金色のコルダ3 AnotherSky(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『金色のコルダ3 AnotherSky』とは、株式会社コーエーテクモゲームスから発売された女性向け恋愛シミュレーションゲーム『金色のコルダ3』のIFストーリーを描いたタイトル。
季節は夏。ヴァイオリニストの主人公は自分の音楽を見つけるため各学校に転校し、それぞれのメンバーと全国学生音楽コンクール アンサンブル部門での優勝を目指す。
『金色のコルダ3』でライバルとして登場したキャラクターたちと仲間になり、彼らと共に過ごしながら、音楽と恋愛が盛りだくさんの青春恋愛ストーリーを楽しむことができる。

自分を救ってくれた主人公を崇拝する氷渡

練習室へ向かうと、氷渡と他の生徒がもめている。
どうやら氷渡が他の生徒が予約していた練習室の権利を奪おうとしているようだ。
彼が「お前みたいなモブとはちがう、俺に譲れ」と迫っているところを主人公が止めに入るが、「天音学園では音楽の能力がすべてで、より高いものが優先権を得る」と氷渡は主人公に高圧的な態度を見せる。

主人公は氷渡に「コンクールではお前が不安要素だ」と糾弾される。
彼は、彼の崇拝する冥加がいる天音は負けはしないが万が一のこともある、と主人公のことを気にかけていたのだ。
主人公は素直に氷渡に「自分の演奏のどこがダメか教えて欲しい」と尋ねると、彼は細かく指摘してくれる。
氷渡に指摘された部分を繰り返し練習するもなかなかうまくいかず納得がいかない主人公。
しかし彼は「練習しても思うようにならない、音楽はそういうもんだ」とぶっきらぼうに励ましてくれた。

朝早く目が覚め、主人公は学校に行って練習することにした。
しかし練習室にはすでに氷渡の姿があり、彼の何度も何度も弾きこむ姿に主人公は心を打たれる。
氷渡は主人公に気づくと、「こんなに必死こいて練習してるのにその程度なのかって思っただろ」と自分を皮肉る。
実は彼は、後輩の七海に追いつかれるのを怖がっていたのだ。
そして怖がってるのを気づかれたく無くて、毎日毎日隠れてこんな時間から練習しているのだという。
氷渡は冥加のためにいつも必死だった。
彼は中学一年生のころに聞いたコンサートでも冥加の演奏に魅了され、冥加が天音学園に入ると知って死に物狂いで練習し同じく入学した。
その冥加が率いるアンサンブルに選ばれたからには、氷渡はどうしてもそのアンサンブルメンバーの座を譲りたくはなかったのだ。
そのために彼は演奏のための体幹作りとしてジムやプールで体を鍛えたり、こうやってひたすら練習していた。
氷渡は「どうしてもステージを降りたくないから、限界以上にやるしかない。冥加は自分にとって神様のようなもの。彼のためならどんなこともしてみせる」と主人公に宣言する。
しかし主人公は「俺には天賦の才はない。努力するしかない。いくら努力しても良くなる保証はないが、失いたくない」と思い詰めた顔をする彼を心配するのだった。

氷渡がアンサンブルを辞めさせられそうになりかばった次の日、主人公は氷渡から改めてお礼を言われる。
「あのとき俺は終わったと思った。実際お前がいなかったら終わってた」と言う彼は、いつもの尊大な態度ではなくどこか照れ臭そうで、いつもより小さい声だった。
主人公は彼に「仲間だから当然だ」と返す。
主人公がフワッと微笑むと、氷渡には主人公の周りがキラキラ光って見え、彼は赤面したのだった。

氷渡がチェロを演奏している。
これまでと同じく、これまでよりも一層熱心に打ち込んでいる。
主人公が彼の演奏に拍手を送る。
彼は「必死にやるくらいしかできない、チャンス無駄にしない」と気合を入れ、前向きに頑張っているようだ。
主人公がまた氷渡を微笑みかけると、彼は熱に浮かされたような表情を浮かべ主人公の手をにぎりしめ「まるで女神だ。あなたこそが絶望の闇に落ちんとする俺をその手で救ってくださった…」とつぶやく。
冥加に捨てられそうな自分を主人公が救ってくれた、主人公は氷渡の女神であり、信仰対象になっていたのだ。
主人公が思わず彼の頬をつねると、元の氷渡に戻り言い訳して去っていった。

