ゴーストライターは罪になるのか?佐村河内守の騒動で明らかになった様々な問題点をまとめてみた!
”ゴーストライター”とは、書籍や記事、脚本などの代作を主な仕事とする著作家である。2014年に中途失聴とされる聴覚障害を持つ作曲家・佐村河内守が、実は自身の楽曲はピアニストの新垣隆によって作られていたものだったと告白し、関係各所に謝罪した。これによってゴーストライターの存在が広く認知され、業界に波紋が広がる。しかし一方では同業界では珍しくないともされた。ゴーストライターは何が問題なのか、また何か罪に問われるのか、詳細をまとめてみた。
・全聾の作曲家として注目されていた佐村河内守氏が、楽曲は「ゴーストライター」が書いていたと告白
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広島生まれの被爆二世で「全聾の作曲家」として知られる佐村河内守氏(50)が、実際は自分で作曲をしていなかったことがわかった
「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの主要な楽曲は、別の音楽家が作ったものだったと、佐村河内さんの代理人の弁護士が明らかにした
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本人も「ゴーストライター」の存在を大筋で認めている
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・「ゴーストライター」だった桐朋学園大の新垣隆氏は公表に至った経緯をあかす
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桐朋学園大の新垣隆講師が、「佐村河内氏のゴーストライターを18年間にわたってやっていた」と明らかにした
まだ聴覚障がいがなかった佐村河内氏から、氏が楽譜に強くないため、映画音楽用の短いテーマ曲をオーケストラ用の曲に仕上げてほしいと頼まれ、引き受けたのがきっかけ
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何度も世間を欺くのをやめようと諭した新垣氏に対し、佐村河内氏が「新垣氏が曲を作らなければ妻と一緒に自殺する」といった旨のメールなどを送ったため、取り返しがつかないことになる前に公表した
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「公表するべきか逡巡しましたが、やはり事実を明らかにして自分もお詫びしなければならないと思い至りました」
・その後、新垣隆氏は会見し佐村河内氏との金銭面のやりとりについても言及
実際に作曲していた桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏が6日、都内で記者会見を開いた。
「18年間、佐村河内氏に代わって曲を書き続けてきました。世間をあざむいて発表してきました。私は共犯者です」と自身を厳しく断罪
「印税については私は関係ありません。佐村河内氏から1曲ごとに報酬を得ていました。正確ではありませんが、18年間で20曲以上作り、およそ700万円を得ました」
著作権についても主張したことはなく、今後についても「放棄したいと思います」とした。
・佐村河内氏の楽曲をソチ五輪の演技に使用しているフィギアスケートの高橋大輔選手は困惑
フィギュアスケートの高橋大輔選手がソチ冬季五輪のショートプログラムで使用予定の楽曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」
「ヴァイオリンのためのソナチネ」も、佐村河内さんが作曲したことになっていたが、ゴーストライターの手によるものだという
高橋のマネジメント事務所が、コメントを発表。SP曲を変更しないことを明言
国際スケート連盟(ISU)には楽曲の情報を提出する際に作曲者の変更を伝えるという
ソチを「最後の五輪」と決め、2大会連続メダルを目指している高橋選手の地元岡山県や各地のファンらから、影響を案じる声
目次 - Contents
- ・全聾の作曲家として注目されていた佐村河内守氏が、楽曲は「ゴーストライター」が書いていたと告白
- ・「ゴーストライター」だった桐朋学園大の新垣隆氏は公表に至った経緯をあかす
- ・その後、新垣隆氏は会見し佐村河内氏との金銭面のやりとりについても言及
- ・佐村河内氏の楽曲をソチ五輪の演技に使用しているフィギアスケートの高橋大輔選手は困惑
- ・業界ではCDが発売中止になるなど波紋が広がる
- ・が、こうした「ゴーストライター」問題は業界には多いともされる
- ・なぜこうした「ゴーストライター」が起用されるのか?
- ・ではこうした「ゴーストライター」を使った場合は罪になるのか?
- ・ただしこうした「ゴーストライター」の起用の場合は、「ゴーストライティング契約」が結ばれていることも
- ・いずれにしろ常識的には褒められない「ゴーストライター」、騒動はしばらく続きそう
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