終末のワルキューレ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『終末のワルキューレ』とは、梅村真也原作、フクイタクミ構成、アジチカ作画の2018年1月より連載されている漫画である。創造主たちによる人類滅亡会議で神々は世界を破壊し続ける人類を見限った。人類滅亡かと思われたが、人類側に立つワルキューレ達(戦乙女)によって神VS人類最終闘争(ラグナロク)を提案される。神と闘い勝利するという無謀な賭けに挑むのは誰もが知る人類最強の偉人達13人。果たして人類は勝利を掴み存続することができるのだろうか?神VS人類という壮大なスケールで描かれるバトルストーリーである。

人類代表

呂布奉先(りょふほうせん)

ブリュンヒルデ曰く戦場で出会った中で最狂の戦士であり、中華最強の英雄。 愛馬は赤兎。 必殺技は天喰(そらぐい)。
正史三国志によれば現モンゴル自治区出身とされているがその真偽は定かではない。確かなのは物心ついた頃より最強を求める旅を始めていたこと。ただ己より強き相手を求めて広大な大陸を前進し、ただひたすらに立ちはだかるものをなぎ倒す。最強の相手を求めそれを繰り返すうちに呂布奉先の名は中華全土に轟いた。いつの間にか立ちはだかるものが消え、付き従うものが増えていった。30余年に及ぶ前進の結果ついにこの天下で自分に敵う者はいないと気づく。正史三国志によると、曹操との激闘の末敗北した。処刑の際、免れるため命乞いをしたとあるが、真の理由は「退屈」天下において最強を悟ってしまったゆえの絶望であった。

アダム

全人類の父。神器錬成した武器はメリケンサック。子供(人類)たちを守るために戦う最高の精神力(こころ)の持ち主。
神のコピーゆえに神の技を見ただけで模倣できる。技名は神虚視(かみうつし)。
股間を木の葉一枚で隠す人類の始祖スタイル。かつてエデンの園で動物たちと妻イヴと何不自由ない楽園生活を送っていた。ある時妻イヴは蛇神(じゃしん)の逆恨みにより善悪の実であるリンゴを食べたと嘘の告発されてしまう。天界裁判にかけられることになったが政府も司法も検察も神が務めるエデンにおいて人が無罪を認められることはなかった。イヴに下された判決は楽園追放だった。アダムと離れ離れになってしまうイヴは悲しみに暮れるが善悪の実を籠いっぱいに持ったアダムが現れる。もいだ数だけ罪になるリンゴをすべて齧ることで罪を犯し、イヴを貶めた蛇神を倒し2人で楽園を去った。人類で最も神を憎んでいるからラグナロクに参加していると思われていたが、本人は神への憎悪はなく、子供である全人類を守るために闘っていた。神を模倣して作られた存在ゆえ、目にした神の技をすべてコピーできる「神虚視(かみうつし)」が使える。

renote.net

佐々木小次郎(ささきこじろう)

武器は物干し竿 備前長光三尺余寸の長刀。
・秘剣燕返し
・千手無双(せんじゅむそう)先読みによってすべての技を躱す→森羅万象を読む萬手無双(まんじゅむそう)へと進化した。
・岩流秘奥 虎切(がんりゅうひおう とらきり)
・二天岩流奥義「双燕斬虎万刃撩乱」(そうえんざんこばんじんりょうらん)
生涯において一度も勝利したことがないが故に史上最強の敗者と呼ばれる 天に召されてから4百数十年己の剣を磨き続け今の小次郎は武蔵曰く天下無双。戦国末期 富田勢源の道場で学んでいたが、試合をすぐに諦め剣才はないと思われていた。だが小次郎は自然に師を求め、敗北する度勝利への術を追求し一人学び続けた。学び続けることこそが小次郎の才能だったのだ。一人で修行をし4年と9ヶ月かかり、道場の師範の勢源をも越えたとき小次郎は敗け続ける旅に出た。その後確かなのは強き者達に負け続けたということである。そして史上最強の敗者は誕生した。
「二天記」によれば巌流島の戦いで刻限に遅れた宮本武蔵に苛ついた小次郎は海に鞘を投げ捨てた。それを見るや宮本武蔵は「小次郎敗れたり!勝者なんぞ其の鞘を捨てん」と言ったとされる。だが「二天記」は決闘より150余年も後に記された伝聞にすぎない。巌流島の戦いの真実は剣を愛し万物を師と仰いできた漢と天下無双を目指し孤高の道を歩み続けた漢が心行くまで死合い、二人にとってもっとも濃密かつ幸福な刻を過ごしたということだ。
試合終了後 釈迦がロキや七福神に囲まれ喧嘩が始まろうとすると「多勢に無勢は好きじゃない」と言い助太刀する。