氷渡と御影が話をしている。
御影が彼に進路希望の用紙を渡していた。
用紙を前に悩む氷渡に、主人公は進路はもう決めてるのか問う。
しかし彼は「冥加がいる横浜天音に入るのが人生の最終目標で、他にやりたいこともない」とぼやく。
そこで主人公が彼に「音楽の先生になるのはどう?」と提案する。
主人公は氷渡によくアドバイスをもらい、練習し上達してこれた。
彼は他の後輩や、ライバルであった七海にまで教えを請われると練習を見てあげていたし、人に教えるのが上手いと思ったのだ。
彼はへんな冗談はやめろとあまり取り合ってくれなかったが、少し前を向いた表情をしていた。

氷渡の穏やかなチェロの音色が響く。
その音色からは、今までの彼の焦りや必死さはなく、純粋に演奏を楽しみ自分らしく弾けていた。
氷渡は主人公に「お前のことを考えながら弾いてた」と打ち明ける。
彼曰く、こんな穏やかな気持ちで弾くのは久しぶりだと言う。
彼はこの間までアンサンブルメンバーから外されそうになったり、主人公を見て心が落ち着かなかったりしていたが、最近自分の気持ちの整理ができたというのだ。
そして緊張し覚悟を決めたような表情の氷渡から、主人公は「オレはお前の素直なところ好きだ。お前のために必死に、いつも頑張っているところが好きだ。お前のことが大切で一緒にいると緊張するが、ちゃんとオレはお前が好きだ」と告白される。
彼は返事は急がないとその場を去ってしまった。

祝賀会が終わり、主人公は氷渡を探してこの間の告白のことを切り出す。
彼は返事を聞くのを怖がっており、なかったことにしようとしていたが、主人公は自分も好きだと告げる。
彼は信じられないように「夢か?幸せすぎて死ぬ…お前のことを好きでいいなんて夢みたいだ」と目を潤ませながらも、「好きだよ。何度言っても足りないくらいだ」と再度告白してくれたのだった。

如月 響也(きさらぎ きょうや)

観覧車で響也からキスされる主人公

学期途中で編入してきた主人公は、クラスにちっとも馴染めないでいた。
一緒に食事をする友達もおらず落ち込む主人公に、響也は励ましいつも一緒にいてくれた。
主人公はそばにいてくれる響也が心の支えだった。

合同演奏会が終わり、響也は星奏学院へ転校していった。
主人公は響也のことがどうしても心配で星奏学院に様子を見に行く。
すると学院の生徒が響也のことをアンサンブルメンバーの有力候補として噂していた。
響也は星奏学院で頑張っているようだ。
主人公はホッとする気持ちと、少し寂しい気持ちが交差していた。

しかし実際響也に会ってみると、彼は塞ぎ込み落ち込んでいた。
彼はアレクセイによって自分のマエストロフィールドを失った状態だった。
マエストロフィールドは演奏者が自ら生み出す魔法で、響也は自分の中にあった音楽を失っていたのだ。
そのため彼はいくら弾いても昔のような演奏ができずストレスを抱えていた。
主人公は響也のことをなんとか励ましてあげたいと、手作り弁当を作って昼食を共にしたり、練習の合間をぬって一緒に出かけたりした。
響也は少し元気を取り戻し、そばで励ましてくれる主人公に感謝しながら「別の学校になってもこのままずっと一緒なのかもな…今までと同じでずっと」と微笑んでくれたのだった。
その後、響也からアンサンブルメンバーに選ばれたとメールが届き、主人公は胸を撫で下ろしたのだった。

主人公は、東金に指摘された自分の演奏について悩んでいた。
主人公が響也に相談していると、そこへ不安そうな顔の七海が現れる。
自分はダメだと落ち込んでいる七海に、主人公は自分の悩みをひとまず隠し、彼を励ます。
つい後輩の前では格好をつけてしまう主人公は、自分は響也には素直に泣き言が言えることに気づく。
響也はいつでも「愚痴くらいいつでも聞いてやるよ」と笑ってくれて、主人公はそんな彼が自分の心の支えになっていることに気づいたのだった。

今日は響也と出かける約束をしていた。
主人公はいつもより服装もメイクも気合を入れて準備し、待ち合わせに向かう。
響也はいつもとは少し違う主人公にドキドキする。
響也とお出かけを楽しんでいると、途中天音学園アンサンブルメンバーに出会う。
彼らは練習する楽譜を買いに来たのだという。
天音学園メンバーに話しかけられている主人公を見て、響也は自分は先に帰ると言い出す。
彼は「部の話を優先しろよ」と言い、主人公を置いて去ってしまった。
響也は主人公の1番近くにいるのは自分じゃなくなっていることにモヤモヤを抱えていた。
自分の見苦しい嫉妬に情けなく思いながらも、「いつでも俺が主人公の1番そばにいるような気がしてたのにな」と落ち込んでしまう。

