マニアックなトムとジェリーの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ

『トムとジェリー』とは、1940年にW・ハンナとJ・バーベラが創作した米国の短編アニメ。猫のトムとねずみのジェリーが繰り広げるドタバタ劇で、セリフを抑え動きと音楽で魅せるスタイルが世界中で愛されている。第1作のヒット以降、1958年までの黄金期にアカデミー賞を連発し不朽の名作となった。『トムとジェリー』には、実は放送開始時は別名だったという噂や、心中を想起させる悲劇的なエピソードがあるなどの都市伝説が存在している。裏設定を知ることでより深く作品を楽しめるだろう。

『トムとジェリー』の概要

『トムとジェリー』とは、1940年に創作されたアメリカ合衆国のカートゥーン・アニメーションシリーズである。ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラによって生み出された。
ドジだが憎めないネコのトムと、頭脳明晰でずる賢いネズミのジェリーが繰り広げるドタバタ劇を描いたギャグコメディ。セリフを最小限に抑え、ダイナミックな動きと音楽だけで状況を伝えるスタイルは、言語や文化の壁を超えて世界中で愛されている。
当初、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)社内では「ネコとネズミ」という題材は使い古されたアイデアとして冷遇されていたが、第1作『上には上がある』が公開されると記録的なヒットを記録。以後、ハンナ=バーベラが手掛けた1958年までの114作品は「黄金期」と称され、アカデミー賞短編アニメーション部門の常連となるなど、不朽の名作としての地位を確立した。

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裏設定・都市伝説・トリビアについて

『トムとジェリー』には、数多くの裏設定・都市伝説・トリビアが存在する。中には、「最終回が心中を想起させるエピソードである」という噂や、「実は放送開始時は今とは違う名前だった」という説など、驚きの内容のものも多い。そこでここでは、ネット上で話題となっている都市伝説や、マニアックなトリビア・裏設定などを紹介していく。裏設定・都市伝説・トリビアを知ることで、より作品を楽しむことができるだろう。

『トムとジェリー』の裏設定・都市伝説・トリビア

3つに分けられる『トムとジェリー』の作品群

《ハンナ=バーベラ》期

ハンナ=バーベラ期のアカデミー賞受賞作『ネズミとり必勝法』のワンシーンより

『トムとジェリー』を生み出したウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラの関係性は、彼らが作り出したネコとネズミのように実に理想的なものだった。
お互いがお互いの苦手な側面を補えるような技術を持ち合わせており、2人はそれぞれ役割を分担していた。

ジョセフ・バーベラはキャラクターデザインとレイアウト、そしてストーリーを書くことに力を発揮し、ウィリアム・ハンナはそれを最大限に活かせるアニメーションのタイミング調整やペース運びを演出し、監督をした。

ハンナ=ジョセフのまるで兄弟のような仕事ぶりは、トムとジェリーの作中でも見て取れるようになっていった。
元々の設定であった、ネコであるトムがネズミであるジェリーを食べてしまいたいという描写よりも、ライバル意識の描写が顕著になり、ネズミであるジェリーに負けたくないという気持ちの方が前面に描かれるようになった。

同じように、ハンナ=バーベラも自分自身のベストな仕事によってお互いを上回ることを目指し、そうした切磋琢磨がなされたことで、彼らの作り出すキャラクターたちは世界中で人気を得ることができた。

ハンナ=バーベラは、シリーズの製作に力を注ぐと同時に、生涯にわたるパートナー関係を築くこととなる。

MGMが1957年にアニメーション部門を閉鎖したことにより、ハンナとバーベラはMGMを去って独立し、《ハンナ・バーベラ・プロダクション》を設立する。

ハンナ=バーベラ期の『トムとジェリー』は合計18年、114本もの作品が製作された。日本のテレビ放送でも繰り返し使用されており、『トムとジェリー』のアニメ、及びキャラクターデザインといえば彼らの作品群である。

《ジーン・ダイッチ》期

ジーン・ダイッチ期のトム

MGMがアニメーション部門を閉鎖した1957年前後、『トムとジェリー』は既存作品の劇場での再公開が中心だったが、1961年にジーン・ダイッチを監督に新作の公開を決定。
1962年までの間に作品数は13本と少ない。スタッフ陣はハンナ=バーベラ期の作品をあまり見ておらず、予算も少ない状況だったため、アニメーションの動きがぎくしゃくしている。興行的には成功したものの、批判的な意見も多いシリーズとなった。
が、一部のファンの間では、ジーン・ダイッチ本人の手による脚本と、ぎこちないアニメーションの相乗効果による独特でシュールな作風が高く評価されている。

この時期の作品は通常版のDVDやワンコインDVDには一部の作品しか収録されていないが、全巻購入者特典で付いてきた「スペシャルDVD」には全13作品が収録されている。

《チャック・ジョーンズ》期

チャック・ジョーンズ期のトムとジェリー

1963年からは、当時ワーナー・ブラザーズを退社したばかりのチャック・ジョーンズが新シリーズの監督に抜擢された。

ストーリーは変わらないが、トムの眉毛が太くなったりジェリーの表情に憎たらしさが増したりなど、キャラクターデザインはチャックの独特のスタイルで大きく生まれ変わった。
当時は音楽やアートなどでサイケデリック・ブームが巻き起こっており、幻覚的で抽象的、色鮮やかな色彩や複雑な模様などが流行していた。
チャック・ジョーンズ期の『トムとジェリー』もこの影響が強く見られる。また、そのような非常に個性的なデザインにプラスして、《リミテッドアニメーション》と呼ばれる技術(キャラクターの動く部分を限定し、カメラワークの工夫や背景の繰り返しといった手法で作業工程を短縮する)が用いられた。
そのため、カクカクしたアニメーションの動きと相まって、今までの滑らかでスピーディーな『トムとジェリー』とは一味違うニュアンスが加えられた。

ジーン・ダイッチ期と比べ製作期間は4年、合計34本と多く、日本でのテレビ放送でも度々使用されていたので、この独特な『トムとジェリー』が記憶にある視聴者も多い。

また、初期から続くオープニングのMGMのロゴが映し出されてメインテーマが流れる『Leo the Lion』だが、チャック・ジョーンズ期ではトムとジェリーがパロディする形に置き換えられている。

日本で大人気

『ファニー・シリーズ』の一部イメージ

世界各国で人気の作品だが、特に日本では高い人気を誇っている。
近年ではSNSで個人が製作した、トムとジェリーがケンカの末に体の形が変わってしまった『ファニー・シリーズ』を公式であるワーナーがグッズ化し人気が再燃。
様々なアイテムが販売されており、『トムとジェリー展』などの催しも毎年各所で開催されている。

アカデミー賞受賞・ノミネートの常連

『ピアノ・コンサート』(1946年)より

『メリー・クリスマス』(1947年)より

日本では《テレビアニメ》のイメージが強い『トムとジェリー』だが、前述のように元々は短編アニメーション映画であるため、《アカデミー賞》のノミネート対象となっていた。
その数は《短編アニメーション部門》受賞が7回、ノミネートは13回とこれまでに最も受賞したシリーズ作品である。

アカデミー賞受賞作品

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