白い砂のアクアトープ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『白い砂のアクアトープ』とは、P.A.WORKS制作による、水族館を舞台に二人の少女の交流を描く2021年夏に放送されたアニメ作品。
沖縄で暮らす海咲野くくるは、水族館の館長代理として迫り来る閉館の危機を相手に悪戦苦闘していた。一方岩手生まれの宮沢風花は、アイドルになる夢に破れ、沖縄に身一つで傷心旅行に訪れる。行くあても無かった風花から「水族館で働かせてほしい」と頼み込まれ、彼女の熱意に感じ入ったくくるはこれを了承。二人の少女は水族館を立て直すために奮闘していく。
CV:花澤香菜
がまがま水族館のかかりつけの獣医。温和で優しい女性で、くくるに水族館という“生き物を預かる仕事の責任の重さ”を諭し、彼女からも敬意を寄せられている。
Episode3で初登場した時は妊娠中で、水族館での検診中に産気づいてしまう。キジムナーの幻覚で一足先に我が事の対面を果たし、くくるたちの尽力で産院へと送り届けられ、その後無事に出産。トラブル続きの出産となったが、様々に配慮してくれたくくるたちに感謝していた。
子供を出産した後、預けられる保育園を見つけ、アクアリウムティンガーラにも出入りするようになる。
神里(かみざと)
CV:田中秀幸
毎年夏になるとがまがま水族館を訪れる常連客。くくるたちとも顔見知りの関係である。
幼い頃に兄を失い(描写から見て、沖縄戦で死亡したと思われる)、その分まで存分に生き抜いてやろうと事業を起こす。しかしうまくいかずにそれを畳むことになり、すっかり心折れたところで当時まだオープンしたばかりのがまがま水族館にたまたま足を向ける。そこで不可思議な幻を見て、その中で兄と再会。彼から受けた励ましの言葉を胸に一念発起し、再び事業を起こして今度は成功させる。そのことを報告したいがために、もう一度兄と出会うことを期待してがまがま水族館に通うようになるも、その願いは叶えられずにいた。
新聞でがまがま水族館が閉館することを知り、最後のチャンスだと足繁く通い詰める。館長代理のくくると話をしていたところで不意にまた不可思議な幻の中で兄と再会し、感極まって涙を流した。それを見たくくるから「来年もきっときてほしい、必ず水族館を続けてみせる」との言葉をかけられ、楽しみにしていると返した。
知念類(ちねん るい)
CV:北守さいか
真帆の同級生。真帆の彼氏候補を名乗り、恥ずかしげもなくアプローチを繰り返している。真帆はそれをふんわりとかわしてはいるが、類を毛嫌いしているわけでもなく親しい友人といった間柄。
がまがま水族館の年間パスポートを所有しており、海の生き物に関する知識が豊富。空也をライバル視し、彼に「海の生き物クイズ」で勝つことを目下の目標としている。
南風原雫(はえばる しずく)
CV:塙真奈美
知夢の息子。出身は県外だが、幼い頃に両親が離婚し、知夢と共に彼女の故郷である沖縄にやってきた。知夢にはよく懐いており、親子仲は非常に良好。
知夢の仕事中は保育園に預けられているが、熱を出しやすい体質らしく、そういった時は祖母である知夢の母親が面倒を見ている。
城居ルカ(しろい るか)
CV:菊池紗矢香
風花のアイドル時代の後輩。「老いた祖母に自分がセンターで踊る姿を見せたい」とプロデューサーに直談判し、これを偶然聞いてしまった風花がポジションを譲ったことを発端に、結果として彼女を引退に追い込んでしまう。まったく想像もしていなかったこの結果に心を痛め、なんとか風花を引き留めよう、あるいはアイドルとして復帰する道筋を付けようと働きかけるも、「私の分までがんばってほしい」と告げられて別れることとなる。
その後所属する事務所のプッシュを受けてアイドル活動を続けるも、「優しかった風花を引退に追い込んでしまったのだから、自分はがんばらなければならない」との思いに縛られ、空回りばかりするようになっていた。
後に「発見生き物天国」という動物番組の取材でアクアリウムティンガーラを訪れ、風花と再会。彼女から「これからは私のためではなく、城居ルカのためにがんばってほしい」との言葉を贈られ、ようやく重荷から解放される。
