最果てのパラディン(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『最果てのパラディン』とは、柳野かなたによる小説投稿サイト『小説家になろう』で2015年5月1日に連載開始された日本のライトノベル。2017年9月25日には、奥橋睦によるコミカライズ版がWebコミック誌『コミックガルド』で月刊連載開始。また2021年10月からはテレビアニメが製作されている。「転生もの」に分類される作品であり、前世の記憶を持ちながら、辺境の地で不死者(アンデッド)に育てられた少年が主人公の異世界ファンタジー。その重厚な世界観に圧倒されると人気がある作品だ。
酒場にたむろし、実力で成り上がろうとする、野心ある者。普段は季節労働者や船乗りなど、専業ではない冒険者も多くおり、稼ぎが出そうな話を聞きつけると冒険に出かける。
冒険野郎(マッドマン)
冒険者の中でも、未踏遺跡の探索や賞金首の追跡、魔物の討伐など、ハイリスクの仕事を好む者を指す。そのため、富や名声を掴むものもいるが死亡率が恐ろしく高く、同業からは「マッドマン」(イカレ野郎)と呼ばれる。
ハッタリ屋
「ハッタリ屋」は人ローリスクの仕事を好む。その内容は、人や荷物の護送や商店の用心など様々だ。イメージに反して弱いとは限らず、「冒険野郎(マッドマン)」とは相対する存在だ。
『最果てのパラディン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ウィル 「最初は、地獄に落ちたのかと思った。どうしようもなく曖昧な生き方を終えて、地獄に落ちて、罰せられて……でも違った、罰なんかじゃない。これはきっと、恩寵だ」
ウィルがこの世界に転生したばかりの頃。まだ赤ん坊だったウィルは、マリーに抱き抱えられながら外に連れられる。そこでこの世界の壮大な景色を目にして確信する。「最初は、地獄に落ちたのかと思った。どうしようもなく曖昧な生き方を終えて、地獄に落ちて、罰せられて……でも違った、罰なんかじゃない。これはきっと、恩寵だ」。ウィルが再度与えられた人生を、今度こそは真っ当に生きると決心したこのシーンは、考えさせられるものがある。
ウィル 「無心になるということは、何も考えないことじゃない。過去も未来も追い出して、ひたすら今に集中する」
ウィルが「沈黙の祈り」を行なっている際に言った。「無心になるということは、何も考えないことじゃない。過去も未来も追い出して、ひたすら今に集中する」。作中では、神への祈りに対して言われているが、私たちの生活の中にも重なる部分がある。
ウィル 「生きてるのと死んでないのって、随分違うんだなって」
「生きてるのと死んでないのって、随分違うんだなって」とウィルはブラッドを見て思う。アンデットは長くこの世に存在できるが、成長はしない。だが、アンデットだからこそできる戦い方もある。今だからできるが、歳をとったらできない事がある。やりたい事をできていない人の背中を押してくれるようなウィルのセリフだ。
ウィル 「僕は、あの3人の家族として生きて、死にたいんです」
場面はウィルと不死神スタグネイトの決戦。ウィルは戦いの中、自らの死と直面したことで命の重みや死の絶望を理解し、意識の中で灯火の神グレイスフィールに再度信仰を誓う。その際にウィルが「僕は、あの3人の家族として生きて、死にたいんです」と口にする。血こそ繋がっていないが、ウィルの3人をなんとしても守りたいと思う気持ちや絆が伝わってくるセリフだ。
ウィル 「その台詞、三流の悪役みたいだね、神様」
不死神スタグネイトと相対した際のウィルの一言。かつての英雄3人でも勝つことができなかった神に対して、「その台詞、三流の悪役みたいだね、神様」と言い放ち果敢に立ち向かっていくウィルの姿は確実にこの作品の中でも上位の名シーンである。
ブラッド 「俺達がいなくなってもな、人間意外と飯食って寝てりゃ死なねえし、別の大事なもんだって見つかる。なんだかんだで生きてくんだよ」
15歳の成人を迎え、1人旅立つウィルに対してブラッドが「俺達がいなくなってもな、人間意外と飯食って寝てりゃ死なねえし、別の大事なもんだって見つかる。なんだかんだで生きてくんだよ」と勇気づける。新しい環境や挑戦を不安に思う人々の肩の荷を下ろすようなセリフだ。
マリー 「それでも、人を愛して下さい。良いことをして下さい。損を恐れず、壊すより作り、罪には許しを、絶望には希望を、悲しみには喜びを与えてあげて下さい。そして、あらゆる暴威から弱い人達を守ってあげて。私達のために、不死なる神に挑んだように」