響也は練習が上手くいっていなかった。
彼はなんとなく主人公に会いたくなり、夕飯に誘おう電話をするが繋がらない。
そこで響也は「天音学園のやつらと練習してんのかな」とまたモヤモヤしてしまう。
響也は近頃主人公のことばかり考えてしまっていた。
翌日のアンサンブル練習でも響也は集中できず、律に「演奏以外のことに気を取られるな」と指摘されてしまう。
響也はすべてにおいて嫌気が差していた。
主人公がそばにいない。アンサンブル練習も怒られた、いくら練習して弾き込んでも演奏が変わらない。
彼は「これが俺の限界なのか?」と落ち込んでしまう。

響也が練習をサボり、ゲームしていた。
主人公はそんな響也をそばで見守るが、彼は一向に練習する気配がない。
それどころか投げやりな様子で「俺のことは放っておけ」と言う。
響也は自暴自棄になっていた。
「俺が全国で勝てる演奏者になれるはずない。俺は天才の律のような才能はない。天才はヴァイオリンが好きで練習を辛くも感じない。自然に自分の音楽を奏でられる、今の俺は到底そんな風にはなれない。」と諦めた表情だ。
彼は自分の演奏を失ってからずっと苦しんでいた。
自分のヴァイオリンの音が耳障りで、ヴァイオリンを弾くのが苦しくてたまらなかったのだ。
自分の可能性を見出せず、演奏も認めらない、それはまるで転校前の主人公のようだった。

翌日、主人公は響也のことが心配でまた星奏学院へ向かう。
途中に律に会ったので昨日の経緯を話すと、彼は「いい傾向だ」と言う。
律は「自分の音に満足しているうちは上達は見込めない。感性が鋭くなって理想の音が見える、それに腕が追いついていないだから不足を感じる。ここが響也の正念場だ。あいつは必ず立ち上がってくるはず」と響也のことを信じていた。
その言葉に、心配するだけではなく主人公も響也を信じようと決めた。

響也のヴァイオリンの演奏が聴こえる。
彼は少し前とはまったくちがい絶好調な様子だ。
オケ部に囲まれ楽しそうな響也に、主人公は話しかけに行くのをためらってしまう。
響也の先程の演奏も圧倒されるほどの迫力だった。
主人公は響也の復活に喜びながらも、どこか遠くに感じ寂しくなってしまっていた。
主人公に気づいた響也は、主人公を引っ張り出して屋上へ連れて行ってくれる。
主人公が響也に先ほど寂しく感じてしまったことを伝えると、「俺がそうなれたのもお前のおかげだ。進んでるお前を見て、立ち止まっていられないと思った。俺に力をくれたのはお前だよ」と言い、お互い同じようなこと思ってたんだなと笑ってくれた。
「追いかけてこい、オレは同じ道の先にいるから。そうやっとどこまでも行こう遠いところまで。俺がお前のライバルになってやる」そう言う響也と主人公は、お互いファイナルでいい演奏をしようと誓ったのだった。

主人公は自宅で窓の外を眺めていた。
横浜にあるこのマンションの近くには小規模な遊園地があり、窓の外にはライトアップされた観覧車があってとてもきれいだ。
主人公は、昔この部屋で響也と一緒に過ごしていた時間を思い出していた。
ある日主人公と響也が自宅でテレビを眺めていると、とあるプロのヴァイオリニストの演奏が流れてきた。
それを聞いた響也は「このヴァイオリニストのように、いつかこの曲をサラッと弾けるようになりたい」と話してくれた。
主人公は響也が弾きたいと話したあの時の聴いた曲を、必死に練習し弾けるようになっていたのだ。
彼の前で弾いたら上手くなったなと驚き喜んでくれるだろうか。
主人公は1人で過ごしていてもどうしても響也のことが気になってしまう。
主人公は辛抱できなくなって響也に連絡とると、なんと彼は今目の前は観覧車の前にいるという。
急いで向かうと、響也も主人公に電話をかけようか迷ってたと言う。
その後2人で観覧車に乗ることにした。