三浦響子(みうら きょうこ)
CV:中原麻衣
沖縄でウェディングプランナーの仕事をしている女性。くくるが企画したアクアリウムティンガーラでの結婚式「ティンガーラウェディング」を、あまりに魚を優先しすぎているとしていったんはNOを突きつける。しかし魚たちの保護と新郎新婦に素敵な想い出を作ることをギリギリまで検討して再度提案された企画には興味を示し、くくると協力してこれを進めていく。
もともと魚好きなのか、くくるに感化されたのか、アクアリウムティンガーラに企画の話し合いで招待された際は、仕事が終わってから水族館の中をあちこち歩いてたっぷり堪能してから帰っていった。
具殿岬(ぐでん みさき)
CV:生天目仁美
うみやんの妻。沖縄の大学の准教授を務め、海亀の研究をしている。そのため海の生き物を苦しめる海洋汚染に対しては心を痛めており、彼女の口からそれについて聞いたことが風花が環境問題に意識を向けるきっかけとなった。
懐が深い一方で女性らしい気遣いもできる人物で、仕事で失敗して逃げ出したくくるに「どうせ後で怒られるんだし、ゆっくり休め」とアドバイスした。
キジムナー
CV:儀部ゆう子
ガジュマルの木のうろに住むとされる、沖縄の精霊。粗末に扱えば仕返しされるが、食べ物をあげたりして親切にすれば恩返しすると言われている。
がまがま水族館の近辺で暮らしており、好物である魚の頭を捧げられたことから、くくるに力を貸す。イタズラなのか、自分への贈り物と判断したのか、風花の麦わら帽子も勝手に拝借している。普通の人間には姿が見えないが、がまがま水族館を訪れる客に時折り不思議な幻覚を見せるイタズラをしており、存在自体はおじいやくくるなどには認識されている。
『白い砂のアクアトープ』の用語
がまがま水族館(がまがますいぞくかん)
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目次 - Contents
- 『白い砂のアクアトープ』の概要
- 『白い砂のアクアトープ』のあらすじ・ストーリー
- 第1部:がまがま水族館編
- 第2部:アクアリウムティンガーラ編
- 『白い砂のアクアトープ』の登場人物・キャラクター
- がまがま水族館の従業員
- 海咲野くくる(みさきの くくる)
- 宮沢風花(みやざわ ふうか)
- 屋嘉間志空也(やかまし くうや)
- おじい
- 具殿轟介(ぐでん ごうすけ)
- アクアリウムティンガーラ
- 星野晃(ほしの あきら)
- 南風原知夢(はえばる ちゆ)
- 諏訪哲司(すわ てつじ)
- 雅藍洞凡人(がらんどう ぼんど)
- 島袋薫(しまぶくろ かおる)
- 真栄田朱里(まえだ あかり)
- 米倉マリナ(よねくら マリナ)
- 比嘉瑛士(ひが えいじ)
- くくるの友人たち
- 照屋月美(てるや つきみ)
- 久高夏凛(くだか かりん)
- 仲村櫂(なかむら かい)
- その他
- 照屋さつき(てるや さつき)
- 宮沢絵里(みやざわ えり)
- 仲村真帆(なかむら まほ)
- 竹下(たけした)
- 神里(かみざと)
- 知念類(ちねん るい)
- 南風原雫(はえばる しずく)
- 城居ルカ(しろい るか)
- 三浦響子(みうら きょうこ)
- 具殿岬(ぐでん みさき)
- キジムナー
- 『白い砂のアクアトープ』の用語
- がまがま水族館(がまがますいぞくかん)
- 『白い砂のアクアトープ』の沖縄方言
- くくる「まくとぅそーけー なんくるないさ」
- さつき「いちゃりば ちょーでー」
- 女性客「ちゅらかーぎー」
- さつき「あきさみよー」
- さつき「あまさん」
- 『白い砂のアクアトープ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 風花「私をここに置いてください!」
- くくる「来年も来てください。きっと続けてみせますから」
- 『白い砂のアクアトープ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):ARCANA PROJECT『たゆたえ、七色』
- ED(エンディング):Mia REGINA『月海の揺り籠』