Johnny Marr(ジョニー・マー)の徹底解説まとめ

Johnny Marr(ジョニー・マー)はイギリスのギタリスト。1980年代に一世を風靡したThe Smiths(ザ・スミス)のメンバーとしてブレイク。バンド解散後は様々なミュージシャンへの楽曲提供などで音楽活動を続け、2013年に1stソロアルバム『ザ・メッセンジャー』をリリースする。後身の多くのギタリストもリスペクトを表明しており、オアシスのノエル・ギャラガーやスウェードのバーナード・バトラーなど、並み居るミュージシャンたちに影響を与えたことでも広く知られる。

The Messenger

Johnny Marr「The Messenger」

疾走感のあるモダン・ギターロック。ジョニー・マーのソロ活動を象徴するような楽曲で、彼自身の再出発を描いたロックアンセムとなっている。

Upstarts

Johnny Marr「Upstarts」

Dynamo

Johnny Marr「Dynamo」

勢いとエネルギーを感じさせる楽曲。イントロから彼らしい煌びやかで緊張感のあるギターリフが炸裂し、ベースとドラムがタイトに絡みながらテンポよく展開していく。
サウンドの質感は、80年代後期のザ・スミスの名残を感じさせつつも、よりストレートなロック志向。ソロとしての自信と成熟がにじんで見える意欲作だ。

Easy Money

Johnny Marr「Easy Money」

2ndアルバム『Playland』のリードシングルとしてリリースされ、マーの楽曲史上もっともキャッチーで親しみやすい曲として知られている。イントロの跳ねるようなベースラインと軽快なギターリフが印象的で、全体的にダンサブルなグルーヴを持っている。
マーのギターは相変わらず複雑なのに自然体で、コードの流れとメロディが一体化して動く構成は、まさしく彼の真骨頂ともいえる傑作。

The Smiths(ザ・スミス)の代表曲とミュージックビデオ

ジョニー・マーは、The Smithsのギタリストとしての活動からギターヒーローとしての歴史をスタートした。
ザ・スミス (The Smiths) は、1982ねんにイギリスのマンチェスターで結成されたパンクロックバンド。実質的な活動期間は5年と短いものだったが、イギリスでは当時の若者から絶大な支持を受けていた。1980年代のUKを象徴する、伝説的バンドの一つとして世界中で認知されている。

How Soon Is Now?

The Smiths「How Soon Is Now?」

ジョニー・マーのギターが完全に主役に据えられた、The Smithの中でも象徴的な1曲。孤独感や社会的不適合、恋愛への不安を鋭くも繊細に描き出した歌詞も見事にマッチし、80年代のポストパンクやシンセサイザー・オルタナティヴロックの金字塔といえる。

Johnny Marr(ジョニー・マー)の名言・発言

「レス・ポールが言ってたんだけど、ラジオで流れてる自分のギタープレイを母親が聴いて、それが息子のものだって分かるようになれば、ギタリストとしては一人前だ、ってさ。僕もそれでいいんだと思うね」

ジョニー・マーの印象的な一言に、「レス・ポールが言ってたんだけど、ラジオで流れてる自分のギタープレイを母親が聴いて、それが息子のものだって分かるようになれば、ギタリストとしては一人前だ、ってさ。僕もそれでいいんだと思うね」というものがある。バンドの「顔」として有名になりやすいボーカルだが、バンドにおいては他パートも決して欠かすことができない、大切な存在である。そして、マーのギタープレイは、音を聞いただけでも彼のものだとわかる、強烈な個性を感じると評する声も多い。彼が唯一無二のギタリストとして愛され続けるその理由が、この一言にギュッと詰まっている。
「ギタリストは伴奏者」「テクニックをひけらかすのではなく、曲に相応しいフレーズさえ弾けば良く、無駄な音は一音たりとも弾くべきではない」というポリシーを持ち、その中でも堅実に自分のプレイスタイルを追求し続けている、マーらしい一言だ。

Johnny Marr(ジョニー・マー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ノエル・ギャラガーにギターを貸し続けるジョニー・マー

マーにギターを借り続けている、Oasisのノエル・ギャラガー

今や世界的人気バンドとして活躍する、Oasisのギャラガー兄弟の「兄の方」ことノエル・ギャラガーは、まだ10代の頃、マーにギターを借りたことがあるという。
マーを尊敬してやまないノエルは、「人生で初めて“神に借り物をした”瞬間」と、この時のことを語っているが、この時借りたギターは返していないようだ。
しかしマーはその後もノエルにギターを貸し続けており、「あいつは返さないけど許してる」と笑っていたという。
ノエルが10代のころからといえば、すでにかなりの年月が経っているが、マーの気が長いのか、構築してきた信頼関係が厚いものなのか。外から見るとわからないが、彼らなりの友情がしっかりと作られてきていることがうかがえる。

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