遙かなる時空の中で2(遙か2)のネタバレ解説・考察まとめ

『遙かなる時空の中で2』とは、Windows95 / 98 / Me用恋愛アドベンチャーゲーム。コーエーテクモゲームズのルビーパーティ原作で、キャラクターデザインを水野十子が担当した。PlayStation 2用ソフト、PSPソフトも発売。前作『遙かなる時空の中で1』から100年後の世界が舞台で、ゲームシステムは1作目を世襲。平安時代の京都をモデルにした「京」と呼ばれる異世界に引き込まれてしまった女子高生、高倉花梨が活躍する。

院のお膝元である土地を案内するイサト。天の朱雀。

ある朝、鈴の音を聞いた主人公が庭に出るとアクラムが現れ、八葉は全員揃ったが京を救うには力が足りないと言い、主人公は何を自分に望むのか聞くと明確な答えはなく、主人公次第で敵にも味方にもなると言い去って行く。部屋に戻ると八葉が訪ねて、院側の土地へ誘いに来たので共に出かける事になる。呪詛の原因を調べようとした時、鈴の音が聞こえて穢れを受けてしまう。八葉は反対勢力の自分たちを助ける理由を聞くと、主人公は勢力争いは自分には関係ない事だと言い、呪詛を調べていた深苑によると、前回の四神よりも強い力を持っており、解放する時には天地の八葉が必要だと言った。シリンの呪詛を破ると朱雀が解放される。八葉の説明を深苑が説明してくれる。
朝、紫の元気がないので理由を聞くと深苑が紫に黙って出かけたと言う。院側と帝側によって探す場所が変わるので帝側を掲載する。心配する主人公に八葉が訪ねてきて深苑を随心院で見たと言った。随心院は院側の土地で、現地に行くと陰陽師の泰継と深苑が口論している。泰継は院にいる神子に会うために深苑は院側の人間と通じているのではないかと疑っている。口論の末深苑が去ると、八葉と主人公も館に帰る。深苑が帰ってくると主人公と八葉は深苑がいなくなった理由を聞くと、まだ話せないと行ってその場を去る。紫が青龍の解放の日を占い、八葉とともに行く事になった。シリンの呪詛を破ると青龍が解放される。四神を解放されたシリンは主人公たちを害そうとするが、何者かの力によって憚られる。その力に慄きシリンは去る。
二章も一章と同じく、院側はぬえ塚、帝側は応天門へ怨霊を退治しに行く。当日の朝、主人公は鈴の音がしたので庭に行くとアクラムがいて、主人公が自分に会いに来るのはなぜかと問うと、アクラムは遥か昔から龍神と関係があり呪詛を行なっていたシリンは同じ鬼の一族だが、強い力に振り回されているだけだと他人事の様に言った。主人公はシリンから助けてくれたのはアクラムなのかと問うと、そうだと答える。アクラムは主人公に龍神の神子の力を示せと言い、去っていった。ぬえ塚に行くとシリンがいて、八葉が院を裏切り帝に付いた事を問い正すと、シリンは勝手に親子で争っているだけだと答える。主人公はなぜその様な事をするのかを聞くとシリンはお館様のためだと言った。主人公がお館様の意味が分からずにいるとアクラムが現れ、アクラムは怨霊をシリンに与えておらずその事を言うとシリンは戸惑い、慈悲を乞うとアクラムはシリンに主人公と八葉を滅ぼせと命令し、シリンは怨霊を呼び出した。戦闘に勝利するとアクラムはシリンに、自らを滅ぼすほどの力を手に入れれば主人公を倒す事が出来ると告げ、シリンは必ず手に入れると言い去った。アクラムも同様に去っていく。館に戻ると八葉は主人公にこれまでの非礼を詫び、龍神の神子として認めると言って帰って行った。深苑は怨霊を封印出来る力を主人公に望むも、短期間で強い力を手にする事に懸念し京を滅ぼす事にもなると言い、紫が涙ながらに否定する。主人公が喧嘩を止めると深苑はその場を去り、紫が封印の力について説明してくれて、主人公は自分に出来る事を頑張ると言った。

