ReLIFE(リライフ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ReLIFE』とは、日本の漫画家である夜宵草のウェブコミックおよび、これを原作とする漫画単行本、小説、テレビアニメ、映画、舞台作品である。入社3カ月で会社を自主退職し無職になった主人公が社会復帰プログラム「リライフ」の対象者となり、薬によって見た目を若返らせ高校生活を送る様子が描かれている。周囲との関わりによって本来の自分の良さを取り戻しながら成長していく過程がラブコメ要素を交えながらコミカルかつしっとりと展開される点と、受け手が人生のやり直しを疑似体験できる点が魅力である。

夜明了(よあけりょう/演:千葉雄大)

CV:木村良平
舞台俳優:中村優一

誕生日:1月5日(山羊座)
血液型:B型

リライフ研究所のサポート課に所属し、海崎の「リライフ」を担当する。監視と盗聴等を駆使してストーキング(本人談)し、手厚く海崎をサポートする。しかし、過去に担当した「リライフ」の滞りと、会社からの矛盾した理不尽な態度の狭間で葛藤した経験があり、海崎のサポートに感情が混じる。抜け目なく用意周到で、その様は時に周囲に軽く恐れられるほど。感情の読めない朗らかな笑顔を浮かべ、笑いながら海崎をもてあそぶ場面が散見される。海崎からは「このドS」と再三呼ばれる。

被験者002の海崎を担当する前の年に、被験者001である2年生時の日代を担当していた。担当当初は日代に対して過干渉であると研究所の上層部に咎められ、以降干渉を避けてきたがその結果日代の「リライフ」に目立った功績が見られず、このことを受けて上層部から今度はサポートが足りない、と矛盾のある指摘を浴びせられる。無念さを抱えたままサポート課の後輩である小野屋に日代の担当を2年目の2学期から譲ることになり、同年は海崎を担当することになる。以降、海崎に対する小野屋の度重なる干渉ぶりに懸念を抱き、サポート課としての在り方に揺さぶりを受けることになる。加えて海崎からクラスへの干渉に関する懸念の相談を受けたり、海崎自身が経験した社会人としての傷つきを耳にしたりすることで自身が抱える課題とオーバーラップして葛藤しながら自分なりの在り方を探ることになる。

笑顔で穏やかな印象が強いが、笑いながら小野屋に海崎への過干渉に叱咤したり、海崎の困る様子を傍観したりする「どS」キャラ(海崎談)。つかみどころのない、真意の見えない飄々とした様が小野屋も似ていると海崎から恐れられる。クラスでの海崎の友人関係からは一歩引いた俯瞰した立場を取り具体的な方向性を導くことはせず、かつストーキング(尾行、監視、盗聴等)をし続ける絶妙な距離感を維持している。海崎のサポート役ではあるものの、自身も海崎と同じく大人の世界での理不尽さによる傷つきを抱える人間であり、海崎とオーバーラップすると感情が見え隠れし多く語りすぎてしまったことを自戒する場面が時折みられる。そのためただの傍観者ではなく、強く影響を受けながら距離感への葛藤をはじめ互いに正解を探り続ける支援者としての立場を担っている。比較的高層階の広いマンションに住んでおり、海崎に比べ多少リッチさが垣間見える。

小野屋杏(おのやあん/演:岡崎紗絵)

CV:上田麗奈
舞台俳優:柴小聖

誕生日:5月27日(双子座)
血液型:B型

リライフ研究所のサポート課に所属し、夜明の後輩にあたる。一見ゆるそうな印象を受けるが抜け目なくするどい、楽観的で何を考えているのか、はたまた何も考えていないのかも分からない一面がある。このつかみどころのなさが夜明と似ており、海崎に指摘される。情に厚く思いやるあまりに苦心し涙する優しさがあり、夜明が「リライフ」の進展が芳しくなく失意を抱いた際には隣で鼓舞しつつ支えてきた。

海崎が「リライフ」を始める前の年は研修で他の高校に入学していた。しかし研修期間が1年延長になり、夜明が通う青葉高等学校に編入する。海崎を被験者002に推薦した張本人であるが、夜明が海崎を担当することになり、小野屋自身は夜明の監督のもとで2学期から日代の担当を引き継ぐことになった。夜明が日代の担当時に葛藤を抱える姿をそばで見てきた理解者であり、時折接触を図って支えることもあった。自身が推薦者であることから海崎への思い入れは強く、編入当初から度々干渉し、その都度夜明からたしなめられる。海崎と日代の関係の不遇な運命に胸を痛め、強く感情が揺さぶられる様子が描かれている。

