サムライせんせい(漫画・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『サムライせんせい』とは2013年11月から2020年10月まで黒江S介がpixivコミック『クロフネZERO』にて連載していたタイムスリップ・コメディ漫画。およびそれを原作としたドラマ・実写映画。コミックス全8巻完結。幕末から平成の時代にタイムスリップしてしまった土佐藩士・武市半平太が現代文明に困惑しながらも髷を結い着物姿のまま、架空の田舎町を舞台に居候先である学習塾の先生をしながら奮闘する物語。同じくタイムスリップしてきたかつての同胞坂本竜馬や岡田以蔵、陸奥陽之助らも登場する。

ジャスミン

楢崎の家にお手伝いとして働きにきている外国人の女性。楢崎のことを「坊ちゃん」と呼んでいる。楢崎に妻がいることを信じておらず、姪っ子を紹介する。

『サムライせんせい』の用語

尊王攘夷

徳川幕府に代わり、再び天皇を中心に政治を行い、外国人を日本国内から追い出すという考え。黒船来航以降、アメリカと不平等条約を結んでしまうなど幕府の失態が目に見えて続き、尊王攘夷の考えは一気に広まった。

土佐勤皇党

武市半平太を盟主として結成された尊王攘夷派の政治結社。必要であれば天誅行為も辞さない。藩命で武市は獄中に長くいたが、岡田以蔵が捕まり、土佐勤皇党と岡田自身が行ってきた天誅行為を自白したためことが壊滅につながった。

上士(じょうし)・下士(かし)

土佐藩における、武士の中の身分階級。上士が上流階級であり藩の政治を担っている。下士は下流階級であり、武市や坂本、土井は下士である。

『サムライせんせい』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

武市「子供たちを巻き込む事は許さん」

夜になっても帰ってこない子供たちを森の中の小屋で発見したが、子供たちは殺人犯に捕まっていた。一緒に駆け付けた寅之助とサチコは動揺してしまうが、武市は堂々と対峙し、「子供たちを巻き込むことは許さん」と冷静に言い切る。平成の世に居場所はないと思っていても、子供たちの危機を見過ごすわけにはいかない生真面目な武市の人柄がでている。

坪内・桜井・太田垣「じゃあいいじゃん!今生きてるんだからさ!」

武市が、楢崎から自分が死ぬ運命にあると聞かせれて落ち込んでいる時に、塾の生徒である坪内たちが「じゃあ、いいじゃん。今、生きているんだからさ!」と言葉をかけた。楢崎も「それこそが真理!」と子供たちに同意する。過ぎ去った過去でもまだ見ぬ未来でもなく、今を大事にする姿勢が伝わる言葉である。

土井「わたしは…君達を救いに来た正義の味方だ…。だから…怖がらないでくれ…。えーと…わ、わたしはひーろーだから…無敵なんだ…。だからその…私は子供は絶対に死なせない…」

イベントホールが崩落し、舞台装置の迫りに閉じ込められた子供たちを救出する際の言葉。スーツアクターとしての仕事に意義を見出せないでいた土井は、自分たちの命も危ないなかヒーローになりきりながら「大丈夫、俺たちが助ける!」と子供たちに声をかける仕事仲間に今そんなことをしても仕方がないと言う。しかし先輩俳優の天童から「ヒーローの恰好をしている限り俺たちはどんな時でも役になりきらなきゃいけねぇんだよ…!」という言葉にスーツアクターのなんたるかを知った土井。瓦礫を拳で殴り砕き、怖がる子供たちに声をかける。「わたしは…君達を救いに来た正義の味方だ…。だから…怖がらないでくれ…。えーと…わ、わたしはひーろーだから…無敵なんだ…。だからその…私は子供は絶対に死なせない…」と勇気と希望を与え続ける。土井の思いはヒーローそのものであった。

『サムライせんせい』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「志士 幕末を駆けるー半平太らの遺したものー」展とのコラボ

2017年5月27日から7月2日まで高知県立歴史民俗資料館にて行われた「志士 幕末を駆ける―半平太らの遺したものー」展とコラボが行われた。

「まんがで読む!」幕末維新展に原画が展示

2018年1月13日から3月4日まで、横山隆一記念まんが館(高知県高知市)にて行われた「まんが維新」展にて、『サムライせんせい』の原画が展示された。

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