間章

深苑は紫を使命から解放してやりたいと望み、館を出て行ってしまう。

前作と同じく章の始まりに和歌が流れる。間章は「秋山に 惑ふ心を 宮滝の 滝の白泡に 消ちやはててむ」である。
早朝に深苑が主人公を訪ね、館を出ていくと言う。主人公が理由を聞くと紫を星の一族の役目から解放するために道を見つけると言う。主人公に紫を託すと深苑は館を出て行ってしまう。紫が深苑を探して主人公を訪ねると深苑が出て行った事を話した。紫が推測で、深苑は院の元にいる神子のところへ行ったのではと言う。主人公は出ていく理由を言わなかったので分からないと言った。深苑がいないと造花が出来ないので紫が作る事になり、一日休みになる。庭に出ると主人公は自分にも封印が出来ないかと思案する。その時院(帝)側の八葉が来て、今までの事を謝りに来たと言い、主人公は気にしていないと言った。封印のことを話すと調べるのに協力すると言い、主人公が他の八葉の事を話すと反対勢力の八葉と協力するのは難しいとの事を言って去る。柔軟な性格の主人公は今までやってこれたからこれからも皆で頑張れると気持ちを新たにした。次の日、八葉が訪ねて来て深苑が院側の土地の白河で牛車に乗り、院側の武士に守られていて龍神の神子も一緒だったと言った。ちょうど院では龍神の神子が京のために強い清めと祈りが必要になったので院御所を退出したと言う話が出ており、どこへ行ったかは誰も知らないと言った。先日、主人公が院と帝の怨霊を祓った事は事実で矛盾とも言われる行為である。主人公はもう1人の龍神の神子と話してみたいと望んだ。その時八葉が来て、帝(院)に憑いていた怨霊が復活したとの知らせが入り、紫に清めの造花の力を受けて急いで向かった。四神を解放した事により力が高まり、主人公が「封印」を使える様になる。
次の日、院(帝)側の八葉が来て院(帝)に憑いていた怨霊が復活したとの知らせを受け、もう1人の龍神の神子が怨霊を復活させたのだと噂になっており、先日封印に成功した主人公が彼女と話がしたいと言い急いで向かうと、深苑とアクラムがいて、もう1人の龍神の神子の千歳がいた。怨霊を封印すると千歳は京の静寂を守るために怨霊を置いた事を話し、深苑は主人公に手を貸すことは出来ないと告げ、アクラムは2人を逃した。主人公はアクラムに怨霊のことを問うと、京の陰と陽が分断され、怨霊が封印されて隠していたものが現れ、五行の力が正しく流れない限り陰陽の平衝は保たれないと答え、去って行った。館に戻ると紫が院側と帝側に分かれているために天地の八葉の仲違いを心配し、「四方の札」があれば京の気の偏りをなくし、取り戻した四神を強化出来るかもしれないと言った。四方の札は先代の龍神の神子も探していて、東は青龍、南は朱雀、西は白虎、北は玄武に分かれ、札を手に入れるときは天地の八葉と共に行くと手に入る方法を教えてくれる。手がかりを得た主人公は明日から四方の札を探す事に決めた。最初は東の札か西の札かどちらかを選んで探す事になる。

