花は咲くか(漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『花は咲くか』とは、日高ショーコによるボーイズラブ漫画作品。ルチル(幻冬舎コミックス)に掲載された(2006年8月~2015年1月)。広告代理店のクリエイティブディレクター、桜井和明(さくらいかずあき)は、通勤途中に美大生、水川蓉一(みながわよういち)と出会う。桜井は下宿を営む自宅が気に入って頻繁に訪ねるようになり、やがて蓉一に惹かれるようになる。桜井と蓉一の恋愛と、ふたりを取り巻く蓉一の家の下宿人や友人たちの人間ドラマが描かれる。

当初、柏木雅史が勤めていた広告会社。

アドイースト

桜井和明がクレイエイティブ・ディレクターとして勤めている広告代理店。柏木雅史との共同の仕事で、水川邸を使用してCMを制作する。

『花は咲くか』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

桜井和明「俺が苦手だと思うってことは、向こうもそう思ってるってことだ」

桜井和明(上のコマ)と水川菖太(下のコマ)がファミリーレストランで話をする場面。もっと水川邸に来て欲しい、蓉一もそれを望んでいると言う菖太に対し、桜井は自分は嫌われていると答える。

ファミリーレストランで水川菖太と話をしているときの言葉。菖太から、桜井と一緒にいると楽しいから、もっと家に来てくれれば自分も嬉しいし、蓉一もきっとそう思っていると言われたとき、桜井は「俺が苦手だと思うってことは、向こうもそうおもってるってことだ」と言う。菖太が来て欲しいと思っているのと同様、桜井自身も水川邸に行きたいと思っているが、桜井は蓉一の気持ちが気に掛かっている。

桜井和明「他人に全てを奪われるような、この感覚を忘れていた。こんなにも誰かを好きになることができるなんて、考えもしなかった」

会社帰りの深夜に水川邸で、蓉一(右下のコマ)に出くわした桜井(左のコマ)は、自分が蓉一に惹かれているのを自覚する。

会社帰りの深夜に水川邸に行った際、縁側にいる蓉一に出くわして、桜井は自分が蓉一に惹かれていることを自覚し、その際の心の中で「他人に全てを奪われるような、この感覚を忘れていた。こんなにも誰かを好きになることができるなんて、考えもしなかった」と独白する。

水川蓉一「興味って、絵だけに? それとも俺に?」

中央広告とアドイーストの水川邸での撮影に付き添った桜井(左側)は、部屋で蓉一(右側)が絵を描くところを見る。蓉一が絵を描く経緯を見れば、考えていることがわかるかと思ったと桜井は言う。

CM撮影のために、蓉一の自宅である水川邸に行った際、桜井は蓉一が絵を描いているところを後ろから観察する。その際に、君の絵に興味があったと言う桜井に対して蓉一は、「興味って、絵だけに? それとも俺に?」と返す。桜井だけではなく、蓉一も桜井に興味を抱いていたことがわかる場面。

水川蓉一「意味を考えろって言われたけど、やっぱり何も考えられないんです。俺の頭に浮ぶ言葉なんていつも一つしかないんです。桜井さん、俺は――あなたが好きです」

桜井(左側)に自分の気持ちを告白する蓉一(右側)。

桜井から“俺のことをこれ以上ないほど真剣に考えてくれと言われていた蓉一が「あなたが好きです」と自分の気持ちを告白する場面。

藤本浩輝「桜井さんを見る時に目の色かわってるの、自分で気付いてる? 俺も――水川にはそういう目で見られたいなって」

水川邸に下宿することになった藤本浩輝(右側)は、蓉一(左側)との距離を縮めようと蓉一に迫る。

水川邸に下宿することになった藤本が、蓉一にアプローチしようと迫り、「桜井さんを見る時に目の色かわってるの、自分で気付いてる? 俺も――水川にはそういう目で見られたいなって」と言う。蓉一自身もまだ気付いていなかった気持ちを指摘するセリフ。

藤本浩輝「平気じゃないから喋り続けるんだろ。少しでも一言でもお前の言葉が欲しいから。その先にある俺への気持ちが知りたいから」

桜井のことでの悩みを電話で話してきた蓉一との会話の後の、藤本の独白。

蓉一から、自分が会話中に黙っていても平気なのかと訊かれた際、藤本は蓉一に対しては、反応がにぶくても気にならないと返すが、心中での独白では「平気じゃないから喋り続けるんだろ。少しでも一言でもお前の言葉が欲しいから。その先にある俺への気持ちが知りたいから」と言う。好きだからこそ、言葉が欲しいという心情を当人に言いたいのに、藤本は言えずに心中で独白する。

『花は咲くか』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

“花は咲くか”というタイトル

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