MIYAVI(ミヤビ)の徹底解説まとめ

MIYAVI(ミヤビ)は、日本のロックミュージシャン、ギタリスト。ヴィジュアル系バンド「Dué le quartz」の活動を経て、ヴィジュアル系シンガー「雅-miyavi-」としてデビュー。2013年には活動名義を「MIYAVI」に改め、ベースのスラップ方法や三味線からヒントを得た「スラップギター」を武器に世界を股にかけて活躍し「サムライギタリスト」の異名を持つ。俳優としても活動しており、2019年公開のディズニー映画『マレフィセント2』に出演したことでも話題となった。

目次 - Contents

MIYAVI(ミヤビ)の概要

MIYAVI(ミヤビ)は、日本のロックミュージシャン、ギタリスト。1999年から2002年にかけてヴィジュアル系バンド「Dué le quartz」(デュールクォーツ)のギタリストとして在籍し、バンド解散後の2002年10月から雅-miyavi-名義でソロ活動を始める。当初はヴィジュアル系シンガーソングライターとして活動を開始し、2006年には単身ロサンゼルスに3ヶ月間留学。帰国後は洋楽スタイルに傾倒するようになり、ベースの奏法のひとつである「スラップ奏法」や三味線などからヒントを得た、ピックを使わない「スラップギター」という独自の路線を開拓するようになる。端整な容姿とこの「スラップギター」は音楽ファンを中心に世界中で話題を呼び、「サムライギタリスト」の異名で呼ばれるほどとなった。2013年にアルバム『MIYAVI』をリリースした際に本格的な世界進出を開始し、活動名義を「MIYAVI」に改める。
俳優としても活動しており、2014年公開(日本での公開は2016年)のアンジェリーナ・ジョリー監督映画『不屈の男 アンブロークン』で映画デビューを飾って以降、邦画、洋画を問わず数々の作品に出演。2019年にはディズニー映画『マレフィセント2』に出演したことでも話題となった。

MIYAVI(ミヤビ)の活動経歴

音楽活動の始まり

Dué le quartz時代のMIYAVI

小学2年生でサッカーを始め、中学ではプロサッカーチーム「セレッソ大阪」のジュニアユースに入団する活躍をするが、ケガでサッカーを断念したことを機に人生の目標を失いグレたMIYAVIは、悪さを行うのと同じ感覚で「バンドをやってみようか」と考えてギターを手にするようになった。
1999年に上京し、ヴィジュアル系バンド「Dué le quartz」(デュールクォーツ)にギタリストとして加入。華やかで個性的な存在感と演奏スタイルで人気を博し、インディーズで絶大な人気を得て、アジアを中心に海外でも多くのファンに支持されたものの、2002年に解散した。

ヴィジュアル系ソロシンガー「雅-miyavi-」として活動

2002年にDué le quartzが解散したことを機に、雅-miyavi-名義でのソロ活動を開始。同年10月には1stアルバム『雅楽-gagaku』をリリースする。独自の世界観を持つ歌詞や、Dué le quartz時代からは想像もできないようなキャッチ―な楽曲はすぐに話題を呼び、ソロデビューからわずか2年後の2004年10月、シングル「ロックの逆襲 -スーパースターの条件-/21世紀型行進曲」でメジャーデビューを果たす。同月には自身初めてのメジャーデビューイベントである「黒服限定GIG」を開催した。

ロサンゼルス留学とスラップギターの誕生

MIYAVIの「スラップギター」。本来はベースの奏法だが、それをギターで演奏するという新しい試みでMIYAVIは世界進出を果たした。

人気絶頂の中、2006年に彼はロサンゼルスへの短期留学を決断。3ヶ月の留学期間を経て帰国後、シングル「咲き誇る華の様に/歌舞伎男子」で活動を再開する。またセッションバンド「KAVKI BOIZ」(カブキボーイズ)を新たに結成し、ラップやタップダンス、和太鼓やボディペイントなど様々なジャンルのパフォーマーと共演してキャリアを築く。2007年にはX JAPANのYOSHIKIから「このバンドを自身の人生にとって最後のバンドにしたい」と誘われたことをきっかけに、彼が新たに立ち上げた新ユニット「S.K.I.N.」(スキン)においてもギタリストで加入するなど、精力的に活動する。
このころからベースのスラップ奏法や三味線にヒントを得て、自身最大の武器となる「スラップギター」という道を開拓し、世界中の音楽ファンを中心にその実力が話題となり始める。やがて活動を日本国外へ広げていった彼は「サムライギタリスト」と呼ばれ、世界中で知名度を得るようになっていく。
2009年には日系アメリカ人の元歌手であるMelody.と結婚。その後間もなく長女が誕生した。

