アサシン クリードII(アサクリII)のネタバレ解説・考察まとめ

『アサシン クリードII』とは、ユービーアイソフトモントリオール・スタジオの開発によるステルスアクションゲームだ。PlayStation 3、Xbox 360、Microsoft Windows、G-cluster、ひかりTVゲームといった、5つの機種およびクラウドゲームサービスでプレイすることができる。
本作はフィレンツェやヴェネツィアなどの中世イタリアの街を舞台に、「最強のアサシン」と呼ばれるエツィオ・アウディトーレの数奇な生涯を、リアルかつ鮮やかなグラフィックと壮大なストーリーで描く。

シークエンス10 傭兵狂乱

セタ宮ではアントニオとマルコ・バルバリーゴの弟で、マルコ亡き後の次期ヴェネツィア総督アゴスティーノ・バルバリーゴが、エツィオの帰還を待っていた。アゴスティーノはバルバリーゴ一族ではあるが、弱き者の味方であった。兄マルコの死も仕方のないものだったと話し、エツィオ達の次の計画の会談に加わる。シルヴィオ・バルバリーゴ・イル・ロッソは200人の兵を盾に立てこもるだろうとアゴスティーノは言う。エツィオはそれに対抗すべく、シルヴィオと犬猿の仲であるバルトロメオという傭兵団団長に協力を頼みに行くのだった。
バルトロメオの元へ向かう途中、エツィオは瀕死の重傷を負ったバルトロメオの部下に出会った。部下の男曰く、彼はシルヴィオの手下にやられ、バルトロメオは幽閉されているという。事切れた男の亡骸を後に、エツィオはバルトロメオが拘束されている場所へ向かう。
バルトロメオの解放に成功したエツィオは、武器を持っていないバルトロメオを護衛しながら傭兵団の本拠地へと向かう。目的地に到着したバルトロメオは、荒らされた室内を見て焦って「ビアンカ」を探し出す。無事に見つけることができた「ビアンカ」とは、女性ではなく彼が愛用する大剣のことだった。武器を手にしたバルトロメオは、改めてエツィオの目的を聞き、協力を快諾する。バルトロメオは部下たちに準備させることを約束し、その代わりシルヴィオに捕らわれた部下たちを取り戻してほしいと頼む。
傭兵団員たちを解放したエツィオは、バルトロメオとシルヴィオ討伐についての計画を立てる。まずは各地に配置されたバルトロメオの部下たちがシルヴィオの軍をかく乱し、その隙にエツィオがシルヴィオを仕留めるという算段だ。
作戦決行当日、エツィオが戦闘開始の合図を上げると、傭兵たちは一斉にシルヴィオたちの兵に襲い掛かった。ダンテ・モロと戦うバルトロメオの元に駆け付け、逃げ出したダンテを追いかける。出港した船を追いかけ走るシルヴィオとダンテを、エツィオは追跡の末に仕留める。ダンテは最後の最後に、船の行き先はキプロス島であることをエツィオに伝えるが、目的を打ち明ける前に事切れる。
悲願だったシルヴィオ討伐を叶えたバルトロメオは、勝利の喜びを叫んだ。シルヴィオが狙っていたのが総督の座ではなかったことを知ったエツィオは、深まる謎に困惑しながらもその場を後にするのだった。

シークエンス11 もう一人の自分

ベンチに腰掛け何やら考え込むエツィオに、ローザが声をかける。エツィオは今日が自分の誕生日だということをローザに伝え、ローザは素直に祝福の言葉を贈る。家族を処刑されてから、既に10年の月日が過ぎていた。ローザはエツィオに誕生日プレゼントと称し、アルセナーレ号の帰港予定を伝える。ダンテとシルヴィオを暗殺した日キプロス島に旅立った船が、明日ヴェネツィアに帰ってくるという。
ローザといい雰囲気になりかけたその時、2人の前にレオナルドが現れる。レオナルドは何やらエツィオに伝えたいことがあるらしく、ローザに促されたエツィオはレオナルドの後に従い、ヴェネツィアの街を歩く。
レオナルドは写本の解読を行った結果、「預言者」という存在にたどり着いたらしい。エツィオは伯父マリオの話を思い出し、そして父や兄弟の処刑から始まった一連の出来事が「エデンの果実」を巡る陰謀の中で起きていた事実に気付く。
船が帰港する日、エツィオは港でマリオの姿を見つける。船から降りてきた兵士は積荷を使者に渡し、エツィオは走る使者の後を追った。尾行の末にロドリゴ・ボルジアが現れることを知ったエツィオは、兵士の装備を奪ってなりかわり、積荷の運び役を命じられ番兵の後に付き従う。兵士たちとエツィオがたどり着いた先にいたのは、宿敵ロドリゴ・ボルジアだった。エツィオは正体を明かし、ロドリゴと対峙する。多勢に無勢で追い詰められるエツィオだったが、そこに伯父マリオと狐、アントニオ、バルトロメオが現れ加勢する。ロドリゴを追い詰めることができたエツィオだったがロドリゴは積荷を置いて逃げ出し、その後を追いかけようとしたところを、なぜか現れたパオラとシスターに止められ、今は目的を果たすべき時だと告げられる。エツィオの協力者たちの後ろには、見知らぬ男がいた。男はエツィオこそが、写本に記された預言者だという。男の名は、ニコロ・ディ・ベルナルド・デイ・マキャベリ。彼もまたアサシンであり、そしてその場に集まった協力者全員が、エツィオを一流のアサシンとして育て上げるために見守り続けていたアサシンだったのだ。そしてその日の夜、エツィオをアサシンとして認める儀式が行われた。

