School Days(スクールデイズ)のネタバレ解説・考察まとめ
『School Days』とは、2005年4月28日にオーバーフローより発売された、日本のアダルトゲームを原作としたアニメである。
最初から最悪の結末を迎える方向性で話が進められ、主人公の伊藤誠の態度が多くの視聴者の反感を買い、「誠死ね」という言葉が浴びせられた。
伊藤誠は、以前から隣のクラスの桂言葉のことを気にしていた。ある日、誠は学園に伝わる恋のおまじないを実行したが、同じクラスの西園寺世界に見つかってしまう。そのお詫びという名目で、世界が言葉と誠の間を取り持つところから物語は始まる。
Nice boat.
「Nice boat.」 とは、アニメの放送が様々な事情により放送されず、代替番組が流れ、直接にはアニメ 『School Days』 の最終回放送自粛、および急遽差し替えられた、当たり障りのない紀行番組を指す。転じて、最終回が尻切れトンボ状態のことを、「Nice boat.エンディング」、「ボートエンド」 などと呼ぶ場合もある。
アニメ 『School Days』 の最終回である第12話は、2007年9月19日に放送予定であった。 ところがその前日となる9月18日に京都府で、警察官の父親を娘である16歳の少女が手斧で殺害する事件が発生した。この少女がいわゆるゴスロリを愛好していたこと、この種の猟奇的な内容を含むアニメなどを見ていたとの話もことさらに報道され、同時期放映されていた 『ひぐらしのなく頃に解』などと同様、この 『School Days』 も放送局側の放送の自粛や休止が相次いだ。その際、独立U系で最初に放送予定だったtvk(テレビ神奈川)で、『School Days』 の最終回放送取りやめの際に、「都合により、番組を変更してお送りしています」 とのテロップをつけた、海外の環境番組のような紀行風景映像を急遽差し替えて放送した。その際、海外のある参加者がそれを「Nice boat.」とコメントし、その「Nice boat.」が面白いとして一部で流行した。一連の言葉「Nice boat.」は、これが語源となっている。
誠死ね
アニメ『School Days』の主人公、伊藤誠が作中でヒロイン達に対してあまりにも非道で不快な言動をとったことから、誠が話題に出たり、動画に登場するだけでよく「誠死ね」とレスされたり、コメントされたりする。
『School Days』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
世界に逆ギレする誠
アニメ最終話で、誠とダブルヒロインである世界との電話の会話で、誠が世界に発したあまりに冷酷で自分勝手なセリフ。
最終話序盤、世界は誠の帰宅が遅いため誠にケータイでコールし、料理が完成しているからすぐに帰宅するよう注意する。一方誠は道端で偶然遭遇した言葉とデート中であり、それが発覚しないよう、どうしても外せない用事が出来たと世界に嘘を付く。ところが世界は女の勘が働いたのか、今までの誠の行動と電話での会話の内容から言葉と会っていると推測し、言葉と一緒にいるのかと尋ねる。その直後、誠が世界に対して逆ギレし、「何で子供なんて作ったんだよ!?」と怒声を浴びせた。
世界の前で言葉とキス
アニメ最終話、向かいのホームに入ってきた電車に誠と言葉が乗っているのを見てしまい、慌てて引き返す。誠は家に帰り、キッチンにぶちまけられた料理を見てため息をつきつつ、片づける。誠の家に引き返した世界を迎えたのは、言葉だった。
「何で桂さんと一緒なのよ!?」
「帰って!もう誠につきまとわないで!」
「桂さんとは別れたんじゃなかったの!?」
「私に子供ができた途端、今度は私を捨てるの?」
思わず感情的になり、そう叫ぶ世界に対し、言葉が冷静に反撃する。
「誠君を誘惑したのは、西園寺さんじゃないですか」
「清浦さんも本当は西園寺さんに頼まれたんですよね?」
「知らなかったんですか、西園寺さん。清浦さんも誠君のこと、好きだったんですよ」
そして、世界の前で見せつけるように誠にキスする。世界はたまらずその場を逃げ去り、自宅に帰るが、言葉が暴露した刹那の気持ちについて思い出し、自己嫌悪に陥る。
誠の最後
最終話で誠と言葉がキスするところを目の前で見せつけられた後、世界は誠からのメールを見て愕然とする。
「言葉が知り合いの病院を紹介してくれるって言ってる、早い時期のほうが体の負担が少なくていいって話だから」
これに対して世界は「会って話したい。家まで行くから。二人だけで」と返信する。
屋上で言葉と会う誠。
「これからはずっと、言葉とこんな時間を過ごしたい。俺、流されやすくて、本当、言葉には悪いことしたって思ってるけど、もう、言葉しか見えないから」
