賢者の孫(ラノベ・アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『賢者の孫』とは吉岡剛によるファンタジー小説及びそれを原作とした漫画、アニメ作品である。
小説は2015年1月より『小説家になろう』にて連載されている。小説版は菊池政治がイラストを担当し、ファミ通文庫より書籍化されている。ヤングエースUPにてコミカライズも連載されており、緒方俊輔が作画を担当している。外伝作品に、マーリンとメリダの若かりし頃を描いた『賢者の孫 Extra Story』のほか『賢者の孫SP おじょうさま奮闘記』、『賢者の孫SS』がある。

『賢者の孫』の概要

『賢者の孫』とは吉岡剛によるファンタジー小説及びそれを原作とした漫画、アニメ作品である。小説は2015年1月より『小説家になろう』にて連載している。小説版は菊池政治がイラストを担当し、ファミ通文庫より書籍化されている。ヤングエースUPにてコミカライズもされており、緒方俊輔が作画を担当している。アニメは2019年4月10日から全12話が放送された。

交通事故に遭い死んでしまったサラリーマンは異世界へ新しい命として転生した。賢者・マーリンに拾われた転生者はシンと名付けられ育てられる。山奥で賢者マーリンに魔法を教わりながら暮らし、導師メリダによる魔道具作成の指導や剣聖に剣術を習い、規格外な強さに成長した。成人を期に王都にある魔法高等学院へ通うことにする。
クラスメイト達がメンバーの究極魔法研究会が作られ、これから学院生活が本格的に始まろうという頃、シュトロームの人工的に生物を魔物化させる実験によって、シンの同級生であるカートが魔人化してしまう。学院に現れ攻撃を仕掛けるが、シンによって討伐される。
シンは過去に魔人を倒したマーリン、メリダと同じ勲章を授与され、新たな英雄となった。

アールスハイド軍の追手から逃れたシュトロームは大量の魔人を生み出し、ブルースフィア帝国に入り込みアールスハイド王国との戦闘を引き起こす。
見通しの良い平原でのアールスハイド軍と帝国軍は戦闘になる。その間に帝国内では魔人達による人間の掃討が行われていた。
平原で戦う両軍に帝国に大量の魔物と魔人の出現したと報告されブルースフィアへ向かうが、帝国民は全滅、アールスハイド軍が到着した時には駆け付けた帝国軍も全滅していた。

帝国を滅ぼした後、平民から魔人になった者達がシュトロームの元を去り、スイード王国に襲撃を仕掛けた。アウグストの立太子の儀式の最中に報告を受けた究極魔法研究会の皆は、浮遊魔法を使いスイードへ救援に向かう。出撃の際にチーム名を考えろとアウグストに言われ、シンは咄嗟にアルティメット・マジシャンズと名前を付けた。

魔人達に立ち向かうため、アールスハイドは世界各国と連合を組むことにする。アウグストは交渉のため、シン達はゲートを開けるようにするために各国を回る。
旧帝国と国境を接する三国を回り、大国とはスイードにて会議を開き世界連合が発足した。
世界連合は魔人討伐作戦を進め、周辺国を襲っていた魔人の討伐を行い、シュトロームが留まっている帝都以外を制圧した。シュトロームに動く様子がなく、魔物の数も減ったため、余計な争いはせず帝都の周りに監視網を構築することになった。
監視網完成する頃、シュトロームが動く。旧帝都に大量の災害級の魔物が出現し、シン達は土壁で旧帝都全体を包囲する。土壁が完成したところで、シュトロームの声が響き渡った。そしてシュトロームは、一か月後に決着を着けようとシンに提案をする。

人間側は一か月間、魔人と戦うためそれぞれ準備をし最終決戦に挑む。
シン達はシュトロームとの赤ん坊を抱いたミリアに遭遇するが見逃し、シュトロームの元へ向かった。
シュトロームとの戦闘で、シンが決め手となる一撃を放ったところへミリアが立ちはだかり致命傷を負う。シンは再度魔力を集めシュトロームの討伐に成功するが、ミリアはシシリーに赤ん坊の事を託し息を引き取った。シンとシシリーは自分達が赤ん坊を育てると決意し、連れて帰る。

