ロック好きにおすすめしたい音楽愛にあふれた映画まとめ! 『クレイジー・ハート』『あの頃ペニー・レインと』など

本記事ではロックミュージックが好きな人にぜひおすすめしたい、音楽愛にあふれた映画作品の数々をまとめて紹介している。記事中では『クレイジー・ハート』『あの頃ペニー・レインと』『ハイ・フィデリティ』『24アワー・パーティ・ピープル』『デトロイト・ロック・シティ』『ペルシャ猫を誰も知らない』などの作品を掲載した。笑って泣けるコメディ映画から、夢を取り戻して再び立ち上がるまでの青春感動ストーリーなど様々なジャンルを紹介したので、是非チェックしてみてほしい。

かつての人気カントリー・シンガー、現在はドサ回りで酒に溺れる主人公の、再生と希望の物語が感動を呼ぶ。アカデミー賞主演男優賞はダテじゃない、ジェフ・ブリッジスの好演も光る!

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『クレイジー・ハート』

2009年のアメリカ映画。かつて人気カントリー・シンガーだった初老の男バッド・ブレイクは、土地土地のクラブのドサ廻りで小銭を稼ぎ、酒に溺れた自堕落な生活を送っていた。取材を通して知り合った若い女性ジャーナリストとその息子と共に過ごす時間を通して、バッドは少しずつその生き方を変えていく。

今作で初のアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェフ・ブリッジスが演じるくびれた初老のカントリー・ミュージシャンが、自身の再起に向かって奮闘する姿を描く。俳優人生の集大成ともいえるジェフの熱演が光る名作。

映画『クレイジー・ハート』予告編

物語のラストが穏やかな幸福感に満ちているのは、傷ついてもなお、音楽と共にある主人公の再生に感動するからだ。映画の余韻の中に、アメリカの大地と青空を見た気がする。

出典: cinemassimo.livedoor.biz

いかにもの感動展開になりそうなところを、ギリギリで抑えている、ドラマチックではない所が心地良い。

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ジェフ・ブリッジスは、この作品の演技がまさに忘れがたいパフォーマンスとなった。文句なく代表作と認められるべき作品。

レコード屋を経営する『駄目な僕』的音楽オタクに共感の嵐!ニック・ホーンビィの原作は相変わらずロックっぽいし。

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『ハイ・フィデリティ』

2000年のアメリカ映画。シカゴで中古レコード店を経営、音楽には人一倍オタクで人生の全てを捧げてきたけど、こと恋愛に関しては全くのダメ男、ジョン・キューザック演じるロブと、アルバイトの音楽ジャンキーが巻き起こすコメディ・ドラマ。

随所に挿入される音楽やエピソードは、音楽フリークが思わずニヤリとしてしまうネタが満載。今作のジャック・ブラックは最高のハマリ役!原作は、ロックとサッカー・オタクなニック・ホーンビィ。

「ハイ・フィデリティ」予告編

とにかく、自分は音楽好きだと思う人にはぜひ観て欲しい映画

女の子にオリジナルテープとかCDとか作ってプレゼントしたことある音楽オタクには堪らなく楽くて、共感持てて、ちょっと恥ずかしい映画だけど、最高に好き!

何でもランキング化しちゃったり、何でも音楽と絡めてしまうっていう考え方、モロ共感できる!

この作品でのジャック・ブラックのハマリ役ったら...彼の最高傑作かも!

実際に存在したマンチェスターのパーティ・ピープル=ファクトリー・レコーズの成り立ち~成功~終焉。イギリスの歴史!

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『24アワー・パーティ・ピープル』

2003年のイギリス映画。1970年代後半のマンチェスターを舞台に、ポスト・パンク~ニュー・ウェイヴ期に隆盛を極めたインディ・レコード・レーベル『ファクトリー』と、クラブ・ハシェンダを取り巻く人々の物語。ア・サーテイン・レシオ、ジョイ・ディヴィジョン~ニューオーダー、ハッピー・マンデーズといったアクの強すぎなバンドの破天荒さや、それ以上にイッてしまっているトニー・ウィルソンの波乱万丈の人生を描く!

監督はどちらかというと社会派の名匠マイケル・ウィンターボトムが手掛けており、いかにマンチェ・シーンが大きな影響力を持った存在だったか提示する!

24 Hour Party People 予告編

マンチェスター・シーンに思い入れのある人には最高の映画。

仮に「ニューオーダー」や「ファクトリー」を知らない人だったとしても、映画としての面白さだってもちろんある。

出典: unzip.jp

映画全体のトーンはあくまでオフビート、「されど人生は続く」ってな感じの締め方までルーズに洒落た味わいで、もう僕としては何だか「すげ…」としか言いようがないのだった。

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ポスト・パンク期の悲劇と破滅のロック・アイコン、イアン・カーティスの伝記映画。事実は小説よりも重たい...。

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『コントロール』

2007年のイギリス映画。↑のファクトリー・レコーズが見出し、ポスト・パンク・シーンにあってあまりにも多きな衝撃を与えたバンド、ジョイ・ディヴィジョン。絶望的な歌詞や独創的な曲調で知られるバンドの曲を書き、自分を消費し、傷つけ続ける破滅的な活動の中で、23歳という若さで自ら命を絶ったイアン・カーティスの半生を描く。

UKのパンク~ニュー・ウェイヴ・シーンの生き証人、写真家のアントン・コービンが監督を担当している。イアン役の若手俳優サム・ライリーの雰囲気はハマりすぎ。

「コントロール」予告編

モノクロで描かれたからこそジョイ・ディヴィジョンの結成からイアンの最後までを追体験しているような感覚を味わうことが出来た

上質な映画は、どの部分を切っても絵になると言われているけれど、まさにこの映画はそうだった。

出典: movie.walkerplus.com

emeraruz7
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@emeraruz7

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