紳士同盟†(クロス)のネタバレ解説・考察まとめ

『紳士同盟†(しんしどうめいクロス)』とは、種村有菜による学園ラブコメディ漫画。2004年9月から2008年7月まで、集英社の少女漫画雑誌『りぼん』にて連載されていた。お金持ちのみが通える名門学園を舞台に、ヒロインである元ヤン少女と生徒会長である青年との複雑な恋模様を描く。単行本だけでなく、イラスト集や文庫版のコミックスも発売されている。単行本は全11巻、文庫版は全7巻となり巻末にはそれぞれ書き下ろし漫画やキャラクター設定資料などのお楽しみ要素がある。2004年にはドラマCD化もされている。

閑雅と高成の祖父。2人の幼少期に影武者制度による試練を実施し、将来的な仲違いの原因を作った人物。

桐彬(きりあき)

東宮家の使用人。閑雅の執事であり、千里の部下。一見真面目で冷静な印象を持たれがちだが、意外と抜けているような一面もある。

『紳士同盟†(クロス)』の用語

ランク

私立帝国学園内独自のランク分けシステム。階級ごとに身に着ける腕章とバッジが異なる。入学時の家柄や資産によって金/銀/銅の3つのランクに分けられている。イメージとしては飛行機のファーストクラス/ビジネスクラス/エコノミー。また、学園内にはランクが高い生徒ほど偉いという考え方が根付いている。

金ランク

学園内でただ1人、高等部生徒会長にのみ与えられるランク。学園の最高権力者にして通称は「皇帝」。銀ランクの生徒も謁見に手続きが必要。学園内に私室が持てるなどの特権がある。

銀ランク

大金持ちや、名門・旧家の生徒が位置するランク。入学時に多額の寄付を行い、最初からこのランクで入る生徒が殆どとされる。銅ランクの生徒も、学園に貢献することでもらえるポイントで昇級は可能。しかし10,000点という点数が必要なことや、減点もあることからあまり手段として利用する生徒はいない。銀ランクの特権としては、空中庭園に入れる/カフェテリアの使用可能/制服のシャツ自由などが挙げられる。

銅ランク

小金持ちの一般生徒が位置するランク。学生食堂の利用が可能。制服は地味なものを着用するものとされる。

プラチナ

上の3つに位置しない特別ランク。金より下、銀より上の身分で、皇帝の恋人になった者にだけ与えられる。このプラチナ制度の創設者は灰音の父、香宮和仁。また、初代プラチナには母である舞加が選ばれた。プラチナの主な仕事としては、皇帝と共に学園代表として行事に参加するほか、ダンスパーティーにてメインで踊るなども挙げられる。歴代のプラチナの92%は皇帝と結婚している。そのため、学園内の生徒にはプラチナをそのまま未来の婦人候補として考える者も少なくない。

お入り

帝国学園では、皇帝の登校時のみ、中央階段のある正門が開かれるようになっている。学園内の生徒はそのことを「お入り」と呼ぶ。

リボン/ネクタイ

学園には、恋人になるとお互いのネクタイとリボンを交換するという伝統がある。これは女性がリボン、男性がネクタイを貰うことで本来の男女に似つかわしい姿となり、1人前として認められるという意味合いがある。

忘れられない魔女の歌

高成が描いた『忘れられない魔女の歌』の原画。

灰音が閑雅に恋をするきっかけとなった絵本。表向きの作者は東宮閑雅とされているが、実際に描いたのは兄の東宮高成である。灰音が香宮和仁から手渡しで貰ったプレゼントは、これが最初で最後となった。また、絵本の物語には種村有菜の別作品『時空異邦人KYOKO』中のキャラクターが登場。魔女がメインキャラクターの夜深(やみ)、時の姫君がヒロインの響古(きょうこ)をそれぞれ示している。

外道

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