特撮・特殊メイク効果が素晴らしい名作映画まとめ!『遊星からの物体X』など

ここでは特撮技術や特殊メイクの力で狂気的な世界を表現した名作映画をまとめた。狼男伝説をモチーフにしたユーモラスなホラー映画『狼男アメリカン』、特殊メイク界の神童と呼ばれたロブ・ボーティンが作り出すエイリアンの変身・変形が見どころの『遊星からの物体X』などを紹介している。

▼狼男アメリカン

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”マイケル・ジャクソン「スリラー」PVの制作コンビによる映像が凄いぞ!”

ジョン・ランディス監督による1982年の作品。旅行でイギリスを訪れたアメリカ人男性2人組が、荒れ地に迷い込んで何者かに襲われる。ロンドンの病院で目覚め友人の死を知った主人公だが、なぜか彼の前に死んだはずの友人が現れ、二人を襲ったのは狼人間だと告げる…。人狼伝説をモチーフに、ランディス監督らしいユーモアを絡めた異色のホラー映画。ランディス&ベイカーのコンビは、この後マイケル・ジャクソン『スリラー』のPVを手掛けた!

アカデミー賞を受賞したリック・ベイカーが手がける、1カットで撮ったという素晴らしい変身シーンはもちろん、度々登場する友人のユーモラスだが徐々に変化するグロい描写は必見!

『狼男アメリカン』予告編

この年のアカデミー賞のメイクアップ賞を受賞した、リック・ベイカー手がける変身シーンは、今見ても昨今のCGでは決して味わえないだろう息苦しさと生々しさで、楽しませてくれる。

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シュールな笑いも絡めた作品ながら、満月になり狼男に変身する特撮はかなりのもの。でも苦痛に悶える様子は、何気にユーモラスでBGMもポップでノー天気。

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死んだはずのジャックは、ディビッドの前に亡霊のごとく現れる。彼が登場するたびに腐敗していく様子が、恐ろしくもユーモアがある。

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▼遊星からの物体X

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”様々な擬態を繰り返す"物体X"の造形と、その表現手法に感心する!”

お馴染みジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル主演による1982年の作品。SFホラーの古典「遊星よりの物体X」のリメイクで、原作であるジョン・W・キャンベル『影が行く』に近い内容となっている。南極基地の氷の中から発見された謎の宇宙生物と、それに立ち向かう隊員達との死闘を描く。得体の知れない怪物というストレートな恐怖と、細やかな人間心理という両面の恐怖を描いた名作中の名作。

得体の知れないエイリアンの正体が判明した後の、擬態に次ぐ擬態の変身ショーが素晴らしい。若干22歳で、特殊メイク界の神童と呼ばれたロブ・ボーティンが手掛けた。

『遊星からの物体X』予告編

当時若干22歳にしてこの職人芸をやりとげたのは特殊メイク界の神童と呼ばれたロブ・ボーティン。現在巷に氾濫しているような質感・存在感のないCGでは到底及びもつかない見事な仕事をしています。

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手作りの質感は、当世大流行のCGでは決して生み出すことのできない味わい深さがある。血のかよった独創性を強く感じる味わい深さだ。何度観ても胸にグッと迫るイイ映画である。

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否定的意見の多いラストですが、私はあの破滅的なエンディングは非常に好きです。「俺が描きたかったのはこれだ!」と言わんばかりのカーペンター最後の悪あがきに、拍手したい気持ちです。

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▼ザ・フライ

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”当時のSFX技術を極限まで使ったショッキングな人間の変体が凄すぎる!”

デヴィッド・クローネンバーグ監督、ジェフ・ゴールドブラム、ジーナ・デイヴィス主演による1986年の作品。50年代SF映画の秀作「蝿男の恐怖」のリメイク。科学者が自らを実験台にして行った物質転送実験の際、一匹の蝿が紛れ込んだために起きる恐怖と悲劇を描く。人間が徐々に怪物に変貌して行く様を淡々と追った非情な演出と、見事な特殊効果が凄い。しかし、科学者を愛してしまった女性記者と学者の究極の愛をも描き切ったホラーを超えた作品。

主人公の体が徐々に変化していく様は、じわじわとした恐怖感を醸し出す凄いモノでした。完全に擬態したところも凄いのですが、ラストはアイディアそのものが凄い。しかし残酷な...。

『ザ・フライ』予告編

心は人間なのに姿はモンスター。そんなセスの心の苦しみを繊細に描写し、ただグロテスクなだけではない感動さえしてしまう傑作ホラーを完成させました。見終わった後、これほど悲しい気持ちになり涙を流してしまうようなホラーは他にないでしょう。

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