落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)のネタバレ解説・考察まとめ

『落第騎士の英雄譚』とは、海空りくによるライトノベル作品またはそれを原作とするアニメ作品である。
ジャンルとしては相対的に魔法要素等が少ないとされるロー・ファンタジーの学園物で、ライトノベルよろしく多数の女性キャラが登場する。
しかし本作の特徴として女性キャラは多数登場するものの、あくまでメインヒロインは一人である。
能力者としては最低ランクかつ、その能力の低さと大人達の汚い関係性故に一度落第している主人公が文字通り一生懸命頑張る姿とメインヒロインとの恋仲の様子が描かれる。

『落第騎士の英雄譚』の登場人物・キャラクター

破軍学園

黒鉄 一輝(くろがね いっき)

CV:逢坂良太、藤井ゆきよ(幼少期)
本作の主人公。破軍学園1年1組。十年に一人の劣等生と蔑まれる最低のFランク騎士。二つ名は「落第騎士(ワーストワン)」、後に「無冠の剣王(アナザーワン)」。
高ランク騎士を数多く輩出する黒鉄家本家次男ながらもそのランクの低さから幼少期よりいないもの扱いを受けるが曾祖父、黒鉄龍馬の「悔しいって気持ちはまだてめぇがてめぇを諦めてねぇ証拠だ」との言葉に生きる目標を見つけ、魔導騎士を志す。
中学生時代は道場破りをして過ごし、全寮制と支援金による衣食住の保証、さらに学費全額免除の代わりに日本で唯一入学試験が存在する破軍学園への入学を教師であり、現役魔導騎士の折木 有里との決闘の勝利という形で果たす。
入学を果たすも最初の一年は黒鉄家の圧力により追加された、能力値選抜制のせいで能力値基準を超えていない一輝は授業を受けられずに単位不足で留年してしまう。
翌年新理事長となった新宮寺黒乃によりその制度は廃止、腐った教員も大量に排除し、授業を受けられるようになった。
また、新宮寺黒乃からは七星剣武祭優勝が卒業条件とされている。
能力者としての才能のなさは注意しなければ魔力を感じられないほどで、一般騎士の十分の一程度の魔力しかない。
能力である「身体能力の倍化」も伐刀者であれば能力の種類を問わず同様のことができるという程度の代物だが、絶え間ない修行の末この能力を大幅にひきあげることができる。
さらに身体のリミッターを完全に解除し、生物が手を出してはいけない領域にある魔力すら使用し、文字通り「全身全霊」をかけて一分間だけ能力を数十倍に引き上げる「一刀修羅」を使用する。
一刀修羅の派生で一分間ではなく一振りに全力を出す「一刀羅刹」がある。
これを使うには一日かけて魔力を満タンにする必要があり、また使用するとまともに動けないほど体力を消耗する。
幼少期より分家の子供すら受けていた剣術指南を受けさせてもらえなかったため、見て盗む技術に長けており、目にした剣術をごく短時間で模倣し昇華させる「模倣剣技(ブレイドスティール)」、さらに他者の思考回路の根底まで見定める「絶対価値観(アイデンティティ)」を把握して対象の行動を読み取る「完全掌握(パーフェクトビジョン)」といった能力を得るに至っている。
「模倣剣技」と道場破りの結果、数百以上の剣術を会得しているが「その場で相手の剣術を理解し、上回る剣術を編み出せばいい」だけなので特に剣術を納めているような戦い方はしない。
また、オリジナルの七つの「秘剣」を使用する。
固有霊装は刀型の「陰鉄」。

ステラ・ヴァーミリオン

CV:石上静香
本作のヒロイン。一輝のルームメイトかつ恋人。ヨーロッパの小国ヴァーミリオン皇国の第二皇女。十年に一人の逸材と呼ばれる最高のAランク騎士である。
二つ名は「紅蓮の皇女」。
新入生平均の三十倍の魔力量を誇る規格外の天才である。
その強大すぎる力は制御しきるまで己の身を焼いており、周囲の人間がまともな魔導騎士になれないと落胆する中、力を制御するために人一倍努力してきた。
そのため、彼女の強さを才能だけと思う者や才能の前に努力を諦める者を嫌う。
ヴァーミリオン皇国に伝わる皇室剣技も完璧に使いこなし、伐刀者の能力としても剣術としても隙のない圧倒的な強さを持つ。
能力だけでなく容姿やスタイルも抜群であるが見た目に似合わず大食いである。
本人曰くどれだけ食べても太らない体質であり、燃費の悪さは相当。
常人離れした魔力量のため多少の攻撃は無力化できる。
一輝との決闘の際も一輝は一刀修羅を使うまでかすり傷一つ付けられなかった。
決め技である伐刀絶技「天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサリティオ・サラマンドラ)」は太陽の光そのものを宿した百メートルを優に超えた光の刃で、戦域全てを焼き尽くすものである。
固有霊装は大剣型の「妃竜の罪剣(レーヴァテイン)」。

