Johnny Marr(ジョニー・マー)はイギリスのギタリスト。1980年代に一世を風靡したThe Smiths(ザ・スミス)のメンバーとしてブレイク。バンド解散後は様々なミュージシャンへの楽曲提供などで音楽活動を続け、2013年に1stソロアルバム『ザ・メッセンジャー』をリリースする。後身の多くのギタリストもリスペクトを表明しており、オアシスのノエル・ギャラガーやスウェードのバーナード・バトラーなど、並み居るミュージシャンたちに影響を与えたことでも広く知られる。
Johnny Marr(ジョニー・マー)の概要
Johnny Marr(ジョニー・マー)は、イギリスのギタリスト。1980年代に一世を風靡した
The Smiths(ザ・スミス)のメンバーとしてブレイク。類いまれな演奏技術を活かし、バンド解散後は、セッションミュージシャンとしてライブに参加し、多くのミュージシャンへの楽曲提供などでも音楽活動を続ける。2010年公開のクリストファー・ノーラン監督の映画『インセプション』において、ハンス・ジマー作曲のサウンドトラックでギタリストとして参加したことでも話題となった。
2013年に1stアルバム『ザ・メッセンジャー』をリリースしてソロデビューする。
「テクニックをひけらかすのではなく、曲に相応しいフレーズさえ弾けば良く、無駄な音は一音たりとも弾くべきではない」というポリシーのもと、高い演奏技術を披露し、後進の多くのギタリストからのリスペクトを集めている。Oasis(オアシス)のノエル・ギャラガーや、Suede(スウェード)のバーナード・バトラーなど、並み居るミュージシャンたちに影響を与えたことでも広く知られる。
2011年、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第51位に選出された。
Johnny Marr(ジョニー・マー)の活動経歴
労働者の町出身の少年がスターになるまで
1980年代に一世を風靡したパンクロックバンド、The Smith
1963年、イングランド北部のマンチェスターにアイルランド系移民の家庭に性を受ける。
労働者階級の町でラジオから流れるロックンロールとソウルを聞いて育ったマーは、10代にしてギターの虜となった。地元の仲間とバンドを組みながら、地元のパブやクラブで腕を磨く。
ボーカリストのモリッシーと出会ったマーは、彼と共に1982年、The Smith(ザ・スミス)を結成。
当時の音楽シーンはシンセポップの流行が顕著だったが、マーは、ギター一本で新しい表現を切り拓こうと画策する。繊細なアルペジオと流れるようなコードワークは、陰鬱で繊細なモリッシーの詞と融合し、「寂しさを武器にするロック」という唯一無二のスタイルを生んみ、当時の若者たちから絶大な支持を得るようになる。
メインとなるメロディラインとは、全く別の動きで聴かせる独特なバッキングリフやエフェクティブなプレイにも長けていたマーは、音楽業界からも非常に技術のあるギタリストとして世界中の人々からリスペクトを受けるようになった。
The Smith解散後は唯一無二の「職人」へ
バンド解散後は唯一無二の「職人」として精力的に音楽活動を続ける
1987年、マーはThe Smith脱退を表明。音楽的中核を担っていたマーを失うという事は、まさにスミスの音楽を失うのも同然だった。この脱退表明を機に、一世を風靡したパンクロックバンド、The Smithは解散に至った。
バンド解散後、マーは「ロックスター」としてではなく、「ギターフレーズ職人」としての道を選ぶ。The Theではアンディ・ドーハティと共に活動し、Electronicではニュー・オーダーのバーナード・サムナーとともにテクノとロックの融合を試みるなど、マーは自身のテクニックを活かせる場をどんどん広めていった。
セッションミュージシャンや楽曲提供者として、マーはジャンルを選ばず、Pet Shop BoysやBECK、Oasisらとも活動を共にするようになる。
2000年代に入ると、アメリカのModest Mouseや、英国のThe Cribsなどのバンドにも参加し、世代もジャンルも超え、誠実にギターの可能性を拡張し続けた。
2013年、満を持してソロ・アーティストとしての第一歩を踏み出したマーは、2013年にアルバム『The Messenger』をリリースしてデビュー。その後も『Playland』『Call the Comet』と続けざまにリリースした作品群で、マーは過去の自分を焼き直すことなく、今の感性で「ギター音楽の現在地」を提示している。
単なるギタリストとしてでなく、「ギターという言語で人生を語る人」として、マーのプレイは世界中の人々を楽しませ続けている。
Johnny Marr(ジョニー・マー)のプロフィール・人物像
1963年10月31日生まれ。イギリスのマンチェスター出身。
