ゴーストライターは罪になるのか?佐村河内守の騒動で明らかになった様々な問題点をまとめてみた!

”ゴーストライター”とは、書籍や記事、脚本などの代作を主な仕事とする著作家である。2014年に中途失聴とされる聴覚障害を持つ作曲家・佐村河内守が、実は自身の楽曲はピアニストの新垣隆によって作られていたものだったと告白し、関係各所に謝罪した。これによってゴーストライターの存在が広く認知され、業界に波紋が広がる。しかし一方では同業界では珍しくないともされた。ゴーストライターは何が問題なのか、また何か罪に問われるのか、詳細をまとめてみた。

・業界ではCDが発売中止になるなど波紋が広がる

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業界をはじめ関係各所に波紋を呼ぶ「ゴーストライター」問題

所属レコード会社の日本コロムビアは、公式サイトで謝罪文を発表し、佐村河内さんのCDの出荷とネット配信の停止を決定

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コンサートを企画制作するサモンプロモーションは佐村河内氏関連の公演をすべて中止すると公式サイトで発表

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NHKは、報道番組やドキュメンタリーで佐村河内氏を取り上げたことについて、謝罪

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2008年に「広島市民賞」を授与した佐村河内さんの出身地・広島市の松井一実市長は「(賞は)当然、取り消しということになると思う」とコメント

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楽曲は多くの聴衆の感動を呼んでいただけに、関係者からは「残念だ」とする声が相次いだ

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・が、こうした「ゴーストライター」問題は業界には多いともされる

実は業界に多いともされる「ゴーストライター」

昔から古今東西を問わず、このゴーストライターは存在していた

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出版業界と同様に、音楽業界、特にテレビ番組の主題歌やCM音楽などでゴーストライターの存在が噂される事がある

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衝撃的な騒動といえるが、実は音楽業界でゴーストライターを使っているミュージシャンは珍しくないという

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・なぜこうした「ゴーストライター」が起用されるのか?

作曲家がスランプになったり、ある種の「ストーリー」を加えて売り出す方法などが「ゴーストライター」を生み出しているともされる

誰でもスランプに陥ったり、作曲ペースが落ちることはある。それでも売上を維持しなければならないという状況がゴーストライターの横行につながっている

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強引な『ストーリー』をまとわせないと、無名の作曲家を世に出すことは難しい

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依頼主の方も、実力はあってもあまり有名でない人よりは、たとえ自分で書いてくれなくても、有名な人の名前の方を有り難たがる

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佐村河内さんの場合も周囲の関係者が全く知らなかったとは考えにくく、お涙頂戴の感動ストーリーを作り上げるために目をつぶっていた可能性

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・ではこうした「ゴーストライター」を使った場合は罪になるのか?

刑事と民事、双方で罪になる可能性が

▼刑事責任(詐欺罪)

作曲していないのに、あたかも作曲したように偽り、だまして著作権料や作曲料をせしめている。これは詐欺に当たる

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『佐村河内さん本人の作曲だから買った』『本人による作曲でなければ買わなかった』となると、詐欺罪に問われる可能性

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詐欺罪をおこなったものは10年以下の懲役に処され、犯罪によって得たものは没収または追徴される

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