【都市伝説】山にまつわる不思議な話まとめ!眠れなくなるほど怖い噂も掲載!

山にまつわる都市伝説を集めました。少年が不思議な出来事を体験した「山に入ってはいけない日」や、夜の山での恐怖を綴った「なにか」など、怖くて不思議な話の数々を紹介していきます。

・山に入ってはいけない日

俺が子供の頃住んでたとこは、家のすぐ後ろが山だった。
俺はよく一人でその山に入って探検ごっこをしていたが、毎年じいちゃんが山に入るなと言う日があった。

その日は何か特別な雰囲気で、じいちゃんは近所の人たちと近くの寺に寄り合って御詠歌を唱えていた。

俺はじいちゃんに理由を聞いたが、教えてもらえなかった。
当時から馬鹿だった俺は何かワクワクしてきて、じいちゃんが寺に行ったのを見計らって、山に入った。

竹藪を越えてしばらく行くと、大きな岩があって、そばに小さな祠がある。いつもはひっそりとしているその祠に灯りが灯され、 お供え物が置かれていた。

それを眺めていると、後ろから女の人の声で「あこ…。」と声がした。

俺は焦って振り返ったが、何も居なかった。しかし、カッカッカッと不気味な音がこちらに近づいてくる。

俺はびびって叫びながら山を駆け下りた。俺は泣き叫びながら竹藪を抜け、家の中に入った。

そこには寺から帰ったじいちゃんがいた。 俺の顔色を見たじいちゃんは「お前山に入ったのか!」 と俺を叱りつけた。
じいちゃんが俺を寺に連れて行き、住職がお経を唱えてくれた。

じいちゃんが「子供やから逃げられたんや。」といったので理由を聞いたが教えてはくれなかった。

そんなことも夢の中の出来事のように思っていたのだが、久々に里帰りした時、偶然住職に会い、その話になった。

すると住職は、「因果というもんやな。」といってこんな話をした。

昔、都からさる高貴な女性がこの地域に逃れてきた。彼女は身ごもっていて、村人に助けを求めたが、村人は巻き込まれることを恐れて助けなかったばかりか、男たちがなぶり殺してしまったという。
それ以来、祠を立ててまつってはいるが、昔は山で変死するものが多く出て、それで命日には山に入らず寺に籠もるようになった、という話だった。

だけど、一つだけ疑問がある。あの時聞こえた「あこ」という言葉。あれはどういう意味だったんだろう。

346: 本当にあった怖い名無し 2011/07/25(月) 19:31:08.46 ID:ce7MxdHu0
吾子(あこ)って我が子って意味だよ…
ドンピシャじゃねえか…

・なにか

出典: htbt.jp

うちの爺さんは若い頃、当時では珍しいバイク乗りで、
金持ちだった爺さん両親からの、何不自由ない援助のおかげで、
燃費の悪い輸入物のバイクを、暇さえあれば乗り回していたそうな。

ある時、爺さんはいつものように愛車を駆って、山へキャンプへ出かけたのだそうな。
ようやく電気の灯りが普及し始めた当時、夜の山ともなれば、それこそ漆黒の闇に包まれる。
そんな中で爺さんはテントを張り、火をおこしキャンプを始めた。

持ってきた酒を飲み、ほどよく酔いが回ってきた頃に、何者かが近づいてくる気配を感じた爺さん。

ツーリングキャンプなんて言葉もなかった時代。
夜遅くの山で出くわす者と言えば、獣か猟師か物の怪か。
爺さんは腰に差した鉈を抜いて、やってくる者に備えたそうだ。

やがて藪を掻き分ける音と共に、『なにか』が目の前に現れたのだそうな。
この『なにか』というのが、他のなににも例えることが出来ないものだったので、
『なにか』と言うしかない、とは爺さんの談である。

それはとても奇妙な外見をしていたそうだ。
縦は周囲の木よりも高く、逆に横幅はさほどでもなく、爺さんの体の半分ほどしかない。
なんだか解らないが、「ユラユラと揺れる太く長い棒」みたいのが現れたそうだ。
爺さんはその異様に圧倒され、声もなくそいつを凝視しつづけた。