三章

天地の青龍。院と帝の争いのために仲が良いとは言えない。

前作と同じく章の始まりに和歌が流れる。三章の和歌は「雁のくる 峰の朝霧 はれずのみ 思い尽きせぬ 世の中の憂さ」である。ここでは東の札を選んだルートについて記載する。この章での戦闘はシリン→和仁→千歳になる。
章の初めにムービーが流れ、黒龍が京を分断し壁に根が張り、屋根には千歳がいた。朝、紫が訪ねて来て夢の事を話すと根が張っているのは京の気を吸い取っていく暗示で人が見えたのはその人物の指図ではないかと言い、主人公の力が強まった事で予知夢を見たのではないかと言った。主人公に清めの造花を渡し、京の気がかなり乱れているので今日は館で過ごす様にと告げた。紫が文を送った地の八葉が訪ねて来て、帝は主人公を龍神の神子だと認めたと教えてくれる。泰継が今の神子に足りないものは五行の力で、封印などで土地の強化をし、八葉は天地揃って使う奥義を習得する事と、京には陰陽が正しく流れる様に神子と八葉自身の強化とそれが四方の札の強化に繋がると言った。四方の札のありかは紫の占いで探す事になり、八葉は奥義を使うには天地の信頼関係が必要な事に疑問を持ち、天の八葉が主人公の元を訪ねて院も主人公を龍神の神子だと認める事を言った。天地の八葉はお互いに蟠りがあり、主人公は札を手に入れるために外へ出ようとすると穢れを感じ、館へ戻ると八葉が口論し始め、紫は主人公の持つ清浄な気は強い穢れを受けやすく、造花の24枚の花弁を全て使い切った時に力を発揮できるのでその事を忘れないでほしいと叱責する。紫は占いの結果を伝え、天地の八葉と土地へ行き、札を手に入れる方法を探す事になると言った。選択肢によって青龍か白虎かが変わる。ここでは青龍→白虎ルートについて掲載する。
札の手がかりを得た次の日の朝、主人公は冬になっても良い時期に紅葉が残っているのに疑問を持ち、紫に聞くと主人公が最近見た夢に関係していて、何者かが京の陰陽の気を分け、流れを止めて時間が止まっているのではないかと言った。アクラムは院と帝に憑いていた怨霊が隠していたものは結界を指していて、主人公は札を探すのと同時に結界の破壊をして京の気を巡らす様に動く事に決める。八葉が訪ねて来て話していると、紫は兄の深苑に対して話をしないうちに離れる事になったのを後悔しており、主人公は深苑が好きだった神護寺に行って深苑を探す事になり、天地の青龍と共に向かった。
神護寺に着くと深苑がいたが走り去ってしまい、頼忠と勝真が追いかけて行った。主人公が1人になったところでシリンが現れ、主人公にお館様の邪魔をする龍神の神子は今度こそ邪魔はさせないと言い、事情がわからない主人公だが攻撃を寸でのところで躱した所に勝真が来て、シリンは勝真に対していつも邪魔ばかりする八葉は不愉快だと罵る。勝真は「いつも」と言われる筋合いはないと言い放つ。主人公はシリンはもう1人の龍神の神子に従っているのかと問うがシリンはそれを否定し、鈴の音が聞こえるとシリンは苦しみ出し、去って行く。勝真はシリンが千歳を院に引き合わせたのも千歳の指示ではないかと疑う。主人公はそれはまだ分からないと言い、館に戻った。紫に深苑を見失った事を報告すると勝真は、シリンは深苑を逃しに来たのではないかと言い、冷静な判断だと頼忠は言った。