エカテリーナにより勝利宣言が行われ、シン達は魔法高等学院を卒業した。アルティメット・マジシャンズは組織として活動を行っていくことになる。

卒業後早速アーロンから要請がありエルスを訪れたアルティメット・マジシャンズは、東の山脈と砂漠を越えた先にある国、クワンロンのシャオリンと出会う。
クワンロンとの交易を行いたいというアーロンと、クワンロンにいる姉の病気を治してほしいというシャオリンのために、シンは飛行艇を作りクワンロンへ赴いた。
クワンロンでは、官僚の中でも一際高い地位と発言力を持つハオが、私欲のために竜狩りと革の取引を禁止し、遺跡から発掘した兵器を無断で所有していた。しかし、ハオが理不尽に暴力を振るったことをきっかけに副官はハオのもとを去り、一切の情報を得られなくなったことでハオの思惑は崩れていく。竜が大量発生した際には、遺跡から発掘した兵器で対処するつもりでいたが、ハオが動いた時にはシン達が事態を解決していた。今までの悪事がすべて暴かれ、プライドを傷つけられたハオは禁忌に手を出し魔人化してしまう。魔人化したハオはシン達によって討伐され、クワンロンとの交易交渉が再開される。
クワンロンには古代の遺跡が存在しており、その遺跡にはシンが前世にいた世界と同じ光景が広がっていた。遺跡から発掘される兵器の魔法付与には漢字が使われている。シンは自分と同じような転生者が過去に存在し、自重をせずに行動した結果、強力な兵器による戦争が起こり前文明が滅んだとの考えに至る。同じ歴史を繰り返さないためにも、シンは皆に自分が前世の記憶があることを話し、その世界の事もできるだけ話をした。皆はシンの告白をすんなり受け入れ、それまでと態度を変えるようなことは一切なかった。
クワンロンとの国交樹立に成功し、帰国。アールスハイドへはシャオリンも同行することになった。

アールスハイドへ戻った後、アルティメット・マジシャンズの活動が本格的に始動し、皆は忙しくも充実した日々過ごしていく。
魔人が居なくなり、平和になった世界では、新たな暗躍が動き始めていた。

『賢者の孫』のあらすじ・ストーリー

学院入学と魔人の出現

入学式で新入生代表挨拶をするシン

魔物に襲われた馬車から救い出された赤ん坊は「シン」と名付けられ、世界で知らない者はいないとされる賢者「マーリン=ウォルフォード」によって育てられた。シンには現代日本でサラリーマンだった前世の記憶があった。シンは魔法という神秘に魅入られ、言葉を覚え始めたころから積極的に習い始める。また武術や魔道具製作にも精を出した。しかしこの世界の常識を一切習わなかったせいで世間知らずに育ってしまった。
成長したシンは、アールスハイド王国の高等魔法学院に入学するためにマーリン、メリダとともに王都へ引っ越した。入学試験では賢者に育てられたシンが周囲を圧倒し、首席で入学を果たした。
そんなシンにも貴族のマリアとシシリー、王子のアウグスト=フォン=アールスハイドという友人ができる。シンはマリアから「カート=フォン=リッツバーグという、シシリーに付きまとっている男がいる」との相談を受けた。シンはシシリーの制服に付与魔法を施して彼女の安全をはかった。翌日、学院に部活動のような研究会があると知り、シンたちはクラスの皆で「究極魔法研究会」を発足した。

ある夜、カートが父親から叱責を受けていた。シシリーの件で学園から呼び出しを受けたのだ。父親から注意されてもカートは反省することがなかったため、自宅謹慎となった。
翌日、自宅謹慎となっていたはずのカートが学院のグラウンドに現れてシンに襲い掛かる。カートは様子がおかしかった。魔力が暴走し魔人という異形になってしまったのだ。シンはやむなく魔人となったカートを討伐した。
調査により、カートを意図的に魔人化させた者がいると判断され、魔法の教師、シュトロームに疑いの目が向けられる。シュトロームは警備局捜査官に追い詰められ、逃亡を図った。その先にたまたま居合わせたシンたちはシュトロームの拿捕に協力するものの、魔人としての本性を現した彼に逃走を許してしまった。しかしシンは魔法学院に現れた魔人の討伐の功績をたたえられ、叙勲を受けることになった。

帝国との戦争

シュトロームの動きを追って国外にも捜索を広げていた王国に、帝国が戦争の準備を進めているという情報が入った。一方のシンたちは再び騒ぎが起きることを危惧して究極魔法研究会の皆でレベルアップを図っていた。シンは賢者から教わった魔法の知識を皆に伝授した。