観覧車から見える街中はライトアップされており、とても綺麗だ。
主人公は外を見ようと立ち上がるとバランスを崩してしまうが、響也がぎゅっと抱き止めてくれる。
主人公は響也の手をぎゅっとにぎる。
響也は昔の思い出を話してくれた。
「昔子供の頃3人で観覧車に乗って、怖いという主人公の手を律がにぎって安心させてた。そのせいか観覧車はあまり好きではなかった。主人公は律のものだと思っていた。どうせ手が届かないなら必死にならず、みっともない姿を見せたくないと思ってた」と響也は主人公に打ち明ける。
そして主人公の目を見つめながら彼は「何もしなくても自然に手に入るものなんてないと分かった。今の関係を壊して変わっていくのは怖い」と言いながら、響也は主人公はキスをした。
「もしかして…」と頬を赤らめる主人公に、彼は「知らなかったのか?とっくに好きだよ、ずっとお前だけを」と告白してくれたのだった。

祝賀会の最中、主人公は響也に連れ出される。
響也はファイナルでの主人公の演奏を褒め、「お前のいつでも一生懸命なところ尊敬してる。ずっと一緒にいたから伝えることもないと思っていたが、今伝えたい」と言い、主人公は彼から「これからもお前も一緒にいたい。俺と付き合ってくれ。恋人にしてくれ」と告白される。
主人公が「自分も大好き」と伝えると響也は喜び、「オレもお前が大好きだよ。この先もずっと一緒にいようぜ」と抱きしめてくれた。

『金色のコルダ3 AnotherSky』のゲームシステム

遊び方

ゲームの目的

ゲームのスタート画面

ゲームの目的は、「全国学生音楽コンクール アンサンブル部門」で優勝すること。
それぞれの学校に優勝したい理由と想いがある。
主人公は彼らと共に練習し、課題をクリアし、大会に出場して勝利を重ねていく。
全国大会ファイナルで勝利するとエンディングとなる。

全国大会説明

全国学生音楽コンクールは、地方大会とよばれる予選から始まる。
そして全国大会である準決勝のセミファイナル、決勝であるファイナルの順で進んでいく。
ファイナルで勝利すれば優勝、優勝の証である銀のトロフィーを手にできる。

予選とセミファイナルは、どちらもトップの学校のみが次の大会へ駒を進める。
予選は国内を5つのブロックに分けられており、その中の東日本ブロックに星奏学院・至誠館高校、横浜天音学園、西日本ブロックに神南高等学校が出場する。
ただし東日本大会は参加校が多いため、計2日に分けられそれぞれの日のトップの成績を残した団体がセミファイナルへ駒を進められる。
セミファイナルも2日間行われ、両日のトップ校がファイナルで競い合うことになる。

全国優勝までの道

1. 「課題提示」を受ける

全国大会ファイナルの課題内容

大会の課題は、勝ち上がるごとに楽曲に必要なレベルが高くなっていく。
課題に沿うような楽曲を選び演奏する必要がある。

2. 「練習」をする

アンサンブル練習の様子

全国大会で優勝するために、十分に練習し、楽曲の完成度を上げる必要がある。

・「1人練習」で習熟度をあげる
習熟度が高いと、アンサンブルの完成度が上がりやすくなる。
また主人公の技術経験も上がり、難度の高い楽譜が弾けるようになる。

・「2人練習」で表現を入手
「2人練習」では「表現」を入手できることがある。
表現はアンサンブルに3つまで付けられ、楽曲の完成度の上限を上げられる。
また、その表現を好む人物に演奏を聞かせると親密度を上げられる。

・「アンサンブル練習」で完成度を上げる
アンサンブル練習で楽曲の完成度を上げる。
完成度が高いほど大会での評価ゲージがたまりやすく、勝利に近づく。
完成度はメンバー全員の習熟度が高いほど上がりやすくなる。

3. 大会で対戦相手と勝負

左から流れてくるボタンを、丸の空欄に来るタイミングで押す

大会では相手校との一騎打ちでの勝負となる。
それぞれ2曲を交互に演奏し、最終的に評価ゲージの高い方が勝利となる。
評価ゲージを上げ、相手校よりも多く評価ゲージを多くためる必要がある。

・ 曲に合わせて「アピールボタン」を押す。
演奏が始まると、左からアピールボタン(〇ボタン)が流れてくる。
曲に合わせてタイミングよく〇ボタンを押すと、評価ゲージがたまっていく。
また5回つづけてタイミングよくアピールボタンを押すと、マエストロフィールドゲージ(MFゲージ)がたまる。

・ 「マエストロフィールド」を発動させる
タイミングよくアピールボタンを押すと、マエストロフィールドゲージ(MFゲージ)をためられる。
MFゲージがたまると特別演出の「マエストロフィールド」が使える。
マエストロフィールドを使うと、評価ゲージを大きくためられる。

4. ファイナルで勝利する

大会で勝利した様子

Konpeitou_1m4
Konpeitou_1m4
@Konpeitou_1m4

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