1980年代には人気パンクロックバンド、The Smith(ザ・スミス)のギターを担当。バンドの中心メンバーとして活躍し、作曲でも中核を担うも1987年に脱退を表明。この件でThe Smithは解散する。バンド解散後は楽曲提供者やセッションミュージシャンとして活動する。
「ギタリストはあくまで伴奏者である」「テクニックをひけらかすのではなく、曲に相応しいフレーズさえ弾けば良く、無駄な音は一音たりとも弾くべきではない」というポリシーを持っており、このポリシーを体現するかのような堅実なギタープレイと、アイディアに溢れたエフェクティブなプレイの両方の側面を持つプレイスタイルで、後進のミュージシャンたちに強い影響をもたらした。2011年には「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第51位に選出されている。
Johnny Marr(ジョニー・マー)のディスコグラフィー
アルバム
THE MESSENGER
2013年リリースの1stソロアルバム。長いキャリアの果てにようやく出した「初の本格ソロアルバム」で、彼の音楽人生を総括するような作品に仕上がっている。
1. The Right Thing Right
2. I Want The Heartbeat
3. European Me
4. Upstarts
5. Lockdown
6. The Messenger
7. Generate! Generate!
8. Say Demesne
9. Sun & Moon
10. The Crack Up
11. New Town Velocity
12. Word Starts Attack
13. Phychic Beginner(ボーナストラック)
Playland
2014年リリースの2ndアルバム。「現実社会のスピードとノイズの中で生きる人間」をテーマにし、退屈と刺激の間で生きる民衆の様子を、的確かつ鋭く切り出した、疾走感のある1枚になっている。
1. Back In The Box
2. Easy Money
3. Dynamo
4. Candidate
5. 25 Hours
6. The Trap
7. Playland
8. Speak Out Reach Out
9. Boys Get Straight
10. This Tension
11. Little King
Call The Comet
2018年リリースの3rdアルバム。1st、2ndと築いたソロアーティストとしての足場をさらに広げたような作品となっている。
1. Rise
2. The Tracers
3. Hey Angel
4. Hi Hello
5. New Dominions
6. Day In Day Out
7. Walk Into The Sea
8. Bug
9. Actor Attractor
10.Spiral Cities
11. My Eternal
12. A Different Gun
13. Jeopardy
Johnny Marr(ジョニー・マー)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
目次 - Contents
- Johnny Marr(ジョニー・マー)の概要
- Johnny Marr(ジョニー・マー)の活動経歴
- 労働者の町出身の少年がスターになるまで
- The Smith解散後は唯一無二の「職人」へ
- Johnny Marr(ジョニー・マー)のプロフィール・人物像
- Johnny Marr(ジョニー・マー)のディスコグラフィー
- アルバム
- THE MESSENGER
- Playland
- Call The Comet
- Johnny Marr(ジョニー・マー)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- The Messenger
- Upstarts
- Dynamo
- Easy Money
- The Smiths(ザ・スミス)の代表曲とミュージックビデオ
- How Soon Is Now?
- Johnny Marr(ジョニー・マー)の名言・発言
- 「レス・ポールが言ってたんだけど、ラジオで流れてる自分のギタープレイを母親が聴いて、それが息子のものだって分かるようになれば、ギタリストとしては一人前だ、ってさ。僕もそれでいいんだと思うね」
- Johnny Marr(ジョニー・マー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ノエル・ギャラガーにギターを貸し続けるジョニー・マー
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