その夜、誠の家に来た世界はお茶を淹れるという誠を制し、自分が用意するとキッチンに行く。クリスマスの夜に自分が作った料理が捨てられているのをじっと見つめ、なぜか携帯を取り出し、メールを打ち始める。
誠の携帯が別室で鳴り見に行く誠。その背中をキッチンの入り口で見る世界。その手には包丁を持っていた。
誠はメールを開くが、送信元は世界。
メールの内容は「ごめんさよなら」というものだった。
振り向くと、包丁を持った世界が誠の腹をひと刺しした。倒れる誠に馬乗りになり、さらに滅多刺しする。
「酷いよ!自分だけ!桂さんと幸せになろうなんてー!」
やがて、「世界」とつぶやいて絶命する誠。動かなくなった誠を見て我に返り、世界は慌てて逃げ出した。
言葉「中に誰もいませんよ」
アニメ最終話にて出てくるセリフ。
ここに至るまでに、主人公の誠を巡って言葉と世界とで三角関係になっていた。そんな中、誠の気持ちが言葉に向いていったところで世界が誠に「妊娠した」と言う。ところがそれに対して誠は、世界に冷たい態度を取ったことで逆上した世界は、誠を殺してしまう。
それを知った言葉は世界を呼び出して、「妊娠したというのは誠の気を引くためについたウソなのでは?」と問い詰めるが、世界はそれを否定。そこで言葉は、世界の腹を包丁で切り開いて手を突っ込んで探った上で、そのまま倒れた世界に言い放つ。
言葉「やっと…2人きりですね。誠君」
最終話、世界を殺した後言葉はバラバラにした誠と一緒に海へ行く。ボートに乗り横たわっている場面になり、「やっと…2人きりですね。誠君」と誠の首を抱きしめながら言葉が言ったセリフ。
『School Days』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
最終話の放送休止
最終話(第12話)は公式な発表こそ行われなかったものの、最速局のtvkでの放送日である2007年9月18日深夜(9月19日未明)の前日に当たる9月18日未明に発生した京田辺警察官殺害事件の影響により地上波の全局で放送が休止され、そのまま実質上の打ち切りとなった。その際、マスコミにも大きく取り上げられたため、その内容が話題となった。
ディレクターズカット版
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目次 - Contents
- 『School Days』の概要
- 『School Days』のあらすじ・ストーリー
- 早くも三角関係が始まる
- 誠と世界の関係
- 言葉は誠と世界の関係を知ってしまう
- 誠は周りの女子達とも関係を持つようになる
- 改めて言葉が好きだと気づく誠
- 最悪の結末
- 『School Days』の登場人物・キャラクター
- 伊藤 誠(いとう まこと)
- 西園寺 世界(さいおんじ せかい)
- 桂 言葉(かつら ことのは)
- 清浦 刹那(きようら せつな)
- 加藤 乙女(かとう おとめ)
- 黒田 光(くろだ ひかり)
- 甘露寺 七海(かんろじ ななみ)
- 乙女の取り巻き達
- 澤永 泰介(さわなが たいすけ)
- 桂 心(かつら こころ)
- 『School Days』の用語
- Nice boat.
- 誠死ね
- 『School Days』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 世界に逆ギレする誠
- 世界の前で言葉とキス
- 誠の最後
- 言葉「中に誰もいませんよ」
- 言葉「やっと…2人きりですね。誠君」
- 『School Days』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 最終話の放送休止
- ディレクターズカット版
- 『School Days』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):DeviceHigh『イノセント・ブルー』
- ED(エンディング):CooRie『ウソツキ』(第1話・第8話)
- ED(エンディング):橋本みゆき『愛のカケラ』(第2話)
- ED(エンディング):いとうかなこ『ワルツ』(第3話・第11話)
- ED(エンディング):yozuca『記憶の海』(第4話・第7話)
- ED(エンディング):栗林みな実『涙の理由』(第6話・第10話)
- ED(エンディング):栗林みな実『あなたが…いない』(第9話)
- ED(エンディング):KIRIKO『Still I love you ~みつめるよりは幸せ~』(第12話)
- 挿入歌:桃井はるこ『Let me Love you』(第9話・第10話)
- 挿入歌 :rino『二人のクリスマス』(第11話・第12話)
- 挿入歌 :いとうかなこ『悲しみの向こうへ』(第12話)