サマータイムレンダ(サマタイ・サマレン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『サマータイムレンダ』とは田中靖規による『少年ジャンプ+』にて連載されたSFサスペンス漫画である。
幼馴染の小舟潮の葬儀に参列する為、主人公の網代慎平は帰郷する。
潮は海の事故で亡くなったはずが、他殺の可能性が出てくる。「影を見たら死ぬ」という島に伝わる「影の病」。
慎平は島全体を巻き込む幼馴染を取り戻す闘いに巻き込まれていく。
本作は主人公がタイムリープを繰り返す事で明らかになってくる真相と影の正体、張り巡らされている物語の伏線が最大の魅力。

浜路 あかり(はまじ あかり)

俊の妹で5歳。ループ7週目での体育館での決戦時でハイネが使用しているシオリの体が度重なるダメージを受け、新しい体を手に入れる為、8週目のループしてきたハイネから狙われる事になる。

灯台 照(とうだい てる)

小学校3年生の男児。カフェ「灯台」の一人息子。

ハイネ(ヒルコ様)

影から「オカアサン」と呼ばれる存在。300年前に常世からやってきた。クジラに憑いて日都ヶ島に漂着し、漁師の娘であった波稲が触れることによりクジラから人に移り変わる。
他の影とは違いコドモと呼ばれる影を何度も生み出すことができる。また次元を超える力を有していたが友達になってくれた南方ひづるの弟である龍之介を襲ってしまった際に正気を失い、自らの顔を爆発させ片目を失い、次元を超える力を失ってしまう。人の情報を食事としていたが、年々力が弱まり衰弱していく。
来たる7月24日の夏祭りの日に村民全てを飲み込み、その力で常世へ帰るつもりでいたが自らの目を持った慎平を見つけ、ループに自らも乗り、影の存在を消されまいと対峙することになる。

雁切 真砂人(かりきり まさひと)

島唯一の神社である日都神社で宮司と務める雁切家の当主。しかしその正体は300年前よりハイネと手を組み、転生を繰り返す影の鎧を着る4本腕の影であるシデであった。
影として行動する時もゲームを例え話でよく出すほどのゲーム好き。真砂人は人間でも影でもなく、ハイネの肉体から妊娠して生まれた自らのクローンにこれまでの人格や記憶を移植させ、転生に近い事を繰り返してきた人間と影のハイブリッドであった。ハイネの力を利用し永遠の命を得て世界の最後(エンディング)を見ることが目的であったが、ハイネの力が弱まり、転生できなくなった事を悟り、先に世界を終わらせる逆転の発想を思いつく。しかし最終的に慎平達との戦いによって阻止される。

ミオ

7月22日の葬儀場でスキャンされ生まれる。ハイネからの指示をテレパシーで受取り、幾度となく慎平達を襲う。
体育館での決戦の際は窓、朱鷺子、澪と対峙するが朱鷺子の使役する影に攻撃され、窓のネイルガンで拘束される。
その後、ウシオの能力でハイネとのリンクを切られ敵意がなくなると慎平達の味方となり影の情報や作戦に協力することになる。
本物の澪とは違い冷酷で残忍。しかし本物の人格を引き継いでいる為、慎平に澪の事をどう思っているか、東京で彼女はできたか等、いつもは聞けないことを積極的に聞いてくる。

シンペイ

ループ3週目のコバマート内でスキャンされ、24日の夏祭りの際に神宮に向かう慎平に代わり向かい、ウシオを取り押さえる。
慎平を2度コピーすることにより、慎平がループしていることを理解していた。
また特徴である俯瞰もより感情のない状態で行えている為、未来で慎平が対抗策を見つける可能性がある為、全て終わるまで殺さないようにミオに伝える等、驚異的な判断力を見せた。

『サマータイムレンダ』の用語

影の能力

スキャン

対象のデータを読み取る事。人でも物でも可能。読み取る量には限度がある。人であれば6日以内にスキャンした対象を消去できないと消滅してしまう。
物をプリントした場合は、オリジナルを消去しなければ使用ができない。またスキャン中は一切身動きができない。

プリント

スキャンで読み取ったデータを複製する事。人であればスキャンした時の記憶、人格をそのまま受け継ぐ。
物であれば使用した後、再びプリントを行えば中身が入ったまま、再度使用することができる(例:拳銃等)
自分の体にプリントすれば実質変身することができる。(例:ウシオの体にネックレスをプリントし慎平が携帯する)
また髪の毛等、体の一部を切り離してそれを利用してプリントする事も可能。
影同士はスキャンはできるがプリントは不可能。

影の本体

Taishij5
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@Taishij5

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