そしてついに帝国軍が進軍を始めたとの一報が入り、王国軍も迎え撃つ態勢を整える。王国は魔物の対策に必要な人数を残した上で、帝国軍と互角の戦力を集めて帝国との国境近くまで軍勢を進めた。戦争開始から4日目、中型以上の魔物が大量に発生し、帝都へ向けて侵攻していると両軍に報告された。さらにその中には、魔人も多数いるという。帝国軍はすぐに引き返したものの、帝都は壊滅してしまう。
実は、この戦争はシュトロームの奸計によって引き起こされたものだった。シュトロームは帝国を滅ぼすために王国を利用したのだ。王国は直ちにその事実を公表した。

世界連合の発足

帝国では魔人による虐殺が行われ、残った人々は魔人に変えられているという。この状況に危機感を抱いたシンたちは合宿を行い、賢者たちの指導を受けることに。その合宿中にシンはシシリーと婚約した。

王都で2人の婚約披露パーティーが行われた翌日は、アウグストの立太子の儀式が開かれた。その儀式の終盤、スイード王国で魔人や魔物が現れたとの知らせが入る。シンたち研究会のメンバーは「アルティメット・マジシャンズ」と名を改め、魔人の討伐に向けて出陣した。
スイード王国に現れた魔人は、シュトロームの元を離れた者たちだった。シンたちがスイード王国に着いたとき、すでに何体かの魔人が城壁内に侵入してしまっていた。「アルティメット・マジシャンズ」は散り散りになり魔人たちを討伐していく。しばらくすると魔人たちは撤退をはじめ、アウグストが代表して勝どきを上げた。シンたちは負傷者の治療をした後で、王城で報告を行った。

アールスハイド王国は魔人に備えて周辺国との連合を目指す考えを示した。そこで問題となるのは商人が治めるエルス自由商業連合と、この世界で唯一の宗教である創信教の総本山イース神聖国の2国だった。この2国は互いに主導権を取りに来るだろうと考えられ、他国との交渉役にはアウグストが選ばれた。
アウグストとシンたちはダーム王国、カーナン王国を訪れて順調に交渉をこなしていく。その次に訪れたクルト王国では魔人の襲撃に遭ったが、難なく撃退に成功した。
3国との交渉を終えたシンたちは一度アールスハイド王国に戻り、再度合宿を行った。訓練の他にも海で遊んだり釣りをしたりと、各々が長期の休暇を満喫した。休暇を終えた後、王都ではシンは功績をたたえられて「魔王」の二つ名が与えられた。

厄介とされるエルスとイースとの会談は、スイード王国で開かれることになった。エルスとイースは旧帝国から離れた立地で魔人に対する危機感がないのか、会談ではエルス代表のナバルから利権をとるための条件を、イース代表のフラーからスイード防衛以降「聖女」と呼ばれるシシリーの引き渡しを要求される。アウグストはどちらの要求も却下。初日の会談は何の進展もないまま終了した。
その夜、シシリーの部屋に侵入者が現れる。シンたちはこれを捕らえてイースに対して抗議を行い、代表の変更を要求した。その結果、フラーの代わりにマキナ司教が代表代行として三国会談に参加。アウグストの粘り強い説得で、ナバルとマキナは魔人討伐の協力に理解を示し、ついに世界連合が発足した。またアルティメット・マジシャンズはアールスハイド王国の戦力ではなく、世界平和のために行動するものだということが宣言された。その後アールスハイド王国の騎士団長や魔法師団長により、アルティメット・マジシャンズを各国に何人かずつ派遣することが決められた。

世界連合が発足したのち、ダーム王国で世界連合に参加した七か国の閣僚会議が行われた。ダーム王国代表のラルフは民衆がアルティメット・マジシャンズを「聖女」や「神の御使い」と呼んでいる事が気に入らず、様々な難癖をつけるが、創信教のマキナ大司教が承認したため、何も言えなくなる。しかし世界連合が締結した後もラルフは不機嫌なままだった。その後創信教現教皇エカテリーナがシンを「神に使わされた存在である」としたことでさらに失望感をあらわにした。

魔人との決戦

各地方に派遣されたアルティメット・マジシャンズの面々が魔物を討伐していく中、クルト方面で魔人を発見したとの報告が入る。ラルフは手柄をアルティメット・マジシャンズに独占されることが気に食わず、彼らが他のメンバーの到着を待っている間に勝手に魔人討伐に向かった。彼らがいないことに気づいたシンたちが魔人たちのもとへ向かった時には、すでにラルフたちは殺害されていた。シンたちは魔人を討伐したが、何人かはアールスハイド方面に逃げ出してしまった。魔法で王都に戻ったシンたちは魔人との交戦が予測される場所へと向かうが、すでに魔人は賢者たちに倒された後だった。