そいつはしばらく目の前でユラユラ揺れていたと思うと、唐突に口をきいたのだそうな。
「すりゃあぬしんんまけ?」
一瞬なにを言われたのかわからなかったそうな。
酷い訛りと発音のお陰で、辛うじて語尾から疑問系だと知れた程度だったという。
爺さんが何も答えないでいると、
そいつは長い体をぐ~っと曲げて、頭と思われる部分を爺さんのバイクに近づけると、再び尋ねてきた。
「くりゃあぬしんんまけ?」
そこでようやく爺さんは、「これはオマエの馬か?」と聞かれてると理解できた。
黙っているとなにをされるか、そう思った爺さんは勇気を出して、
「そうだ」とおびえを押し殺して答えたそうだ。

そいつはしばらくバイクを眺めて(顔が無いのでよくわからないが)いたが、
しばらくするとまた口を聞いた。
「ぺかぺかしちゅうのぉ。ほすぅのう」(ピカピカしてる。欲しいなぁ)
その時、爺さんはようやく、ソイツが口をきく度に猛烈な血の臭いがすることに気が付いた。
人か獣か知らんが、とにかくコイツは肉を喰う。
下手に答えると命が無いと直感した爺さんは、バイクと引き替えに助かるならと、
「欲しければ持って行け」と答えた。
それを聞いソイツは、しばし考え込んでる風だったという。(顔がないのでよくわからないが)
ソイツがまた口をきいた。
「こいはなんくうが?」(これはなにを喰うんだ?)
「ガソリンをたらふく喰らう」
爺さんは正直に答えた。
「かいばでゃあいかんが?」(飼い葉ではだめか?)
「飼い葉は食わん。その馬には口がない」
バイクを指し示す爺さん。
「あ~くちんねぇ くちんねぇ たしかにたしかに」
納得するソイツ。
そこまで会話を続けた時点で、爺さんはいつの間にか、
ソイツに対する恐怖が無くなっていることに気が付いたという。

ソイツはしばらく、バイクの上でユラユラと体を揺らしていたが、
その内に溜息のような呻き声を漏らすと、
「ほすぅがのう ものかねんでゃなぁ」(欲しいけど、ものを食べないのでは…)
そう呟くように語ると、不機嫌そうに体を揺らしたという。
怒らせては不味いと思った爺さんは、
「代わりにコレを持って行け」と、持ってきた菓子類を袋に詰めて投げてやったという。
袋はソイツの体に吸い込まれるように見えなくなった。
するとソイツは一言「ありがでぇ」と呟いて、山の闇へ消えていったという。
その姿が完全に見えなくなるまで、残念そうな「む~ む~」という呻きが響いていたという。
爺さんは、気が付くといつの間にか失禁していたという。
その夜はテントの中で震えながら過ごし、朝日が昇ると一目散に山を下りたそうだ。

家に帰ってこの話をしても、当然誰も信じてはくれなかったが、
ただ一人、爺さんの爺さん(曾々爺さん)が、
「山の物の怪っちゅうのは珍しいもんが好きでな、
おまえのバイクは、山に入った時から目を付けられていたんだろう。
諦めさせたのは良かったな。意固地になって断っておったら、おまえは喰われていただろう」
と語ってくれたのだそうな。

以来、爺さんは二度とバイクで山に行くことはなかったそうだ。
ちなみに、件のバイクは今なお実家の倉に眠っている。

・ピアノを弾く女

昔、冬の雪山登山をしていた時の話。

その年は例年よりも風雪が酷く、その日も例によって猛吹雪だった。

仲間とはぐれないように気をつけながら途中の簡易ロッジを目指していた時、ふと斜め右上に目をやると、信じられないものが飛び込んできた。

それは、切り立った崖の上に置かれたグランドピアノと、それを髪を振り乱して乱暴に弾く女の姿だった。

一瞬足が止まった。俺は仲間にそれを知らせようとしたが、みんな歩くのに精一杯で、実際はそんな状況ではなかった。

気になってしょうがなかったが、歩き続けるより他無いので、また足を動かした。

何回か振り返ってみたが、やっぱり女はそこに居て、 グランドピアノを狂ったように弾いていた。

一番おかしかったのは、そいつの周りに雪が当たっていないこと。
そこだけ風が避けるように吹いていた。
なんだあれは……?もやもやした気持ちのまま、足を進めた。

ようやく簡易ロッジに辿り着いて暖を取っているとき、俺は直前に見たことを仲間に話した。信じてもらえないと思ったが、なんと同じ光景を他の人たちも見ていたみたいだった。

