サンサーラ・ナーガ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『サンサーラ・ナーガ』は1990年にビクター音楽産業から発売された竜使いという特殊な職業に憧れた主人公が相棒の竜を連れて一人前の竜使いになろうと故郷の村を飛び出して冒険の旅をするRPGである。アニメ界の巨匠・押井守が監修、キャライラストを桜玉吉が描いた事で有名な、世界観もシステムも強烈なクセを持つのが特徴の作品だ。コアなゲームファンの間では評価の高い作品とも言われている。

死んだ相棒の竜の下には虹色に輝く卵があった。相棒がノラ竜と暮らしていたときに妊娠した卵だったらしい。その卵を抱えてアクパーラへ戻る主人公に、今まで出会った人々や故郷のばっちゃんが立派になったと喜んでくれるものの、主人公は上の空。ハワプールの国王が主人公に勲章を与えるということで呼び出されたため、城へ行く。アル・シンハやアムリタもそこに並んでいる。国王と話をしていると突然虹色の卵が孵り、中から聖なる竜の証である翼を持った竜が生まれてくる。聖なる竜は主人公に生前の相棒の竜と同じ名前を名乗って自己紹介をしてきたのだった。サンサーラ・ナーガはつまり輪廻する竜。相棒の竜が最後に新たな聖なる竜として輪廻をしてこの物語は終わるのである。

『サンサーラ・ナーガ』のゲームシステム

サンサーラナーガはRPGなので、マップを歩いて敵と遭遇をして倒す、イベントが発生したら目的地へ行ってボスを倒すといった部分は従来のゲームによくある部分であるが、竜を育てるという育成部分の要素のクセが強いゲームでもある。

竜の育成方法

『サンサーラ・ナーガ』は竜使いを目指す主人公と相棒の竜が一緒に旅をするゲームではあるが、まずは竜を卵から孵化させてまともに冒険に出せるように育てる必要がある。盗んだ卵がダチョウの卵であった以上自力で竜の卵を見つけなければならないのであるが、この竜が旅に出ることができるまでに相当な時間を費やすことになる。

卵の孵化

卵はスタート時にいるダチョウを追うと見つけることができる。この卵は自分の体温で温めて孵化をさせる必要があるが、戦闘を何度か繰り返していくことで自動で孵化イベントが発生する。

赤ちゃん竜の育成

いくら竜とは言え、孵化したばかりではモンスターと戦うことはできない。大陸の中心にある都の竜の託児所へ赤ちゃん竜を預けてウロコと牙が硬くなるまでお世話をすることになる。主にベビーフードや倒したモンスターを食べさせることでどんどん大きくなり、主人公は一人で黙々とモンスターを狩り続けることとなるのだ。ただし、毒を持っているモンスターもいるため闇雲に何でも食べさせればよいというわけでもないので注意が必要だ。この餌を食べさせるシステムは冒険に出た後も重要になっていく。

ウロコと牙がはえてきたら旅立てる

たくさんの時間を掛けて、ある程度餌やおもちゃを与えていくことで竜はいよいよ主人公と共に旅に出ることができるようになるのだ。ここからは主人公も装備を整えて竜使いとして相棒を立派な竜に育てるために行動をしていくことになる。

成長するのは竜だけ

RPGといえば敵を倒して経験値とお金を手に入れてキャラクターが成長するものであるが、『サンサーラ・ナーガ』は主人公はいくら敵と戦ってもレベルアップなどはせず強くならない。強い敵の攻撃を防ぐには強い武器と防具を装備することのみ。つまり、あまり良い装備が整いにくい序盤の竜を託児所に預けている辺りまでは成長しない主人公一人でフィールドを歩くことになるので危険と隣り合わせなのだ。大体は倒したモンスターを売り払うなどで得たお金で装備を整えることで解決できる。竜はパーティ加入後もバランスよく餌をあげていくことでレベルアップしてパラメータが上がっていく。このパラメータに応じて竜は4つのタイプに変化をしていく。

竜のタイプ

主人公があげた餌、行った行動などによって始めは緑色だった竜は後に黒、紅、蒼、白の4色のいずれかに変化する。特に目指したいのはパラメータが優れた白竜であるが、条件がとても厳しい。

黒竜

とても好戦的で凶暴なタイプ。一見強そうな竜に見えるが、勝ち目の無い敵でも平気で立ち向かってしまう厄介な性格。主に主人公の悪い行いを見て影響されてしまうため街の人に襲いかかったり、聖獣である牛を倒す、モンスターに賄賂を渡して見逃してもらうと言った事をするとあっという間に黒竜になってしまうのだ。ただし、竜を託児所に預けたり訳あって主人公の近くにいないといった場合にはその行動は見られていないためセーフである。

紅竜

反抗期真っ最中の赤い竜。とにかく言うことを聞かなくなる困りものの大食漢だ。特に意味もなく餌を与え続けていると体重が増えていき、あっというまに紅竜になってしまう。

蒼竜

人懐っこい飼いやすいタイプの竜だが、怖がりの性格の竜。戦闘面では敵から逃げようとする確率が高くなるため、ここぞというときに強力な攻撃を出してくれないこともある。これはこれで厄介なタイプでもある。主に敵と遭遇をしても逃走を繰り返していると蒼竜になる確率が大幅に上がる。

白竜

4つのタイプで一番ステータスが高く強力な相棒になってくれるエリート竜。悪い行いをせず、モンスターには勇敢に立ち向かい、バランスよくステータスが上がるように考えながら餌をあげることで白竜になる確率が上がるが、とにかく条件が厳しい竜である。

『サンサーラ・ナーガ』の登場人物・キャラクター

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