チ。ー地球の運動についてー(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『チ。ー地球の運動についてー』とは、魚豊が2020年から2022年に『ビッグコミックスピリッツ』で連載していた漫画だ。宇宙は地球を中心に回っている「天動説」が信じられていた15世紀に、その説を覆す「地動説」を証明しようと命がけで研究する人々を描いたフィクション作品である。2021年のマンガ大賞では2位、2022年の手塚治虫文化賞ではマンガ大賞を受賞。その他にも数々の賞にランクインし、メディアでも取り上げられるなどして話題となった。

クラボフスキ

オクジーの本を復元するためのキーパーソンでバデーニの同僚の修道士。何かとバデーニを頼りするがいつも冷たくあしらわれている。ルクレティウスの詩をいつか読みたいと夢見ていた。バデーニが捕まった後にルクレティウスの詩が添えられた自分宛の手紙を見つける。それを元にオクジーの本の復元に着手する。

異端者

第1章でラファウが受け取ったネックレスを付けている人物。異端者として捕まり輸送されていたが、警護のために同乗していたグラスとオクジーを説得して脱走する。受け継がれてきた地動説の資料の保管場所とネックレスを託し、追ってきた異端審問官の攻撃からオクジーを庇って死ぬ。

第3章

ドゥラカ

移動民族の少女。幼い頃に父母を亡くした。父は狩りに行き亡くなり、残ったのは硬貨だけだった。心から不安が消えるまで金を稼ぐことが父からのメッセージだと考え、それが信念となった。頭が良く口が達者。叔父に売られそうになっても、稼ぎになりそうな本を見つけそれを奪われそうになった時も、頭脳と話術を駆使して様々な危機を切り抜ける。神を信じておらず、地動説自体に興味があるわけでもないが、ヨレンタの想いを引き継ぐために奮闘する。

シュミット

異端解放戦線の隊長。神の解釈の違いによる殺し合いで父母を亡くして以来、各地で起こるこのような殺し合いは全て人が引き起こした惨事だと考え、神の作った自然のみを崇拝するようになる。ドゥラカが記憶する本の内容を伝え終わった時、娘を消すかとヨレンタに聞くが、ヨレンタの擁護によりその後もドゥラカと行動を共にし、徐々に信頼関係を築いていく。

フライ

画像左がシュミット、右がフライ

異端解放戦線のメンバー。シュミットとレヴァンドロフスキと共にC教から本を取り返すため教会へ突撃する。しかしその正体は、C教の模範教徒であるC教正統派だった。幼い頃にC教に反発する叔父によって父母を殺されて以来、異端異教を殺すことが信念となっており、その信念を果たす為に異端解放戦線へ潜入していた。

レヴァンドロフスキ

異端解放戦線のメンバー。10歳の妹を病で亡くした時、神の存在に疑問を抱く。妹の死は異端を迫害する神のためではないと証明しようと異端解放戦線に参加する。

ボルコ

異端解放戦線のメンバー。数名の仲間と共に印刷機を用意してシュミットらとの合流を待っていた。状況判断が早く、不測の事態にもテキパキと動く。

ペーター司教

異端審問官としてノヴァクと共に行動し、C教に忠実な態度で働き使命に燃えていた。司教となり、これまで見てきたノヴァクと異端者の姿から、拷問と恐怖の上に成り立つ救済などないという考えになる。地動説について書かれた本を調べているアッシュにノヴァクを紹介する。

ootanatuki
ootanatuki
@ootanatuki

目次 - Contents