八葉と祠に行くとシリンがいて、戦闘になる。勝利すると札が手に入り、シリンは千歳に従って怨霊を置いた事と自分はアクラムだけに従っていると言い、矛盾を感じた主人公がそれを指摘するとシリンは苦しみ出し、去って行く。疑問を感じながら館に戻ると八葉が明王から聞いた事を話してくれる。四方の札はそれぞれの祠にあり、その力は怨霊によって奪われ、それは京の結界を支える要の維持に使われている。京の結界を支える要は南西と北東の2ヶ所で、南西の要は南の札と西の札、北東の要は北の札と東の札で抑えられており、要は怨霊を指していて、四方の札で怨霊を封じて力を強め、結界の要に使っていると話し、紫は北東に嫌な気の御霊を感じ取り、全ての封を解けば御霊が実体化してそれを祓えば結界を解く事ができると話した。
朝、天地の玄武が主人公の元に訪ねて来て泰継が泉水に院御所の様子を問うと、院が帝と話し合うべく進められていると答えた。憑いていた怨霊が失せたので冷静になれたが、貴族はまだ難しく、泰継はそれは結界のせいで気を正さないと直らないと言った。その時呪詛の気配を感じ取った八葉は主人公と呪詛が行われていた場所へ行くと、和仁がいた。和仁はアクラムが自分に力を与えたと話す。捕縛しようとしたがそれは叶わず、和仁は去って行く。館に戻った主人公と八葉は今回の呪詛は小さいが、放っておくことは出来ないと言い、アクラムは深苑と千歳に協力して和仁にも力を与えている事に懸念を示し、主人公に注意する様に言う。主人公は承知し、札を手に入れる事に全力を尽くすと言った。
八葉と祠に行くと和仁と時朝がいて、戦闘になる。勝利すると札が手に入り、呪詛返しで和仁に危害が加わり時朝は和仁を逃す。主人公は和仁を先に逃したのはなぜかと問うと、時朝は主人公に和仁を止めてもらいたいと答え、アクラムと接触し出してから和仁の東宮への欲望は強くなっており、千歳も自分たちの味方ではないと話す。自分には和仁を止められないので主人公に頼みたいと話し、去って行く。館に戻ると八葉が明王から聞いた話をしてくれ、北東の要は東の札と北の札を得た事で支えがなくなり、隠されていた結界の要が姿を見せた。北東の要は御霊でそれが北東の要の正体だと言った。紫は御霊と戦うには、封印をしながら五行の力を高めて造花の力を使い、祟道神社(マップには載っていない)へ行く事だと言い、八葉はアクラムにも気をつける様に言った。
御霊を祓う当日の朝に鈴の音が聞こえ、庭に出るとアクラムが現れる。龍神の神子の力が強くなり、星の一族が持っている結界が強化されたので影を送ることしか出来ないと言った。御霊を倒さない限り京の気は巡らず、冬が来なければ京の穢れを祓えないと聞かされ、主人公がなぜ自分に助言するのかと聞くと自分のためで、和仁はさらなる力を望んだので強い霊力を持つ時朝に力を与えたと言った。シリンにも力を与えたのかと聞くと、アクラムはシリンを捨てたので力は与えておらず、自分の主から力をもらうと言った。主人公は院のところに千歳を連れて言ったのはアクラムではないかと問うと、それには答えず自分の目的と龍神の神子の目的と一致するのかは関係ないと言って去る。御霊を祓うために主人公と八葉は祟道神社へ向かった。
祟道神社へ行くと千歳がいて戦闘になる。千歳は京を守るために結界が必要で、それを守りに来たと言う。千歳はまだ結界は残っていて絶望の前に京の時を止めると言い、自分には八葉はおらず、お互いに違いすぎて理解が出来ないのなら邪魔をするなと言い残して去る。戦闘に勝利すると雪が降って来る。館に戻ると紫が雪が降り始めたと言い、泰継が結界が崩れ、分断された陰陽の気が融合して京の時が回り始めたので冬が来たと教えてくれた。