魔人騒動が収束したのち、シンとシシリー、マリアを祝う合同誕生日会が開かれた。そこでメリダから、シンとシシリーに結婚指輪が渡された。

マキナの案内で刺されたエカテリーナの元へ向かう、シンとマーリン

ラルフたちが暴走したことで、連合におけるダーム王国の立場は悪くなっていた。新たにダームの代表となった者はラルフへの怒りと憂鬱で精神状態が不安定になった。そこに何者かの声が聞こえ、徐々に催眠状態に陥った。
それから少しして、シンのもとにダームの使者にエカテリーナが刺されたとの報告が入る。すぐさま駆けつけたシンが治療に成功。エカテリーナを刺したダームの使者は魔人になりかけていた。シンはそのことに不安を覚えた。
その直後、アウグストから救援要請が入る。エカテリーナが刺されたのはシンを誘き出す魔人の策略であり、その隙に他のアルティメット・マジシャンズを排除する算段であった。しかしアルティメット・マジシャンズは魔人たちが思っていたよりも手ごわく、シンの到着が間に合った。魔人が襲来した最前線へやってきたシンは数人を討ち取るが、アールスハイド周辺国にも魔人が現れたと知り、撤退を余儀なくされる。その後、旧帝国から大量の災害級の魔物が出現した。シンたちは魔法で壁を生み出し、旧帝国を包囲する。そこにシュトロームの笑い声が響き、1か月後に囲いの中で決着をつけようと提案した。

1か月の猶予の中で行われた首脳会議では、エカテリーナを刺したことでさらに立場が悪くなったダームの王がシンやメリダに噛みついた。しかしそれに追従する国はおらず、先日即位したばかりのダーム王は孤立することになった。
そして1か月後、魔人との戦いに備えて特訓を行ったアルティメット・マジシャンズのメンバー、マーリンやメリダ、各国の軍が魔物を封じ込めた土壁の前に並ぶ。壁を開いて中に突入したシンたちは、大量の魔物を各国の軍に任せて、魔人がいるだろう都までの道を駆け出した。都の入り口で魔物と化した竜を倒し、いよいよ魔人たちと戦いに入る。アルティメット・マジシャンズは最高戦力のシンを温存し、それぞれが魔人たちを打倒していく。さらに先に進むとゼスト、ローレンスという幹部が現れる。シンがゼストを、アウグストがローレンスを倒し、残る魔人はシュトロームのみになった。
だが城の中に、シュトロームではない女性の魔人ミリアがいた。彼女は赤子を抱えており、「シュトロームとの子どもだ」と言った。魔人同士の間に生まれた赤子は人間だった。シンは泣きながら我が子の助命を嘆願するミリアを、赤子を真っ当に育てるという条件で見逃した。

城の中庭でシュトロームとの戦いが始まる。その最中にミリアが現れ、シュトロームの攻撃で貫かれる。シンはミリアごと自分を攻撃したシュトロームに怒り、強烈な魔法を放った。シュトロームは全力で障壁を張るものの、やがてシンの魔法に呑まれて消滅した。
重傷を負ったミリアはシシリーに我が子を託すと静かに息を引き取った。外でも連合軍が最後の魔物を討伐し、魔人との戦いは終結した。

勝利宣言後、シンたちは各国に貸与した魔道具の回収を行っていたが、ダーム国のみこれを拒否してアールスハイドに向けて宣戦布告する。しかしダーム軍がクーデターを起こし、勝手に宣戦布告した王は処刑された。新たな国家元首には軍の司令官であるヒイロ=カートゥーンが収まった。

前文明とシンの前世

魔人たちとの戦いから1年半後、シンはシシリーと結婚し、シルベスタと名づけられたミリアの子どもとともに穏やかに過ごしていた。無事に卒業式を終えた翌日、シンたちがアウグストに呼ばれて王城へ向かうと、アルティメット・マジシャンズのメンバーが揃っていた。
アウグストの先導でエルス自由商業連合国へ移動する一行。そこで大統領から東のクワンロンという国に向かうための空飛ぶ乗り物を作ってほしいと要請される。またクワンロンからやってきたシャオリンという少女からは、姉の治療を行ってほしいという依頼を受けた。
3か月後、ついに飛空艇が完成した。クワンロンにはアルティメット・マジシャンズのメンバー全員で向かうことになった。その道中でシンが付与魔法を使用する際に扱う漢字の話になった。シャオリンたち曰く「それは前文明時代の文字だ」とのこと。そこから「シンは前文明時代から転生した人間ではないか」と話が発展し、シンは困惑した。