俺がさらに詮索しようとすると、先輩の一人が、
「もういいだろ、ああいうのも居たりするんだ」とだけ言ったので、
それ以上は何も聞けなくなってしまった。

下山する時にはさっきのやつを見ることは無かったし、
その後も何度か登山をしたが、
変なものを見たのは後にも先にもあれ一回だけだった。

もう15年ぐらい前の話。

・姥捨て山

出典: pds.exblog.jp

俺の兄貴が小学生のころの(俺が生まれる前の)話。

兄貴が小5の春ごろ、おじいちゃんと一緒に、近くの山に山菜採りに入ったんだって。
狙っていたのはタラっていう植物の芽で、幹に棘が生えてるんだけど、 春頃に生えるその芽が、てんぷらとかにするとすっごく美味しいんだ。

兄貴はそこの山でよく遊んでたらしくて、 山菜の種類は知らなかったけど、おじいちゃんより山道には詳しかった。

そんなこともあって、どれがタラの芽かを知ったら、兄貴は一人でずかずか山に入っていったんだって。

兄貴は山菜取りに夢中になって、普段は見えているけど行かないような山にも入って、 結構な量が手に入ったのに満足して帰ろうとすると、近くに人の気配がして振り返ったんだって。

すると、10メートルぐらい離れた大きな岩の上に、 ガリガリに痩せた汚い着物姿の白髪の爺さんが座ってたんだって。

兄貴はちょっとビビッタらしいんだけど、足元に山菜籠があったから同じ山菜取りの人かと思って、 挨拶して帰ろうとしたんだ。

するとその爺さんが、
「坊主…タラの芽探しとるのか?」っていいながら、所々歯の抜けた口を開けてニタリって笑ったんだって。

兄貴は気持ち悪いとは思ったんだけど、
「うん。お爺さんも山菜採ってるの?」って聞き返したんだって

すると、その爺さんは山菜籠に手を伸ばすと、
「わしもタラの芽じゃ。知ってるか坊主、タラの芽は生でもいけるんじゃぞ?」
っていいながら、その場でワシャワシャ食っている。

兄貴はそれをジッと見て、目が離せなかったんだって。
なぜなら、それは『タラの芽』じゃなくて、かぶれることでおなじみの『ウルシの芽』だったんだ。

芽の形自体は似ているけど全然違うものだし、むしろ身体に悪い(ひどいかぶれをおこすから)。

それをワシャワシャ食ってるじいさんに、 兄貴は怖くて声も出せず、ただ涙をぽろぽろ流してそこに立ち尽くす事しか出来かった。

その爺さんは見ていると、体中どろどろにかぶれていって、口からは噛むたびに血が湧き出てきてたんだって。

それによく見ると、足が折れているのか変な方向に曲がっている。

「こいつはやらんぞ?ここら辺にはもう食える物は残ってねぇ他の場所を探しな。

坊主も、もう村には食いもんは残ってねぇから山まで入ったんだろうが、残念だったなぁ」
そういうと、じいさんはまたニタリと笑う。

そして次の瞬間、スウッと消えていなくなったんだって。
その後兄貴は、叫びながら走って山を下りて帰ってきたらしい。

その事を大人に話しても誰も信じちゃくれなくて、ふてくされてた時、 地区の地区長さんが、その地域の昔話を教えてくれたんだって。

「お前の入った山は昔、姥捨て山だったんだよ。それに飢饉のたびに口減らしもあった。
多くの人があそこで食べ物を探して死んでいったんだ。

捨てられた人は、食えるものは何でも口に入れたんじゃろうな。
お前さんが会ったのは、その時代の人だろう」
地区長さんはそういうと、
「この土地の過去は皆知らないからあまり話すなよ」と兄貴に釘を刺した。

それと、「豊かな時代に育ったことを幸せに思いなさい」といって、家に帰されたらしい。

・神社まで

7年前に他界した親父がしてくれた話。

タクシードライバーだった親父がある雨の日の深夜に一人の白いワンピースを着た女性客を乗せた。
行き先を訊ねるとうつむいたままポツリと、「〇〇神社まで…」それを聞いてすべてを察した親父は終始無言のまま、街灯も無い真っ暗な目的地へ。

実は、この〇〇神社は地元では丑の刻参りで知る人ぞ知る場所らしく、たまにそういう客がいるそうだ。

親父曰く「生きた人間の怨念ほどゾッとするモンは無い。あれに比べりゃ死んだ人間の怨念なんぞ所詮過去のモンだ」だそうだ。

・谷底から呼ぶ声

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