「真実はなく、許されぬことはない。」

アサシンの信条の元にエツィオの左指には盟約の印が焼き付けられ、エツィオは改めてアサシンの一員として迎え入れられたのだった。

シークエンス12 フォルリの戦い

場面は変わり、レオナルドの工房に集まったエツィオ、マリオ、マキャベリ、そしてレオナルドは、不思議な輝きを放つ「エデンの果実」を囲んでいた。レオナルド曰く「エデンの果実」はこの世に存在しないはずの物質でできていて、かつ相当古いものだという。エツィオが「エデンの果実」を掴むと突如強烈な光が放たれ、謎の暗号や記号が部屋中に投影される。「エデンの果実」の力を目の当たりにした一同は、テンプル騎士団の手に渡すわけにはいかない秘宝であることを、改めて認識するのであった。
マリオは「エデンの果実」を守るために、エツィオにフォルリに行くよう助言する。堅牢な城砦があるフォルリなら、テンプル騎士団でも手は出せないと踏んだのだ。しかも現在のフォルリの領主はかつてエツィオが窮地を救った女性、カテリーナ・スフォルツァその人だった。
1488年、マキャベリと共にロマーニャ/フォルリへと向かったエツィオはカテリーナとの再会を果たす。カテリーナはテンプル騎士団と通じていた実の夫を暗殺させ、フォルリの領主となったという。港から街に戻る最中、逃げ惑う民衆からカテリーナに悪い知らせが舞い込む。夫の殺害を依頼したオルシ兄弟が、今度はボルジアに雇われてカテリーナの子供たちを拉致したというのだ。
一行がフォルリの街へたどり着くと、街は占領され門は封鎖されてしまっていた。隠し通路を通り街への潜入を果たしたエツィオは門を開けることに成功し、カテリーナとマキャベリを護衛しながらフォルリの城砦ロッカ・ディ・ラヴァルディーノへ向かう。
なんとかロッカ・ディ・ラヴァルディーノを取り戻したカテリーナとエツィオの元に、兵を引き連れたオルシ兄弟がやってくる。オルシ兄弟の狙いは地図と「エデンの果実」だった。カテリーナは子供たちを拉致して優位に立ったとにやつくオルシ兄弟に対して啖呵を切るが、本当は心の底から子供たちの身を案じており、エツィオに子供たちの救出を頼み込む。エツィオは「エデンの果実」をカテリーナに託し、子供たちの元へと向かう。
子供たちを助け出し、オルシ兄弟の兄であるルドヴィコ・オルシを仕留めたエツィオがカテリーナとマキャベリの元に戻ると、実は子供たちの拉致は罠で、城塞の守りが薄くなったところを狙われ「エデンの果実」を奪われた後だった。
「エデンの果実」を持って山中に逃げたチェッコ・オルシを追い、エツィオは走った。チェッコに逃げ切られる前に捕らえ仕留めたエツィオだったが、死にかけたチェッコに腹部を刺されて傷を負い、取り戻したはずの「エデンの果実」を通りすがった小指のない黒衣の修道士に奪われてしまうのだった。
一命を取り留め目覚めたエツィオは、黒衣の修道士を探しにいくことになる。カテリーナの助言を元に調査を行い、エツィオは黒衣の修道士がサヴォナローラという男であることを突き止める。サヴォナローラがフィレンツェにいることを知り、エツィオは故郷へと向かうのだった。

シークエンス13 虚栄のかがり火

久々に訪れたフィレンツェの街は、エツィオが暮らしていた頃とは打って変わって薄暗い雰囲気に包まれていた。街中では頻繁にサヴォナローラの兵とボルジア家の兵のいさかいが起こり、華やかな文化は廃れ、荒廃しきっていた。橋の上でマキャベリと落ち合ったエツィオは、フィレンツェが「エデンの果実」の力を手にしたサヴォナローラによって支配されていることを知り、「エデンの果実」奪還を改めて決意する。
エツィオは市民を先導するサヴォナローラの9人の狂信者たちを始末し、後はサヴォナローラ暗殺を残すのみとなり、サヴォナローラの住む館へと向かった。館前ではマキャベリの指示を受けた狐とパオラが、厳格すぎる支配に反抗心を抱いた民衆を陽動したことにより暴動が起きる。荒ぶる民衆の前に現れたサヴォナローラは「エデンの果実」の力を使い人々を服従させようとするが、民衆に紛れ込んだアサシンが投げナイフによってそれを阻止し、「エデンの果実」を取り落としたサヴォナローラは身柄を拘束され、どこかに運ばれていくのだった。
サヴォナローラが落とした「エデンの果実」を取り戻したエツィオは、民衆の手によって広場で火刑に処され、生きたまま焼かれようとするサヴォナローラにとどめを刺してやる。そしてエツィオは指導者を失った民衆に対して、これまでの人生や経験を踏まえて、「自分が進む道を選ぶのは、他の誰でもなく自分自身なのだ」と訴えかけた。