四章

アクラムとのイベント。京は自らの手で滅ぼすと言う。

前作と同じく章の始まりに和歌が流れる。四章の和歌は「世の中は 昔よりやは 憂かりけむ わが身ひとつの ためになれるか」である。三章に付随するのでこの章での戦闘はシリン→和仁→深苑になる。
雪が降った早朝に鈴の音が聞こえ、庭に出るとアクラムが来た。シリンが主人公を倒しに来ると警告しに来たと言う。シリンが倒しに来るのはアクラムの指示ではないかと問うと、シリンはアクラムが力を与えた訳ではなく、あくまで主人公が挑まれているだけだと答える。結界はまだ残っており四方の札の力を怨霊が吸い、要に送っている限り怨霊は消えずに、明くる年に持ち越された穢れは年のはじまりを踏みにじり京は穢れたままだと言った。主人公はなぜ自分に色々教えるのかと問うとアクラムは明確に答えずその場を去った。館に戻ると紫が庭に妖の気がしたと言い、主人公がアクラムと話して、紫に京の穢れを来年に持ち越してしまうのは良くないのかと尋ねると、紫はどの様なものでも新年を迎えた時が一番穢れに弱く、持ち越された穢れにより清らかな気は失われてしまうと答えた。大晦日(ここでは12月29日になる)までに、秋から気が巡らずに滞っていた穢れを祓うには龍神を呼ばなければならず、そのためには結界を破壊して京の気を整える必要があり、四神を強化するために四方の札を取り戻さなければならないと言った。主人公は大晦日までに取り戻していない札を、八葉とともに探す事になる。今日は初雪見参なので勤めている八葉は内裏にいるとの事だったが、主人公は気晴らしに翡翠と雪見散策に出る事にした。翡翠と話をしているとシリンが現れ、東宮の秘密を盾に主人公を怨霊に食わせて「千歳」の怨霊を強化してやると脅し、翡翠が千歳の怨霊強化についてシリンに問うと、シリンはアクラムだけに仕えていると豪語する。違和感を感じる主人公に鈴の音が響き、シリンが苦しみ出すと去って行く。翡翠は「シリンはアクラムのためではなく、千歳のために動いているように見える」と言う。館に戻った主人公は紫の占いにより、明日から八葉とともに札を探しに行く事になる。
札の手がかりを得た次の日、天地の白虎とともに一条戻橋に行くと幸鷹が時朝と話をするべきではないかと切り出し、糺の森へ行くと幸鷹が時朝の事について説明してくれ、仕事は的確で公正な時朝が今の自体を引き起こすことは信じられないと言う。人の声がしたのでそこへ行くと、時朝とシリンがいた。シリンはアクラムからもらった怨霊を自分によこせと言い、時朝が断る。主人公にシリンが気づくと、幸鷹が時朝に京を穢すのを止めてほしいと頼み、主人公も和仁のためにならないから止めるように言うが時朝は和仁には逆らえず拒否する。シリンは京はアクラムのものだから和仁が帝になって京を支配する方が間違っていると言う。主人公はアクラムがシリンを捨てたことを思い出し、シリンは千歳に従っているのではないかと問うとシリンは強く否定する。シリンは泉水の母で和仁の叔母である女六条宮の素性を、実の息子より和仁を優遇している事について見抜き、幸鷹はシリンを捉えようとする。シリンは宮中の争いに100年前に鬼の一族を滅ぼした京の民は愚かだと言う。翡翠がシリンになぜ100年前のことを知っているのかと問うと、シリンは狼狽えて去っていく。100年前のことが何なのかわからないまま、時朝は和仁を止めてほしいと言って去る。館に戻った主人公と天地の白虎は紫に結界の要の怨霊の事を聞くと、怨霊は人頭馬で、それまでに五行の力を高めておく必要があると言った。
札を取りに行く朝、目が覚めると鈴の音がするので庭に出るとアクラムがいた。主人公がシリンがアクラムのために京を手に入れると言い、アクラムはシリンは本人も知らないうちに黒龍に意識を乗っ取られ、千歳に従っていると答えた。主人公は千歳とアクラムの目的は違うのかと言うと、アクラムは目的は違い、黒龍にも神子である千歳にも服従しないと言い、龍神に心を委ねるなと言って去る。部屋に戻り、紫に黒龍と黒龍の神子について尋ねると、詳しいことは分からず、100年前に鬼の一族が京を滅ぼすために召喚したと言う。千歳は京を滅ぼすために行動しているのかと感じる主人公。天地の白虎が主人公を迎えに来て、八葉にアクラムと黒龍の事について言うと、シリンは千歳のために動いていることを否定し続けているのはなぜかと疑問が生じる。幸鷹は、シリンの中で食い違いがあるならそれを指摘すれば京を穢すのを止めるのではないかと言い、主人公も話してみる事に決めて共に神護寺へ向かう。神護寺に着くとシリンが現れ、主人公は黒龍の意思で千歳に手を貸しているのではないかと言うとシリンは狼狽えて否定する。主人公は京を手に入れるのはアクラムの望みではないと言うと、シリンは龍神の神子はアクラムを滅ぼしたと言う。その言葉に主人公は驚き、自分は何もしていないと否定する。翡翠はシリンに、鬼の一族は100年前に滅びたのにシリンがいるのはなぜかと問うと、シリンは翡翠の言葉に混乱して取り乱し、札を手にして事実を確かめるために祠へ走り去り、主人公と八葉も後を追う。