Eve(ミュージシャン)の徹底解説まとめ

Eve(いぶ)とは、2009年から活動しているシンガーソングライターである。ボカロ曲をカバーする「歌い手」として活動を開始する。2017年に投稿したオリジナル楽曲「ナンセンス文学」がヒット。以降、オリジナル楽曲での音楽活動を開始する。2020年アニメ『呪術廻戦』のOPとして書き下ろした楽曲「廻廻奇譚」がYouTubeにて再生回数を1億回突破する大人気楽曲となり、一躍世間にその名を馳せる事になる。クセのない優しい歌声と、独特な世界観や登場人物で作り上げられた不思議な歌詞/MVに注目が集まっている。

「振り返ると「廻廻奇譚」という曲は、オープニングテーマのお話をいただかなければ生まれなかった曲だなと改めて思うんです。」

『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』、呪術盤のジャケット。

『音楽ナタリー』にて行われた、Eveとアニメ『呪術廻戦』の監督、朴性厚の対談中にEveが発言した言葉。

自分の声質はどちらかといえば軽いもの、と思っている節があるというEve。事実、世間からのEveの声に対する評価も「優しい」、「クセがない」、「ストレートな歌声」と、Eve自身が認識している「軽いもの」に近しいものとなっている。その為、『呪術廻戦』が持つダークな雰囲気を出す為に、どうすれば「ダークで疾走感のあるドシッと重い歌」を歌えるかを考え続けたのだという。
その他にも、「毎週聴く事になるOP」という条件下で曲を作る事から「繰り返し聴いても飽きないタフさ」について考えたりなど、今までの制作してきた楽曲達では考えなかった、やらなかったような事を意識して作り上げたとのこと。Eve自身の音楽家としての成長を感じると共に、彼の楽曲制作に対する真摯な姿勢を感じ取れる発言だといえる。

Eveの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

Eveが顔を出さない理由は自分を「作品」にする必要がないから

EveのTwitterアイコン。ライブやイベント以外では顔出しをしない為、それ以外の場においては、この緑髪の青年がEveという事でファンの間では認知されている。

どれだけヒット作を出し、人々からの人気を獲得しても決してライブやイベント以外では顔出しをしないEve。
なぜ顔出しをしないのか。その理由について、1st メジャーアルバム『おとぎ』をリリースした際に出演した深夜放送のラジオ番組『ミュ~コミ+プラス』にて、Eveは語っている。

曰く「別にいままで出してないし、MVはアニメをつけて今たくさんの人に見てもらっているんですけど、それをすごく受け入れてもらっているので、僕自身を作品に出していかなくても良いかなって感じです、今のところは」とのこと。あくまでも自分の「作品」を見て貰う事に重きを置いている事が、Eveが顔出しをしない理由にあるようだ。

しかし「今のところは」というように、いつかEve自身が自分を「作品」として出したいと思った日がくれば、顔出しも公に行われるのかもしれない。実際2021年4月には、これまでは「お面をつけている青年」のイラストをアイコンにしていたSNSの垢にて、アイコンのお面がめくれる事態も起きている。その表情は前髪によって隠され、相も変わらず見えないままだが、今までひたすらに顔を隠し続けてきたEveが、自らお面を外したという事でSNS上ではしばらく話題になった。
この前髪の下が見える日がやってくるかこないかは、今後のEve自身次第なのだろう。

ナンセンス文学MVに登場する「ひとつめ様」はEveの夢から生まれた

Eveの名を最初に広めるきっかけとなった楽曲「ナンセンス文学」。そのなかには、「ひとつ目様」とEveが呼ぶ、謎のキャラクターが存在している。
この「ひとつ目様」というのは、実はEve自身の夢の中に出てきたキャラクターがモチーフになっているのだという。

Eve曰く「昔住んでたアパートに身長が2mくらいある1つ目の人がいるって夢なんです。リビングに入る手前の廊下に立ってたりして。」とのこと。この手の内容の夢は昔からよく見るとの事で、Eve本人としてはちょっとしたトラウマでもあったという。しかし、「ナンセンス文学」前に、ボカロP MI8Kから提供された楽曲「デーモンダンストーキョー」のMVの演出であった「踊り」の事も思い出し、「どうせなら踊らせちゃえ!」となったのだという。

夢の中に出てきた人物を、しかもトラウマにもなっていた相手を自分のMVに取り込む、Eveの斬新な発想に驚かされるエピソードである。

Eveが店長を務めるユニセックスブランド「はらぺこ商店」

音楽家以外にもアーティストとして様々な一面を持つEve。実はその活動の1つとして、「ファッションショップの店長」という一面も持ち合わせていたりする。
そのファッションショップというのが、ユニセックスブランド「はらぺこ商店」。「ゆるさ」をテーマに、「別や体型を選ばない、等身大の自分でいられるよう」なデザインの服を売りに出しているEve企画のファッションブランドだ。

「自分が楽だな」と思う服を着るのが好きだというEve。そんな彼の思う「楽」をモチーフに、オシャレで男女関係なく身につけられる服を作ってみようと思い、このようなファッションブランドを作り上げたのだという。自分というアーティストのこと「好きなことをしてる人」と述べるEveらしいコンセプトのもと作られたファッションブランドだといえるだろう。

2017年11月23日~12月3日の間、『原宿BOK Gallery』にてポップアップストアとして展開した後は、Webサイト『ハラペコストア』とpixivと連携した創作物総合マーケット「BOOTH」にて、ネット販売を行っているようである。

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