アフロ田中(高校・中退・上京・さすらい・しあわせ・結婚・マイホーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アフロ田中シリーズ』とは、2001年よりのりつけ雅春が『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載を開始した青春ギャグ漫画。主人公である田中広(たなかひろし)は天然のアフロヘアーという特徴を持った平凡な中身の青年。そんな彼の成長に応じて、『高校アフロ田中』、『中退アフロ田中』、『上京アフロ田中』、『さすらいアフロ田中』、『しあわせアフロ田中』、『結婚アフロ田中』、『マイホームアフロ田中』とタイトルを変更しながらシリーズ化されている。2012年に実写映画化、2019年にテレビドラマ化された。

立華町は、埼玉県加須市がモデル地とされている。作中で田中らがよく使っている花崎駅が加須市に実在している。なお、本作の作者であるのりつけ雅春は埼玉県加須市の生まれ。高校を中退後、とび職、トラック運転手として勤務する傍らで漫画を描き続け、2001年に『ビッグコミックスピリッツ』紙上にて『高校アフロ田中』の連載を開始する運びとなった。

小規模スケールでの公開ながら大成功を収めた劇場版『アフロ田中』

映画版の『アフロ田中』が公開されたのは全国でわずか72スクリーンという規模の小ささであった。しかしながら、公開初日と2日目の2012年2月18日・19日において興行収入3,330万3,300円、動員数2万4,324人を記録。興行通信社調べによる映画観客動員ランキングで初登場10位という異例の成功を収めた。

作者の実体験が散りばめられた本作

本作は、作者のりつけ雅春の実体験をもとにして描かれている。『東京新聞』におけるインタビューの際、「ほとんど自分の経験を描いているようなもの」と自ら語った。数あるエピソードの中でも、特に子育てについては自身が育休を取った過去があることから、これを活かしたリアルな描写に仕上がっている。第4部の『さすらいアフロ田中』の完結と妻の出産とがちょうど重なり、作者は数ヶ月間完全に仕事を休んだという。妻の大事な時期にともにゆっくり時間を過ごすことができたのは貴重な出来事であったと語っている。

『アフロ田中』の主題歌・挿入歌

映画版

主題歌:鶴「夜を越えて」

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