キューブ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キューブ』とは、1997年に公開されたカナダのSFホラーサスペンス映画である。役者が7人のみでワンセットの低予算映画だが世界的にヒットし、カルト的人気を誇る。
生まれも育ちもバラバラの男女6人が、突然謎の立方体キューブに閉じ込められてしまう物語。同じ脱出系の作品である『SAW-ソウ-』や『リミット』など、ソリッドシチュエーションスリラーの原点ともいえる映画となっている。ホラーサスペンスの鬼才ヴィンチェンゾ・ナタリが放つ珠玉の作品。ナタリ監督公認の日本版『キューブ』も制作された。
素数
1より大きい数(自然数)、1とその数でしか割り切れない数の事。 キューブ内では、初期の段階で罠の有無の判別に使われる。
素因数分解
ある数(自然数)の数を素数の乗数で表す事。キューブ内では、物語の終盤から、罠の有無の確認の為に使われる。因数の数が1つしかない場合は罠があり、1つ以上の場合罠がない。
デカルト座標
ルネ・デカルトという人物が発明した為、この名前がついた。デカルト座標は直交座標と変わらず、普通の座標になっている。直交座標は中学で勉強する内容。キューブ内では、部屋の位置を確認する為に使われている。
順列
相違なるA個の中からB個を取り出して1列に並べる数の事。キューブ内では、27の部屋に向けて移動する際の、道しるべとして使われる。
ナチ
ハロウェイがクエンティンに言った言葉。ナチス時代にいたアフリカ系ドイツ人(黒人)を指す差別的な用語。
『キューブ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
レン「余計な事は考えず目の前の事だけに集中しろ」
意味のない推理や余計なおしゃべりをする仲間に対し、脱獄のプロ、レンが言った「余計な事は考えず目の前の事だけに集中しろ」と忠告する。筋が通ったレンの言葉に、みんなは気まずい表情になる。
クエンティン「君たちも出る目的を見つけろ」
レンが罠で死亡し、脱出できる望みを見失いそうになったみんなにクエンティンは「君たちも出る目的を見つけろ」と言葉をかけて励ます。子どもとケンカ別れをしたままのクエンティンは、キューブから抜け出し仲直りをしたいと思っている。クエンティンの言葉に、みんなは少しだけだが、脱出したいという気持ちが湧いてくる。
ワース「外に出たって俺には生きる目的も何もない、あるのは人間の果てしない愚かさだ」
レブン、カザンと一緒に出口に辿り着いたワース。しかし、出口が目の前にあるのに、ワースは「外に出たって俺には生きる目的も何もない、あるのは人間の果てしない愚かさだ」とネガティブな言葉を口にする。キューブという建物の建築に関与した罪の意識なのか、それとも外の世界で何かあったのか。その理由はワースしか知らない。
レブン「それでも私は生きる」
ワースの「外に出たって俺には生きる目的も何もない、あるのは人間の果てしない愚かさだ」という言葉に、レブンは「それでも私は生きる」と答える。ネガティブなワースの発言と正反対で、レブンは出口を前に生きる気力が湧いていた。しかし、その言葉も虚しくこの後すぐにクエンティンに殺されてしまう。
『キューブ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
目次 - Contents
- 『キューブ』の概要
- 『キューブ』のあらすじ・ストーリー
- キューブの罠
- 出会った5人
- 最初の犠牲者
- 新たな仲間
- 安全な部屋に罠が
- ワースの正体
- ハロウェイの死とクエンティンの本性
- カザンの能力
- 脱出
- 『キューブ』の登場人物・キャラクター
- クエンティン(演:モーリス・ディーン・ウィント)
- レブン(演: ニコール・デ・ボア)
- ハロウェイ(演: ニッキー・グァダーニ)
- ワース(演: デヴィッド・ヒューレット)
- レン(演: ウェイン・ロブソン)
- カザン(演: アンドリュー・ミラー)
- オルダーソン(演: ジュリアン・リッチングス)
- 『キューブ』の用語
- CUBE(キューブ)
- 素数
- 素因数分解
- デカルト座標
- 順列
- ナチ
- 『キューブ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- レン「余計な事は考えず目の前の事だけに集中しろ」
- クエンティン「君たちも出る目的を見つけろ」
- ワース「外に出たって俺には生きる目的も何もない、あるのは人間の果てしない愚かさだ」
- レブン「それでも私は生きる」
- 『キューブ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 低予算映画の傑作
- 『キューブ』の元ネタはナタリ監督の短編映画『Elevated』