる熱い思いが、魂からあふれ出る人間の強い意志が、己の肉体の上限を超え更には運命をも変えていく。それがキワクエの裏技。いや、違うな。現実そのものだ」である。この言葉をヒントにヒロは裏技を使いテスラと互角に渡り合えるようになる。また、ゲームだけでなく現実でもこのような意思を持つことが重要であること説いており、その後のヒロの現実での行動を変えるきっかけになっていく。

楓「首にタオル巻いて走ると熱中症になるらしいから気を付けなよ」

すました顔をしながらもヒロを気遣う楓

ゲームに再び挑戦するために体を鍛え始めた宏に楓がかけた言葉が「首にタオル巻いて走ると熱中症になるらしいから気を付けなよ」である。この言葉の内容自体は大したものではないが、それまでヒロに冷たい態度をとっていた楓が、彼に対して気遣い始めたことが表れている。これはゲームを通してヒロが前向きになったことにより、現実世界にも良い影響が表れ始めていることが分かるシーンである。

『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

アリシア役のファイルーズあいの絶叫の演技

アリシアは元々可愛らしいキャラクターであったが、ヒロに兄マーチンを殺されることで豹変し絶叫を多くするキャラクターになる。アリシア役を選ぶオーディションで、多くの候補者は絶叫に可愛さが残っていたが、ファイルーズあいの演技はそれが残っていなかったため、それを原作者の土日月に評価されて採用されることになった。ファイルーズあいは、実際の演技でも可愛さを感じさせないことを心がけたとコメントしている。

VRゲームが確立された先の未来を描いた設定

原作者の土日月はVRゲームが未来において確立された後のその先に何が起こるかを想像して設定を考えた。安全性が確立されたとしてもほかに様々な問題が起きるのではないか、一時は熱狂してもさらにその未来では廃れていくのではないか、ゲーム会社はそういった停滞をどのようにして打破するのかと考えて作った設定である。

もう一つの作品『もしも高度に発達したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』

『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』は2020年からMF文庫Jよりライトノベルが刊行されているが、それよりも以前の2018年に『もしも高度に発達したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』というタイトルでノベルゼロより同じ作者で1巻のみ刊行されている。主人公も同じ「結城宏」という名前であるが、『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』では高校生であったのに対して、『もしも高度に発達したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』では社会人であるという違いがある。

『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』の主題歌・挿入歌

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