ジャックザリッパー

神器は両手の手袋。手袋で触れたあらゆるものが神器になる。ブリュンヒルデ曰く「クソ中のクソの最低のゲボカス野郎」
19世紀後半 少なくとも売春婦5名を切り裂き殺害したことでロンドンを恐怖のどん底に陥れた悪の中の悪であり人類史上最も著名な殺人鬼。左右で眼の色が違い、右眼で見た相手の感情を色で判別する能力がある。本人曰く神がくれたたった一つの贈り物。ロキも認めるほどの体術の持ち主でありブラフを巧みに操り悪魔的筋書を書く才能も持ち合わせている。
・紳士
・輪舞曲(ロンド)の祝福
・Dear GOD
母(メアリー)は売春婦であり幼少期は売春宿で育つが金銭的余裕がなく路地裏でゴミを漁り日々の糧を得ていた。過酷な環境を生き抜くためか右目で人の感情を色として見ることのできた。母の世界一純粋で綺麗な感情の色を見るのが何よりも好きで幸せだった。母は客との子供を5回堕胎したが6番目の子のジャックだけは産み育てたことを知り、母に選ばれ愛されているという誇りがジャックの拠り所だった。しかし、母からすればジャックは惚れた男と自分を繋ぐ道具でしかなかった。母が男に捨てられたと知った瞬間母の感情は濁った色となり母の愛情だと思っていた美しい色は自分に向けられたものではないと気づいてしまった。哀しみから母を救おうと母の首を絞めると母の感情は他の感情を押しのけ恐怖の色に染まっていく。人生で初めて知る感情の色の染まる母を見てジャックは美しさを感じる。必死に抗う母の首にナイフを刺しその美しさに感動する。その夜父と思われる男を殺しロンドンの雑踏へと消えていった。死の瞬間の恐怖に支配された100%混じりけのない感情の色を創造するため殺人を犯し続け、自分だけが創造できる芸術作品であり何物にも代えがたい美しさだと思っている。ヘラクレスと対峙することにより母の愛は偽物だったと確信し真実の愛の美しさを知る。本物の愛で彩られたヘラクレスを自分色に染めたいと思っているがヘラクレスの感情を恐怖で染めることはできなかった。ヘラクレスの消滅で自分の初めての感情に戸惑っていると神器であるフレックからそれは哀しいという感情だと教えられる。もし叶うならもう一度ヘラクレスに会いたいと願う。
父が置いて行った本の影響かシェイクスピアのセリフを多用する。

雷電為右衛門(らいでんためえもん)

人類史上最強力士。神器は「超筋外骨締廻」。
登場時、多種多様の種族の女と寝ていたところをブリュンヒルデに起こされる。ゲル曰く食欲、性欲、睡眠欲の権化でブリュンヒルデを抱こうとアプローチしている。控えの間には歴代横綱の手形が飾ってありその手形の中のどれよりも手が大きい。一般的な相撲力士のような体ではなく筋肉質。
・百閉
日本の最強格闘技「相撲」の歴史2000年の中でも誰もが認める史上最強の漢。
強すぎるが故に「張り手」「鉄砲」「かんぬき」「鯖折り」の技を禁じられたがそれでもなお最強であり続けた。
1767年1月信濃の国小県郡大石村に生まれる。幼少期の名前は太郎吉。2歳8か月になり初めて立った時強すぎる筋肉で骨が圧迫され両腕と両脚にあばらを骨折するも「百閉」という新たな筋肉により暴れる筋肉を押さえつけ肉体を保つことに成功した。生前は全力を出して戦うことはなかったが、スルーズ(ワルキューレ)により百閉を解除した状態で暴走する筋肉を完全制御し生まれて初めて全力で戦うことができるようになった。

沖田総司房良(おきたそうじかねよし)

新撰組一番隊組長。 天然理心流の使い手。

人類(観客)

陳宮公台(ちんきゅうこうだい)

呂布軍軍師。死してなお呂布に付き従う。呂布の事を殿と呼び誇りに思っている。

go-1101602739642471153404
go-1101602739642471153404
@go-1101602739642471153404

Related Articles関連記事

終末のワルキューレの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

終末のワルキューレの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『終末のワルキューレ』とは、『月刊コミックゼノン』で2018年1月から連載されているバトル漫画である。原作は梅村真也、構成フクイタクミ、作画をアジチカが担当している。人類を滅亡させようとする神と人類の最終闘争(ラグナロク)を舞台とし、神と人類からそれぞれ選ばれた13人による1対1(タイマン)の戦いが描かれている。死力を尽くして戦う登場人物たちからは数々の名言・名シーンが生まれており、今回はそれらを紹介していく。

Read Article

釈迦(終末のワルキューレ)の徹底解説・考察まとめ

釈迦(終末のワルキューレ)の徹底解説・考察まとめ

釈迦(しゃか)とは、『月刊コミックゼノン』連載の『終末のワルキューレ』の登場人物で、仏教の開祖として実在した釈迦がそのままモチーフとなっている。同作では、神様vs人類の最終闘争(通称ラグナロク)において、神様側の一員として登場したが、最終的に人類側として出場することを勝手に決めて寝返った。自身が考えるままに動く自由奔放な性格。本名はゴータマ・シッダールタ。

Read Article

アダム(終末のワルキューレ)の徹底解説・考察まとめ

アダム(終末のワルキューレ)の徹底解説・考察まとめ

アダムとは、『月刊コミックゼノン』連載の『終末のワルキューレ』の登場人物で、全人類の始祖とされているアダムがそのままモチーフとなっている。同作では、神様vs人類の最終闘争(通称ラグナロク)において、神殺しの13人(エインヘリャル)の1人として、第2試合に人類側で登場し、ゼウスと死闘を繰り広げ、殴り合っている最中に立ったまま絶命した。 神虚視(かみうつし)と呼ばれる能力でどんな相手の攻撃でも模倣して戦うことができる。

Read Article

ちるらん(新撰組鎮魂歌 / にぶんの壱)のネタバレ解説・考察まとめ

ちるらん(新撰組鎮魂歌 / にぶんの壱)のネタバレ解説・考察まとめ

『ちるらん 新撰組鎮魂歌』とは『月刊コミックゼノン』で連載されている、新選組の土方歳三(ひじかたとしぞう)を主人公とした時代劇漫画。『終末のワルキューレ』を手掛けている梅村真也が原作を、作画は橋本エイジが担当している。2012年から連載が始まり、2022年5月までに33巻が発売されている。2017年には舞台やドラマCD化もされた。スピンオフ作品である『ちるらん にぶんの壱』は梅村・橋本による4コマコメディ漫画で、2017年にアニメ化もされている。

Read Article

目次 - Contents