クワンロンにある村に到着した一行は、首都からやってきた兵士に矢を放たれてしまう。しかしそれは一緒に来た役人の独断だった。役人が持っていた手紙には国交樹立の申し入れを受ける旨が書かれており、一行は飛空艇で首都へ向かった。
首都では交渉担当の男ハオがアルティメット・マジシャンズに対してよからぬ企みを抱いていたが、用心していたシンたちによりその尽くが失敗に終わった。
国交樹立に向けた話し合いの中でもハオは竜革の交易などでアルティメット・マジシャンズに無茶を吹っ掛ける。話し合いが終わった後、シンたちはシャオリンの家に向かい、彼女の姉スイランの治療を施した。
その夜、竜の革を目当てにハオがシャオリンの家に私兵を送り込んだ。しかしシンたちによって捕らえられてしまい、ハオは怒り狂っていた。その怒りをぶつけられた彼の補佐官はハオに対して不満を募らせた。

二回目の交易交渉の日、シンたちは竜が大量発生したとの報告を受ける。シンは竜の討伐に向かい、交渉はエルス代表のナバルに任せることになった。しかし交渉の場である悠皇殿は竜大量発生の報告で混乱しており、ハオも「竜は絶滅の危機にある」との報告を行っていたことで尋問を受けていた。ハオは「竜に対抗できる強力な武器を持っている」と言ったことでその場を逃れた。そして重たい荷物を持って襲撃された村へ向かうが、すでにシンたちによって倒された後だった。ハオは「竜の襲撃はなく、自分を陥れるための策略だ」として首都へ帰還した。首都で自分の都合の良いように報告するハオ。しかしシンたちの証言や部下の裏切りもあって偽証がばれ、失脚することになった。その後、ハオは魔石を摂取するという禁忌を犯して魔人化。シンによって討伐された。

シンは数日後、クワンロンにある遺跡を訪れた。遺跡にはビルや車があり、まるで前世の世界のようだとシンは驚いた。そして仲間内で前文明の話になったことで、シンはとうとう異世界の前世の記憶があることを打ち明けた。皆はそれを意外なほどあっさりと受け入れた。

アールスハイド王国の慶事と荒れるダーム王国

シン達がアールスハイドに帰国してしばらくたった頃、突然シシリーが魔法を使えなくなった。それは子供を妊娠したからであった。それとほぼ同時にアウグストの妻エリザベートの妊娠も発覚し、国はお祝いムードに包まれた。
その頃、共和制の国となったダーム王国は徐々に荒れ始めていた。王国の議員には浮かれているアールスハイドをみて、裏から牛耳るチャンスだとよからぬ企みを持つ者もいた。そして商人を通じてエリザベートに恨みを持つ伯爵とその娘をたきつけてアールスハイドの混乱を目論んだ。
それはエリザベート襲撃事件にまで発展し、伯爵たちは捕縛された。ダームの議員はさらにアールスハイドに人員を送り込んだものの、入国審査が厳しくなったことで何人も逮捕される事態となった。

『賢者の孫』の登場人物・キャラクター

主要人物

シン=ウォルフォード

CV:小林裕介、弘松芹香(幼少期)
現代日本で交通事故に合い、異世界へ転生した主人公。前世の自身の素性や死因などは覚えていないが、知識などの記憶を持っている。前世では空想のものであった魔法に強い興味を持ち、マーリンからは魔法を学びメリダからは魔道具の知識を学ぶ。付与魔法は前世の記憶にある日本語の漢字で書きこむため、ほかの者には読めない。
賢者であるマーリンを始めとした国の重鎮たちに育てられ、15歳になるまで育った森から出たことがなかったため、非常識で規格外な魔法を使える世間知らずになっている。
前世の記憶から詠唱や二つ名は中二病みたいで恥ずかしいとしているが、「魔王」「神の御使い」の二つ名を持つことになる。
究極魔法研究会の代表で、アルティメット・マジシャンズの代表。多数の魔道具を開発しており、ウォルフォード商会の取締役会長兼開発責任者でもある。

シシリー=フォン=クロード

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