楽観的で自身の感情に素直に生きている様子が伺える。被験者との距離感に葛藤を抱える夜明に対して、そんな小野屋の在り方は時に複雑な思いを夜明に喚起させることになる。一方で二人はサポート課として同じ立場にあるため、夜明にとっては小野屋が唯一の理解者であるのも事実である。小野屋の率直な態度は、被験者と「適度な」距離を保つようサポート課として求められる担当者像と、より海崎へ親密にサポートしてあげたい本心の狭間で揺れる夜明に影響を与え、その葛藤の落としどころを見つける助けとなる。夜明と比べるとオープンに自身の感情と向き合うタイプだが、海崎の自宅で海崎に迫るシーンをはじめ、小野屋がとった被験者への干渉はすべて計算で行われたのか、暴走も含まれていたのか、定かではない。チャラい女子高生から三つ編み眼鏡女子まで器用に変化をこなし、学業成績を自在に操り、迫真の演技で27歳の海崎に迫り焦らせる様はまさに小悪魔的であり、ポテンシャルの計り知れなさを伺わせる。

青葉高等学校 3年3組

狩生玲奈(かりうれな/演:池田イライザ)

CV:戸松遥
舞台俳優:高柳明音・濱頭優

誕生日:9月6日(乙女座)
血液型:A型

学業もスポーツも優秀という文武両道でかつストイック。しかし、学業では日代、スポーツでは玉来という自分より上の存在を意識して努力する向上心を持っているのと同時に、「いくら頑張っても頑張っても頑張っても」2人に追いつけないことに強く苦心する。意地っ張りで素直になれないツンデレな性格の持ち主。
1年生の頃から同じバレー部の玉来とは仲が良く、またこの頃から大神に対して恋愛感情が芽生えており、大神からもらったピアッサーで片耳だけピアスホールを開けている。2年生ではクラス内の女子で成績が1位だったため大神と一緒にクラス委員を担当するも、3年生の1学期に日代にその座を譲ることになる。運動面では玉来に、勉学面では日代に叶わないことに苦しさを抱え、関係に亀裂が入ってしまう。しかし、海崎をはじめ周囲の助けを得つつ持ち前の努力家な側面と実行力をもって関係を修復することができ、卒業まで玉来、日代と仲良しトリオでい続ける。一方で大神との関係は、狩生自身の素直になれない性格と大神の恋愛に対する疎さが相まってなかなか成就しなかったが、互いに自身の思いを素直に伝える努力を経て花火大会の日に交際がスタートした。

運動や勉学の両面で成績が優秀という器用さと努力家な面がある一方で、素直に感情を表現したり思うことを言えなかったりする不器用さがある。このような自身の側面を「こんな面倒くさい女」と卑下していたが、ある日、それでも受け入れ優しくしてくれる大神のことが好きになった。作中では学校生活で大きな葛藤を抱えた1人でもあり、その様子にサポート課の夜明も危惧していた。学生時代特有の競争意識で抱えることの多い葛藤を象徴的に描かれたキャラクターで、「なんで私だけうまくいかないの!頑張っても、頑張っても、頑張っても…」という内に抱えた苦しさを吐露する場面がある。この際の海崎との語らいであったり、玉来との関係を日代が取り持った出来事を通して、狩生は努力してきた自分を認め大切にすることができるようになっていく。狩生自身は人との関係をなおざりにするタイプではなく、それが故に日代と玉来に対してアンビバレントな感情を抱えて苦しむことになるのだが、最終的にそれぞれの関係に対して正面から向き合う強さを発揮することができた。その甲斐もあって、かけがえのない強い友情を築くことになる。

大神和臣(おおがかずおみ/演:高杉真宙)

CV:内田雄馬
舞台俳優:杉江大志

誕生日:6月4日(双子座)
血液型:O型

明るい髪色にピアスの見た目に反し、成績は常に男子1位で運動音痴、恋愛に疎く恥ずかしがり屋というギャップがある男子高校生。
1年生の頃からクラス委員を務める筋金入りの成績優秀者。そのせいもあり、狩生とはかねてから一緒にいることが多かったが、3年生の夏休みで海崎に尋問されるまで狩生が好きなことに気が付かなかった。海崎とは席が前後で隣であったこともあり、勉学のサポートをはじめ海崎と関わることが多くなる。海崎と小野屋の再試ループ脱却を目標にした勉強会で勉強を教えたのをきっかけに、アラサー海崎と小野屋から狩生との関係についてつつかれ、時折2人から叱咤激励を受け戸惑うこともしばしば。その甲斐あって自身の狩生に対する気持ちに気が付く。花火大会の日に人ごみの中でよくわからないタイミングで狩生に告白し、狩生に突っ込まれながらも結果的に思いが伝わり、交際をスタートさせた。

金髪に近い茶髪にイケメン、自己紹介時の軽妙さもあって、登校初日の海崎に「チャラオーガ」と名付けられてしまう。しかし、実は勉学面での優秀さのみならず、日ごろから父親のお弁当を作ったり、予備校に通わずコンビニでバイトをしたりと、スペックの高さもさながら、自身より周囲を優先してきたチャラさとは縁遠い側面を持つ。職場でのいじめを機にひきこもりになった兄がおり、自分が楽しくしている様子を見せると傷つけるのではないかと懸念するなど、自分だけで抱え込みやすい側面もあり、日ごろのにこやかな姿からは想像に難しいところでもある。一方で海崎と小野屋からは弟のようにからかわれつつも可愛がられ、こと海崎は狩生のことについて素直な気持ちを吐露できる、大神にとって頼れる存在になっていた。このような経緯もあり、人の面倒を根気強く見続け、見捨てない態度が自然と身についており、足を怪我した上に傷心状態の狩生を助けた際にはさりげない優しさを発揮した。一見学校の花形で周囲から見れば恵まれた存在ではあるが、苦労を見せないことに長けてしまうとなかなか周囲からの理解を得ることが難しく、当然ながら一人間であり悩みを抱えている姿が透けて見える。