「MIYAVI(ミヤビ)」として世界進出

2011年には、トータル・プロデューサーに亀田誠治を迎え、ジャンルの異なるアーティストたちとセッションするプロジェクト「SAMURAI SESSIONS」を始動する。2012年11月14日、さまざまなアーティストと対戦するコラボレーション・アルバム『SAMURAI SESSIONS vol.1』をリリースした。2013年にリリースした7thアルバム『MIYAVI』で本格的な世界進出を開始し、活動名義を「MIYAVI」(ミヤビ)に改める。
2014年には女優のアンジェリーナ・ジョリー監督による映画『不屈の男 アンブロークン』に出演して俳優デビュー。この作品での演技が高く評価されたことから、邦画、洋画問わず様々な映画に出演するようになり、2019年にはディズニー映画『マレフィセント2』に出演したことでも話題となった。また、難民支援活動などにも高い関心を持ち、2017年には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の日本人初の親善大使に任命されている。さらに、ファッションアイコンとしても高い評価を獲得したMIYAVIは、2018年にはパリ・コレクションでモデルデビューを果たすなど、ジャンルを問わない幅広い活動で「世界的なスター」として認知されるようになっていく。
2022年にはパリ・サンジェルマンFCの試合でのギターパフォーマンスが好評だったことや、プロギタリストになる前の少年時代にセレッソ大阪のユース選手だった実績を買われ、WOWWOWで放送される欧州サッカーのテーマソングを担当した。
2022年には「X JAPAN」のYOSHIKI、「L'Arc〜en〜Ciel」のHYDE、「LUNA SEA」のSUGIZOと共にバンド「THE LAST ROCKSTARS」を結成し、2024年まで在籍した。

MIYAVI(ミヤビ)のプロフィール

本名:石原 貴雅(いしはら たかまさ)
生年月日:1981年9月14日
出身地:大阪府
韓国籍から帰化した父と日本人の母の両親のもとに生まれ、小学校2年生から15歳まではサッカーに打ち込む。真剣にプロの世界を志し、中学時代にはJリーグ・セレッソ大阪のユースチームに所属するようになる。大阪府の選抜選手にも選ばれるほどの実力も有していたものの、15歳の時に足を負傷したことで断念。その後人生の目標を失ったことでグレて、「自然と悪事に手を染めるような感覚で」バンドを組むことを決めてギターを手にすることになったという経緯がある。17歳のとき恩人の先輩の死にショックを受けたことでそのまま上京する。ライブハウスでヴィジュアル系ロックバンド「Dué le quartz」(デュールクォーツ)のメンバーと出会い、そのまま流れで一泊し、一晩で作曲を終えた実績が認められて同バンドに加入することとなる。その後2002年にバンドが解散するまで、作詞作曲、編曲のほぼ全てを手掛けていた。影響を受けたギタリストとしてスティーヴィー・レイ・ヴォーン、ロバート・ジョンソン、サンハウス、B.B.キングらのようなブルース・マンを多く挙げている。
アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めた映画『不屈の男 アンブロークン』に出演したことがきっかけで、アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット(元)夫妻とは家族ぐるみの付き合いがある。映画のキャストとして抜擢されたのも元々ジョリーがYouTubeなどを通して彼のギタープレイを前々から鑑賞しており、大ファンだったという背景がある。
2009年には日系アメリカ人元歌手のMelody.と結婚。二人の娘に恵まれ、SNSでは仲睦まじい家族の姿を見ることができる。

MIYAVI(ミヤビ)のディスコグラフィー

スタジオアルバム

雅楽-gagaku

2002年リリースの1stソロアルバム。ボーナストラックとしてDué le quartz時代の名曲「Dear...fromxxx」のアコースティックバージョンを収録。

1. 二十歳記念日
2. コインロッカーズベイビー
3. 腐れ外道へ。
4. Night in girl.
5. Girls, be ambitious.
6. オレ様思考
7. ガリ勉ロック
8. ♪の手紙 ~Onpu-No-Tegami~
9. 植物人間Mのテーマ
10. ボーナス・トラック (Dear...fromxxx)

雅-galyuu-流

2004年リリースの2ndソロアルバム。人気曲「あしタ、元気ニなぁレ。」を収録。

1. I love you, I love you, I love you, and I hate you.
2. コインロッカーズベイビー (2004 ver.)
3. あしタ、元気ニなぁレ。
4. 求める方舟
5. 君にファンキーモンキーバイヴレーション
6. 結婚式の歌 ~with ケイコ、ケンゾー、ミユキさん~
7. SADAKEUO (独奏)
8. Hey, Mr. Broken Heart
9. はいあがれ
10. トメとジュリー
11. あしタ、元気ニなぁレ。 (2004 ver.)

keeper
keeper
@keeper

目次 - Contents