『太閤立志伝IV』とは、2001年にコーエーから発売されたリコエイションゲーム。豊臣秀吉の立志出世をテーマにした太閤立志伝シリーズの第4作にあたる。本作からカード制が導入されたことで自由度が大幅に上昇し、秀吉のみならず600人もの武将でのプレイが可能となった。主人公を示す札のほか技能や称号もカード化され、個人戦や合戦もカードバトル形式を採用している。多彩な歴史イベントや複数シナリオなども搭載されている。
『太閤立志伝IV』の概要
『太閤立志伝IV』(たいこうりっしでん・フォー)とは、2001年6月1日にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)からパソコン向けに発売された歴史シミュレーションゲームである。同社の「太閤立志伝シリーズ」の第4作にあたる。のちに各種追加要素を取り入れたPlayStation 2版やPlayStation Portable版などの移植版や廉価版も展開された。
本作はシミュレーションとロールプレイングの折衷であるコーエー独自のリコエイションゲームとして位置づけられ、シリーズ伝統の1日単位の時間経過による高い自由度を受け継いでいる。プレイヤーは下級武士から身を立てて出世を目指す基本構造を持ちながら、前作からシステムを刷新してゲーム内のあらゆる要素に「カード制」を導入した点が最大の特徴である。
これにより豊臣秀吉だけでなく、初期版では600人、PS2版やPSP版では650人に及ぶ多彩な登場武将でのプレイが可能となった。主人公を示す札のほか、技能や称号といった概念もカードの収集として表現され、個人戦や合戦などもカードバトル形式を採用している。また、各種の修業や内政、能力向上などは多くのミニゲームを通じて行う仕組みへと変更された。
織田家に関する歴史的事件だけでなく、地方大名の動向や関ヶ原の戦い、大坂の陣といった多様な歴史イベントが用意されているほか、複数の開始シナリオの選択、宿屋の娘との婚姻要素、「座」を通じた交易システム、各地の名所巡りなど、前作から数々の新要素が取り入れられている。さらに、行き来を円滑にするショートカット機能や贈り物の好み表示など、遊びやすさを高める配慮もなされた。多彩な条件や主人公に応じた固有のエンディングも用意され、プレイスタイルによってその後の日本の様子などが描かれる仕組みとなっている。
『太閤立志伝IV』のあらすじ・ストーリー
シナリオ1:「尾張の風雲児」(1560年)
ゲーム開始時から選ぶことが可能な本シリーズの基本となるシナリオ。「桶狭間の戦い」が終結した直後の時期を舞台として物語が動き出す。
シナリオ2:「平安楽土の階」(1577年)
羽柴秀吉が播磨国の領主として姫路城へ赴いた頃を描いた時代。日本の歴史を大きく揺るがす「本能寺の変」のイベントが比較的引き起こしやすい構成となっている。
シナリオ3:「夢のまた夢」(1598年)
シリーズの歴史上初めて、豊臣秀吉の死去後を扱ったシナリオ。「関ヶ原の戦い」から「大坂の陣」に至る激動の時代が中心となり、剣豪として知られる宮本武蔵などの人物でもプレイを楽しむことができる。
シナリオ4:「覇王の危機」(1570年6月10日)
織田信長の上洛が実現した後の局面。足利義昭の呼びかけによって織田信長を追い詰める「信長包囲網」が形成されていく過程を題材にしている。パソコン版では公式サイトからのダウンロード販売が行われ、プレイステーション2版などでは標準で収録された。
シナリオ5:「猿公と古狸」(1584年1月30日)
「本能寺の変」の余波が残る中、羽柴秀吉と徳川家康の間に生じる緊張関係に焦点を当てたシナリオ。戦国時代のシミュレーション作品としては取り上げられる機会が少ない特殊な時期を体験できる。パソコン版では公式サイトでの配信形式で提供され、PS2版等には最初から備わっていた。
シナリオ0:「乱世の余燼」(1555年)
プレイステーション2版およびプレイステーションポータブル版において、特定の条件を満たすことで選択可能となる隠しシナリオ。これまでの作品では描かれなかった斎藤道三や今川義元、陶晴賢といった名だたる武将たちが勢力を競い合う姿を描いている。
『太閤立志伝IV』のゲームシステム
能力値と技能
キャラクターの基礎能力は内政や外交、統率、武力、魅力が設定されており、最大値は100となる(アイテムや称号による補正を除く)。技能は前作から大幅に増加して全16種類となり、従来の「計略」「戦術」が軍学に統合され、「乱波」が忍術へと名称変更された。習得にはミニゲームが導入され、プレイヤーの腕前次第で初期の能力値にかかわらずすべての技能を最高峰まで高められる仕様となった。
主人公カードと登場人物
初期状態で選択可能なのは木下藤吉郎(羽柴秀吉)のみであり、他の多くの人物で遊ぶためには、個別に親密度を高める、好みの品を渡す、特定の条件を満たすなどの方法で「主人公カード」を入手する必要がある。また、特定キャラクターのカードを揃えるコンボシステムや、条件を満たして新武将を作成・獲得する要素も用意されている。なお、大名家の当主からは基本的に直接カードをもらうことができず、外交や滅亡時の登用などで身分を変える手順が必要となる。
座による交易
新たな資金稼ぎの手段として「座」での交易品売買が取り入れられた。町へ投資して規模を拡張すると、商品の在庫が増加したり新たな名産品が出現したりする一方、移動中に野盗へ襲撃されて損失を出すリスクも存在する。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『太閤立志伝IV』の概要
- 『太閤立志伝IV』のあらすじ・ストーリー
- シナリオ1:「尾張の風雲児」(1560年)
- シナリオ2:「平安楽土の階」(1577年)
- シナリオ3:「夢のまた夢」(1598年)
- シナリオ4:「覇王の危機」(1570年6月10日)
- シナリオ5:「猿公と古狸」(1584年1月30日)
- シナリオ0:「乱世の余燼」(1555年)
- 『太閤立志伝IV』のゲームシステム
- 能力値と技能
- 主人公カードと登場人物
- 座による交易
- 武士以外のプレイスタイル
- 戦闘
- 戦闘における特殊カード
- 個人戦
- 野戦
- 攻城戦
- PS2版以降の変更点
- 『太閤立志伝IV』の登場人物・キャラクター
- 主人公として選択できる主な武将
- 木下 藤吉郎(きのした とうきちろう)
- 羽柴 秀吉(はしば ひでよし)
- 織田信長(おだ のぶなが)
- 前田 利家(まえだ としいえ)
- 斉藤 義龍(さいとう よしたつ)
- 猪子 兵介(いのこ ひょうすけ)
- 松平 元康(まつだいら もとやす)
- 毛利 元就(もうり もとなり)
- 吉川 元春(きっかわ もとはる)
- 武田 信玄(たけだ しんげん)
- 徳川 家康(とくがわ いえやす)
- 明智 光秀(あけち みつひで)
- 伊達 政宗(だて まさむね)
- 上杉 景勝(うえすぎ かげかつ)
- 真田 信幸(さなだ のぶゆき)
- 真田 信繁(さなだ のぶしげ)
- 石田 三成(いしだ みつなり)
- 宮本 武蔵(みやもと むさし)
- PS2版追加
- 今川 義元(いまがわ よしもと)
- 斎藤 道三(さいとう どうさん)
- 陶 晴賢(すえ はるたか)
- 織田 信勝(おだ のぶかつ)
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)