菜の花の彼(ナノカノカレ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『菜乃花の彼ーナノカノカレー』は、桃森ミヨシと鉄骨サロによって2014年から2017年まで『マーガレット』で掲載された漫画である。
昔のトラウマによって恋に臆病になってしまった主人公と、主人公に惹かれる2人の男性を中心に描かれる恋愛ストーリー。二部構成で、一部は少女漫画の王道ストーリーだが二部からはサスペンス要素も強くなり、新感覚の少女漫画となっている。読者に訴えかけるような繊細でリアルな心理描写と胸に残る切ない展開が話題を呼んでいる。

保(たもつ)

隼太の同級生で、バレー部員。
とても優しい性格で、大会直前部内で揉め事があったときも中立の意見を持ち、みんなに平等に接していた。

『菜の花の彼ーナノカノカレー』の用語

マミー牧場

鷹人と菜乃花が中学生時代に社会見学で訪れた場所。
その時は雨が降り、雨宿りをした2人はギクシャクしてしまい、嫌な思い出になっている。
その後、高校生になった菜乃花が隼太ともデートで訪れている。
鷹人と菜乃花にとって、過去を乗り越えるための重要な場所である。

「声」は本作にとってとても重要な役割を果たしている。
菜乃花は初めて隼太に出会った時、その特徴ある素敵な声に印象付けられる。
その後、その声で語られる優しい言葉たちに惹かれていく。
二部で登場する烏丸は、隼太と声がそっくりという点を利用して菜乃花を混乱に陥れる。

『菜の花の彼ーナノカノカレー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

隼太「気持ちのあるく早さが合わなかっただけなんじゃないかなって」

彼女と別れた理由を聞かれて答える隼太。その答えに救われたのは菜乃花本人だった。

鷹人と上手くいかず恋愛に対して奥手で、それが原因で友達とも仲良くなれず菜乃花。
同じタイミングで彼女に浮気されて別れた隼太は、その原因を友人に聞かれてこう答える。
それをすれ違いざまに聞いた菜乃花は、自分と鷹人の過去にその言葉を重ね合わせて、上手くできなかったあの頃の自分を許してもらえたような気がして涙を流す。
浮気されてもそれを彼女のせいにしない隼太の人柄の温かさが現れた一言である。

菜乃花の告白シーン

すれ違いざま、隼太の言葉に惹かれ思わず告白をする菜乃花。

すれ違う瞬間、隼太の声と温かい言葉に惹かれた菜乃花は、顔も見たことない隼太に告白をする。
トラウマに悩む菜乃花が初めて壁を乗り越えた瞬間である。

菜乃花「隼太くんがっ…したいって言ってくれて私もそう思って お互いが望んでするキスがこんな幸せなんて…っ」

困難を乗り越え、ようやく結ばれた菜乃花と隼太。
隼太は自分の誕生日にキスをしたいとお願いする。
無理矢理ではなく、お互いが望んだキスの幸せさを知った菜乃花は思わず涙する。
そんな菜乃花の姿に隼太も想いが募る。

鷹人「好きだった たぶん最初にひとめ見たときから」

苦しいほどに菜乃花を愛する鷹人がどうやっても菜乃花の友達以上にはなれないことを痛感するシーン。
いつも気性が激しく、力づくの鷹人がその悲しい現実に思わず涙を流す。
鷹人の涙を見た烏丸はその悲しみが自分の胸に入ってくると言って一緒に涙を流した。

鷹人「どうしてもお前を諦められなくてごめんな」

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