シリンは祠の前で鈴の音を聞き、翡翠がシリンに、札を手にして自分に命令している者を確かめるのではないかと問うと、シリンは真実を思い出し語った。100年前にアクラムが黒龍の神子の力を使って黒龍を召喚したが、黒龍の神子が抵抗して黒龍は瘴気としてしか実体化しなかった。アクラムは自分の身を供物としてシリンも同調して一緒に死ぬはずだったが、黒龍はシリンの意識を奪い、黒龍に仕えるようになったシリンをアクラムは見捨てたことを語った。シリンはアクラムの命令だと思い込んでいたが、実際は黒龍の神子のために動いていた事に憤り、京を滅ぼす力を得るために自分の身を供物として捧げると言い、主人公はシリンを止めようと声をかける。八葉も主人公の考えに同意すると明王が現れ、札を手にすることが出来る。札を手にすると人頭馬との戦闘になる。
戦闘に勝利すると、シリンの鬼の一族の力が失われ呪詛返しに耐えきれず、鈴の音が聞こえて黒龍がシリンを助けようとするもシリンは拒否する。主人公はシリンを助けようと龍神に願い、その力で呪詛返しを祓った。敵に情けをかけられたシリンは立ち去ろうとするが、主人公は違う人生を歩むために自分の世界へ来るのはどうかと言い、シリンは怨霊を封印し続けても、東宮の秘密が解決しない限り京に混乱は残ると忠告し、去って行く。神護寺を出た主人公の前に深苑が現れ、翡翠は紫に顔を見せてやれと言うが深苑は拒否し、絶望が動き出したと言い去って行った。館に戻ると主人公は紫に深苑の事を話し、落ち込む紫に八葉は深苑の事を信じてやれと声をかける。紫は礼を言い、八葉に最後の札について明王から聞いていないかと言うと、八葉は天地の八葉と場所を教え、明日から最後の札に向けて動く事になる。
朝、紫が今日から御仏名で穢れを祓うために内裏も院御所も今年は丁寧に行事を行うと言う(今日は外出不可)。主人公を訪ねて来た彰紋にシリンが言っていた東宮の秘密の事を聞くが、彰紋は京を混乱させたくないと言い、話さなかった。イサトが訪ねて来て何があったのか問うと、2人は慌てて彰紋が神泉苑に雪見散策に行かないかと誘い、出かける事になった。神泉苑につくとイサトは彰紋に慌てていた理由を聞くが彰紋は話せないと頑なで、イサトは仲間を信用できないのかと苛立ち、貴族のことは分からないと言って去って行った。彰紋は悲壮な姿勢で謝罪をし、館に戻ると今は話せないが近いうちに必ず話すと約束して帰って行った。
主人公と天地の朱雀が宇治橋に行くと、和仁と時朝が現れる。彰紋は兄の和仁に対して呪詛を止めるように言うが、アクラムから授かった力で東宮になるのは自分だと言って引き下がらない。イサトは院の親王でもある和仁に内心慄くも、貴族は好かないが彰紋のような人間がいることを理解し、子供のように東宮の位を欲しがっているだけだと言う。彰紋は2人に祠へ行くように促し、和仁と時朝もそれを追う。祠に着くと時朝は怨霊を呼び出そうとするが、彰紋が京の民を傷つけることは許さないと止め、京を守りたいと言う。主人公が和仁と戦うことを決意するとイサトも同意すると明王が現れ、札を入手することが出来る。札を入手すると化鳥との戦闘になる。
戦闘に勝利すると、イサトは彰紋に隠しているから起こる問題もあると背中を押し、彰紋は和仁が、院の父と血が繋がっていないから東宮になれないのだと告げる。和仁が叔母だと思っていた女六条宮は母親であり、泉水が彰紋の本当の兄で、女六条宮の自分の息子を東宮にしたいために、生まれてすぐすり替えられたのだと言った。和仁は信じられず時朝に問うと事情を知っていた時朝は沈黙し、和仁は唖然とする。その時アクラムが現れ和仁はもう一度力を与えろと言うがアクラムは用済みだと突き放し、主人公は呪詛返しに苦しむ時朝を気にかけ、アクラムは京に絶望を振りまくのが目的で、主人公と争うのは本意ではないと言い去って行った。和仁は自分の心の闇に鬼が付け入り、時朝がいなければ力も持たない無力な人間だと悟る。彰紋は和仁に罪はないとし、変わらず兄と呼び、和仁は驚く。時朝は処遇が決まるまで謹慎すると言い彰紋は院や帝と相談すると告げた。主人公は時朝にこれからも和仁を支えてあげてほしいと言い、館に戻った。紫に事情を話し、彰紋が自分の乳母は和仁の乳母と姉妹で、女六条宮以外はこの2人が真実を知っていて、乳母の遺言の文で知ったのだと言う。結界の要の怨霊のことを聞くと彰紋は長岡天満宮にいると言い、アクラムにも気をつけるように注意を促した。
長岡天満宮に行くと深苑がいて、紫や京の民の心の中にある絶望を止めるために結界を守らなくてはならないと言い、御霊と戦闘になる。勝利すると雷が鳴り、深苑は千歳に黒龍の力を解放してもらわなければと言い去って行く。アクラムが現れ、黒龍の神子は陰陽の気を留めて結界を張り京の気を歪め、巨大な穢れは怨霊を引き寄せて百鬼夜行となり京を滅ぼす力を持ち、京は死の都になると言う。それを祓えるのは龍神のみで、主人公は千歳は黒龍に操られているのかと問うと、アクラムは黒龍に操られたシリンを引き合いに出してアクラムは自分が京を滅ぼさなければならないと言い、大晦日に神泉苑で決着をつける事になった。