15歳の成人を迎え、1人旅立つウィルに対してマリーは「それでも、人を愛して下さい。良いことをして下さい。損を恐れず、壊すより作り、罪には許しを、絶望には希望を、悲しみには喜びを与えてあげて下さい。そして、あらゆる暴威から弱い人達を守ってあげて。私達のために、不死なる神に挑んだように」と伝える。ウィルが誰よりも優しく、たくましく育ったのは、マリーという母の存在とこのセリフのおかげといっても過言ではない。
ウィルvsスタグネイト ガスvsスタグネイト
このシーンまではブラッド、ガスとの戦闘描写しかなく、いきなり空から禍々しいオーラを放ったスタグネイトが登場したときは「いきなり!?」となる。そこにガスが現れ戦闘が展開される。ワンダリングセイジの名を持つガスが放つ強力な究極魔法とスタグネイトの魔法の攻防は作中でもレベルが高い戦闘シーンだろう。
興奮したのも束の間、次はウィルとスタグネイトの戦闘が始まる。ウィルは今までの武術と小さな魔法を巧みに扱う戦闘スタイルに加え、灯火の神グレイスフィールに誓いを立てて得た加護により人間離れした戦いを繰り広げる。3人から与えられたものや学んだこと全てで攻めるウィルは成長を超えて一人前になったことを感じられる。
ウィルの闇落ち覚醒
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目次 - Contents
- 『最果てのパラディン』の概要
- 『最果てのパラディン』のあらすじ・ストーリー
- 成長の日々、語られる秘密
- 少年の旅立ち
- 仲間との出会い
- 強者の病
- 最果ての聖騎士
- 『最果てのパラディン』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ウィリアム・G・マリーブラッド
- ウィルの家族
- ブラッド
- マリー
- オーガスタス
- ウィルの仲間
- メネルドール
- ロビィナ・グッドフェロー
- アントニオ
- 神
- 不死神スタグネイト
- 灯火の神 グレイスフィール
- 白帆の都(ホワイトセイルズ)編
- エセルバルド・レックス・サウスマーク
- バート・バグリー
- レイストフ
- 『最果てのパラディン』の用語
- 創造のことば
- 次元神ディアリグマ
- 祝禱術(しゅくとうじゅつ)
- 沈黙の祈り
- 二重魔法投射(ダブルキャスト)
- 三重魔法投射(トリプルキャスト)
- 喰らい尽くすもの(オーバーイーター)
- 木霊(エコー)
- 四重魔法投射(クワドラブルキャスト)
- 聖痕(スティグマ)
- 聖なる灯の導き(ディバイントーチ)
- エルフ
- 妖精
- 妖精使役
- 妖精使い
- 公衆浴場(バルネア)
- 祭神看破の祈り(さいしんかんぱ)
- 目覚めたて(ノービス)
- 夕の祈り(ゆう)
- 冒険者
- 冒険野郎(マッドマン)
- ハッタリ屋
- 『最果てのパラディン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ウィル 「最初は、地獄に落ちたのかと思った。どうしようもなく曖昧な生き方を終えて、地獄に落ちて、罰せられて……でも違った、罰なんかじゃない。これはきっと、恩寵だ」
- ウィル 「無心になるということは、何も考えないことじゃない。過去も未来も追い出して、ひたすら今に集中する」
- ウィル 「生きてるのと死んでないのって、随分違うんだなって」
- ウィル 「僕は、あの3人の家族として生きて、死にたいんです」
- ウィル 「その台詞、三流の悪役みたいだね、神様」
- ブラッド 「俺達がいなくなってもな、人間意外と飯食って寝てりゃ死なねえし、別の大事なもんだって見つかる。なんだかんだで生きてくんだよ」
- マリー 「それでも、人を愛して下さい。良いことをして下さい。損を恐れず、壊すより作り、罪には許しを、絶望には希望を、悲しみには喜びを与えてあげて下さい。そして、あらゆる暴威から弱い人達を守ってあげて。私達のために、不死なる神に挑んだように」
- ウィルvsスタグネイト ガスvsスタグネイト
- ウィルの闇落ち覚醒
- ウィルとメネルの友情
- ブラッドのマリーへのプロポーズ
- 『最果てのパラディン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の影響を受けている
- 打ち切りが噂されていた
- 『最果てのパラディン』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):H-el-iCal//「The Sacred Torch」
- ED(エンディング):やなぎなぎ「標火」