シークエンス14 来た、見た、勝った

写本の断片を全て集め終えたエツィオは、仲間が集まるモンテリジョーニのヴィラの写本の間を訪れる。「タカの眼」を使って集めた写本を並べ替えると、そこには地図らしき図面が現れた。宝物庫を開けるには「エデンの果実」と「教皇の杖」という2つの鍵が必要なことを突き止めたエツィオは、ローマ法王に即位し「杖」を手に入れたロドリゴ・ボルジアの暗殺に向けて動き出す。
1499年、ローマ。ロドリゴ・ボルジアがアレクサンデル6世として即位してから、バチカンの風紀は乱れ、教皇に従わない人間はすぐに始末されるという恐怖政治が行われていた。サン・ピエトロ大聖堂のシスティナ礼拝堂では、教皇によるミサが行われていた。厳粛な空気が流れる中、エツィオはひそかに教皇に近づき、暗殺を実行しようとする。仕留めたと思ったが、「杖」の力で対抗するボルジア。エツィオはボルジアとの一騎打ちで追い詰めるが、あと少しという所でボルジアに反撃を許し、「エデンの果実」を奪われてしまう。自分を預言者だと信じて疑わないボルジアは、「エデンの果実」と「杖」を手に地下の宝物庫へと向かう。しかしエツィオもそうはさせまいと、ボルジアの後を追いかけた。そして素手での格闘の末にボルジアを追い詰めたエツィオだが、私怨による復讐が意味をなさないことを悟ったエツィオはボルジアにとどめを刺さなかった。
動けなくなったボルジアを置いてエツィオは宝物庫へと向かう。エツィオが部屋に入ろうとすると女性の立体映像が現れてエツィオに語り掛け、「エデンの果実」を差し出すよう促す。「エデンの果実」に手をかざした女性は、誰でもいないはずのエツィオの背後に向かって語り掛ける。ミネルヴァと名乗るその女性が話しかけていたのは、目の前にいるエツィオではなく、エツィオの記憶を追体験するデズモンドだったのだ。

エンディング

アニムス2.0から離脱したデズモンドは、ショーンとレベッカが荷造り作業を行っている間、敵の襲撃をルーシーと共に迎え撃つこととなる。2人の目の前にはウォーレン・ヴィディック博士が現れ、デズモンドを捕らえようとする。しかしアサシンとしての技術を身に着けたデズモンドは見事追っ手を打ち倒し、追い詰められた博士は逃亡する。そしてデズモンドと一行は、新しい隠れ家に向かって動き出すのであった。

『アサシン クリードII』のゲームシステム

『アサシン クリード2』のプレイ画面

ゲームの流れ

プレイヤーは過去編の主人公エツィオ、または現代編の主人公デズモンドを操作し、「エデンの果実」を巡るテンプル騎士団との戦いに身を投じる。
エクストリームスポーツであるフリーラン(パルクール)の動きを取り入れたアクション、民衆に紛れ込み一般人として身を隠すステルススキル、アサシンブレードやポイズンブレードなど暗器を使用するサイレントキル、長剣、短剣、槌など、それぞれモーションが異なる多彩な武器を使用した戦闘を駆使して、ターゲットの尾行や盗聴、暗殺を遂行する。
物語の本筋となるメインクエストの他に5つのサブクエストがある。

サブクエスト1:秘密の場所

アサシンの墓所にたどり着いたエツィオ

イタリアの各地に隠されたアサシンの墓所や、テンプル騎士団の基地を見つけ出すミッション。クリアすることで金(1250f~3250f)やアサシンの印章を手に入れられる。ただしモンテリジョーニの先祖の墓だけは宝箱やアサシンの印章がなく、ステージ上の所々にある石板を調べることでアウディトーレ家の歴史を知ることができる。
秘密の場所は全体的にアスレチック要素が強く、敵がいないアスレチックメインのステージと、敵兵がたくさんいてエリアの警戒度も最高レベルのアスレチックと戦闘が混在したステージがある。

サブクエスト2:制裁ミッション

武器を使わずに素手でターゲットを殴り降参させるミッション。誤って殺してしまうと即やり直しとなる。武器を使って殺すことはもちろん、高所から落として落下死させてしまったり、水中に落として溺死させてしまうのもNG。
クリアすると報酬として金(200~3500f)が手に入る。

サブクエスト3:競争ミッション

ステージ上にあるマーカーに触れながら、制限時間内にゴールを目指すミッション。NPCと競走するのは兄フェデリコと競争する時だけで、他の競争ミッションは制限時間内に全てのマーカーを通過すればクリアとみなされる。
注釈が無ければどんな移動方法を使っても構わない。

サブクエスト4:暗殺ミッション

bubuduke10775
bubuduke10775
@bubuduke10775

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