玉来ほのか(たまらいほのか)

CV:茜屋日海夏
舞台俳優:渡邉幸愛・森岡悠

誕生日:10月1日(天秤座)
血液型:O型

ちょっと天然でおっとりとした優しい性格のため、狩生の良き理解者。一方、バレー部のキャプテンでありスポーツ万能で怪力の持ち主という側面も持つ。犬飼と朝地と幼馴染で、一緒に通学しないと乗る電車を間違える。

中学時代からバレー部に所属していたが、その優秀さを妬まれ傷ついた経験があり、バレーの強豪校ではなく体育推薦で青葉高校に進学した。入学後もバレー部に所属したが、自身の能力を発揮することに対して依然臆病なままだった。しかし、狩生に(厳し目の)激励をされてから素直にバレーを楽しむことができ、その様子は幼馴染で同校に通う犬飼と朝地から見ても明らかだった。以降狩生の良き理解者であり2人で行動することが多かったが、狩生と日代間の軋轢が解消して以降は日代を含めた3人で過ごすことが増え、友情を深めた。物語の後半で狩生と玉来の間でも軋轢が生じてしまうが、海崎と、主に日代に間を取り持ってもらい解決に至る。
やや勉強が不得意で、海崎とともに追試を受けたことがある。しかし、追試ループを脱せない海崎を後目にいち早く合格する。加えて天然なところがあり、3年生になっても登下校で電車を乗り間違えることがある。幼馴染の犬飼と朝地が一緒に登下校しているのはそれが故である。正義感が強く、小学生の時も青葉高校でも、犬飼がいわれのない罪を着せられた時、濡れ衣を着せた本人に食って掛かった。ちなみに怪力の持ち主。

不器用で素直になれずとげとげしくなりがちな狩生を柔らかく受け止めてくれる存在で、狩生も玉来の事を「(スポーツが)叶わないのは悔しいけど、それとこれとは別でほのかは大好きだし、いい友だちだと思ってる」と語っている。穏やかで素直な性格の玉来は狩生と対をなす存在で、互いを補い合うような関係にある。前述したような狩生が玉来に支えられる場面だけではなく、入学当時のバレーに対して委縮気味だった玉来を狩生が本気でプレーするよう促したことがあり、そのおかげで以降玉来は高校でのバレー生活を楽しむことが出来るようになった。

犬飼暁(いぬかいあきら)

CV:杉山紀彰
舞台俳優:小西成也

誕生日:7月31日(獅子座)
血液型:AB型

やや無愛想で口より先に行動に移す癖があるため、とがった印象があり誤解を受けやすい。玉来と朝地とは幼馴染でよく行動を共にしている。とりわけ玉来については大切に思うがゆえに玉来本人が困っている様子を見ると困らせた本人に牙を向ける様子が作中で描かれている。玉来が狩生とトラブルがあった際には、狩生のことを「赤毛」と呼び直談判しに行こうとしたり、海崎が体力テストにて狩生とじゃれあう玉来をやや猥褻な目で見ていた際には、海崎にハンドボール投げ用のボールを投げつけたりしており、後者に関しては海崎にトラウマを植え付けた。悪気がなく裏表のないストレートな様が良く描かれており、そのブレーキ役に朝地がおり、犬飼自身は玉来を守る役割を担っている。

朝地信長(あさじのぶなが)

CV:浪川大輔
舞台俳優:瑛

誕生日:3月2日(魚座)
血液型:A型

温厚で面倒見がよい。就寝時間が異様に早く、犬飼から「じじいみたい」と言われる。片や小野屋からは「朝地君ってお母さん?」と言われたことがあり、花火大会の時はレジャーシートや虫よけスプレーを持参して皆に貸し出し、世話焼き女房ぶりを作中でたびたび発揮している。青葉高校では保健係を担当しており、海崎が体力テストの50m走にて盛大に転倒し怪我をした際には真っ先に海崎に駆け寄り、戸惑う海崎にお姫様抱っこをして保健室に搬送した。怪力の持ち主でもあり、頭に血が上って手が出そうになる犬飼を笑顔で軽々と力で押さえつける。玉来や犬飼との間ではもちろん、クラスでも母親的な役割を果たすことがあるが、持ち前の腕っぷしと運動能力を発揮してイケメンな対応をする場面も見られる。ちなみに長身で海崎曰くガタイが良い。

青葉高等学校 教員

天津心(あまつこころ)

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@u_cb7503

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