QQスイーパー(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『QQスイーパー』は、最富キョウスケ作の少女漫画であり、月刊雑誌『ベツコミ』に、2014年から2015年にかけて全15話が連載された。単行本は全3巻である。人の心を掃除する「掃除屋」の少年少女が心に巣食う「ムシ」を退治していくというストーリーで、第1巻帯のキャッチコピーは「イケメンドSな“ココロの掃除屋”と”ワケあり”夢見がち少女が織りなす新感覚ラブファンタジー!!」であった。恋愛やファンタジーの要素だけでなく、SF的なダーク要素が織り込まれた、少女漫画の変化球ともいえる作品である。

本編およびおまけ部分に登場する前作『電撃デイジー』の登場人物

作者、最富キョウスケの前作である『電撃デイジー』の登場人物が、本編、各話1ページ目下のおまけ部分、および巻末のおまけページに登場している。本編に実際に登場するのは鬼塚理子、およびセリフなしで背景に現れる紅林照のみであるが、セリフ中には黒崎祐を思わせる記述がある。また、おまけページには、鬼塚理子、紅林照、黒崎祐、および緑川秋良が登場している。

鬼塚理子(おにつかりこ)

『電撃デイジー』では照の通う高校のカウンセラーとして働いていた。『QQスイーパー』では高校の非常勤カウンセラーとして働くだけでなく、ムシ患者の治療時の鉱一の助手としての役割も担っている。本作にて、普段は緑川秋良と暮らし、地元では『電撃デイジー』に続き、紅林照と二人で暮らしている。

紅林照(くればやしてる)

『電撃デイジー』のヒロインである。当時高校2年生で、作品後半で黒崎祐と恋仲になる。『QQスイーパー』では大学生に成長している。作中に「実習はうちで」という鉱一のセリフがあることから、教育学部に通っていると見られる。『電撃デイジー』に引き続き、理子の地元にて、黒崎の家の隣で理子と二人暮らしをしており、理子の出張時には黒崎の家に泊まることが多い様子である。『電撃デイジー』ではガラケーを使用していたが、『QQスイーパー』ではスマフォを使い始めている。

黒崎祐(くろさきたすく)

『電撃デイジー』のヒーロー的存在で、元ハッカーである。『QQスイーパー』の本編では「捜査用のアプリを作ってくれた元ハッカーだった人」としてその存在が示唆されている。

緑川秋良(みどりかわあきら)

『電撃デイジー』では大半で悪役の一味として登場していたが、終盤で照たちに助けられ、照たちの良き理解者となる。『QQスイーパー』では理子と暮らしていて、第15話冒頭のおまけ部分にのみ登場する。

次作『クイーンズ・クオリティ』へのつながり

『QQスイーパー』は、読者に謎をかける形で結末を迎える。最終巻最後に作者より「話の続きは『クイーンズ・クオリティ』という新タイトルに引き継がれる」と明記されており、「Let’s go to the next door. “QUEEN’S QUALITY”」との表記がある。
なお、『クイーンズ・クオリティ』の冒頭は、「ずっと前から大好きだった、僕のだいじなだいじなあの子、おひめさまから、女王になる」となっている。

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