今際の国のアリス(今際の路のアリス)のネタバレ解説・考察まとめ

『今際の国のアリス』は作者、麻生羽呂。物語は退屈な日常に漠然とした不安を抱えながらも何もやることが見つからない、いわゆる落ちこぼれた高校生の主人公、有栖(アリス)良平から始まる。現実逃避、中二病、ピーターパン症候群、大多数の人間が少なからず経験したことのある、10代の悩みを背景に進行する序盤、だがそれは戦慄のサバイバル・サスペンスの開幕に過ぎなかった。
作品は2010年から2015年まで『週刊少年サンデーS』で、移籍後は2015年から2016年まで『週刊少年サンデー』で連載された。全18巻。

昔は歌舞伎町で名の知れたホストをしていたが、死んだ父親の店を継ぐことになった彼は地元の商店街の連中には「ボーシヤ」と呼ばれていた。「この国」に来た彼はカルトの王であり、常に演劇のようなオーバーアクションで民意を先導している。暴力や恐怖による支配を好まず、安心と快楽により人を操作しようとする。また保身のためには人を資源であるという考え方を示す。

粟国杜園(アグニ)

作中でも屈指の武闘派で元自衛官である。暴力と恐怖を持って悪ガキを含め派閥を統率している。幼少期は酒に溺れた父から毎晩暴力を受けていた。ただ怯えるばかりだったが、暴力の矛先が母親に向かせないためにも自身が父親の暴力を受けていた。それでも耐えきれず母が家を去るとアグニも12歳の時に家を出た。暴力に明け暮れた彼は17歳の時に家に戻る決意をするが、既に父親は急性アルコール中毒で死亡していた。以来、向かう先をなくした怒りだけが宙をさ迷ったままでいた。

『今際の国のアリス』の用語

「この国」

初めて「この国」に降り立った、アリスとカルベとチョータ

「げぇむ」

「げぇむ」初参加時の神社ステージ

物語の中心となる用語である。サバイバルゲームでエントリー数や賞品はランダムである。参加後は途中退出を許さず、出口はどこにもない。スタート時にはトランプのカードが一枚表示され、最小限の指示に従い実行される。クリアした者のみ生き残る。

「るうる」

「げぇむ」における指示のことである。「るうる」には最小限のヒントしか示されていないため、実践しながら攻略していく必要がある。

「びざ」

「げぇむ」をクリアすることで手に入れることが出来る入国許可申請証明書である。ポイントに応じて滞在期間が決定する。

登場人物の名前

登場人物の名前はほとんどがカタカナで書かれており、「不思議の国のアリス」をモチーフにした名前が多い。

『今際の国のアリス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

初「げぇむ」クリア時

アリスたちの初「げぇむ」クリア時の様子

作中でアリスがセリフにしていたように「線じゃなく面でとらえる眼」が必要な場面が多く、ワンシーンや一言で魅せるよりも、最少単位でも1シーズンで好みが別れてくる。

アリス「命には限りがあることを知った…今はその輝きを1分でも1秒でも、無駄にはしたくない」

アリスがウサギにサバイバル技術を教わるために語る一幕

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@7gk_yuma

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