黒鉄 珠雫(くろがね しずく)

CV:東山奈央
一輝の妹。破軍学園1年1組。二つ名は「深海の魔女(ローレライ)」。
幼少期より伐刀者としての才覚を現わしており、周囲から甘やかされて育っていた。
人間というものに、また自分がその人間であることに心底嫌気がさしている。
どんな力にも屈しない兄に付いていこう、家から存在しない者として扱われている兄を親として兄妹として恋人として全ての愛を送ろうと決めている。
そのため一輝とステラの関係をあまり快くは思っていないが、自分より一輝を愛すると断言するステラに、なによりステラをパートナーとしてもライバルとしても認めている一輝のため、ステラを認めるも小姑としてつっかかっている。
あまり人と関わることはないがルームメイトの有栖院凪には心を開いている。
水や氷を操る伐刀者であり、学年次席の実力者である。
特に魔力制御においてはステラ以上の実力の持ち主で、不純物を一切含まれない純水を生成したり、敵に気づかれず魔力を流し結界を張ったりすることが可能。
剣術の方は一輝が家を出てから黒鉄家の指南役からの享受は拒んでおり、伐刀者としては標準の域を出ない。
固有霊装は小太刀型の「宵時雨」。

有栖院 凪(ありすいん なぎ)

CV:浅沼晋太郎
珠雫のルームメイト。破軍学園1年4組。二つ名は「黒い茨(ブラックソニア)」、。
男の体に生まれた乙女でオカマであり、周りからは「アリス」と呼ばれている。
それゆえ女子力は並の女子より高く、女子のコーディネートも完璧にこなす。
それだけではなく、男としてのエスコートもそつなくこなす。
影の中に潜んだり、固有霊装を対象の影に刺して動きを封じたりと影に影に関する能力を持つ。
固有霊装は短剣型の「黒き隠者(ダークネスハーミット)」。

絢辻 絢瀬(あやつじ あやせ)

CV:小林ゆう
破軍学園3年1組。非伐刀者ながら日本屈指の剣士とされた「最後の侍(ラストサムライ)」綾辻海斗の娘で、綾辻一刀流の後継者であるDランク騎士。
内気で異性と話すのも苦手な片目隠れの僕っ子。
剣術に伸び悩んでいたが、一輝に弟子入りしスランプを脱出する。
父を心の底から尊敬しており、その父を重傷にし道場を奪った倉敷蔵人にリベンジするために七星剣舞祭に出場を目指している。
剣士としては一輝に及ばないものの、珠雫ほど弱くなく、ステラほど強くない絢瀬は一輝にとって教え甲斐のある弟子でもある。
伐刀者としての能力でわずかな傷でも開いて致命傷にすることができる。
また、空間に傷を付け、後から開いてカマイタチを発生させる伐刀絶技「風の爪痕」を使う。
固有霊装は刀型の「緋爪(ひづめ)」。

桐原 静矢(きりはら せいや)

CV:松岡禎丞
昨年度首席入学者にして、去年の七星剣武祭代表の一人であるCランク騎士。破軍学園2年3組。二つ名は「狩人」。
自身の姿も気配も完全ステルスにする強力な伐刀絶技・狩人の森(エリア・インビジブル)を使用し、範囲系の攻撃ができない相手など自身の能力を攻略できない相手を必要以上にいたぶり勝利する。
逆に範囲系の攻撃ができる相手などとは一切戦闘をしない。
非道かつ小心ものであり一年の頃は学園側につき一輝を煽って一方的に攻撃をしかけていたりした。
一年にして七星剣舞祭に出場した実力とそれなりの容姿であることから女子をはべらせたりしていたが、一輝との選抜戦で情けなく命乞いをした結果、女子からは見限られている。
固有霊装は弓型の「朧月(おぼろづき)」。

日下部 加々美(くさかべ かがみ)

CV:相坂優歌
一輝とステラのクラスメイトで眼鏡をかけた少女。
新聞部に所属しており、ジャーナリストを目指している。
ステラを下した一輝に興味を持ち情報をリサーチしたりなど色々している。

生徒会

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