終章

前作と同じく章の始まりに和歌が流れる。終章は「物思ふと 過ぐる月日も 知らぬ間に 今年は今日に はてぬとか聞く」である。

終章で想う心が高い八葉とエンドを迎えることができる。

神泉苑で決着をつける日の朝、紫は自分も行くと言い、主人公は八葉と紫と共に神泉苑へ向かう。神泉苑には千歳と深苑がいて、主人公は千歳になぜ百鬼夜行を起こそうとするのか問うと、千歳は自分が起こすのではなく主人公が起こすのだと言った。疑問を抱いた主人公に千歳は末法の世が来て天災が起こり、京の人々の中に絶望が生まれてそれが滅びに繋がるのでそれを千歳が黒龍の力を使って止めたと言う。紫と深苑は黒龍の力は気の流れを止めることや静寂の力を持ち、白龍の力は気の流れを進める力と変える力で相反する力なのだと言う。黒龍が隠で白龍が陽の姿を持っていて2人は陰陽の龍神の神子だと言った。千歳は滅びを恐れて陰陽の気をまぜあわせないために、怨霊や四神を使って結界を強化すれば百鬼夜行は起こらないとアクラムから教わったと言う。対して主人公に怨霊が京の気を奪い、結界を壊さないと京が救われないと言ったのもアクラムであり、主人公は矛盾に驚愕する。深苑はアクラムから紫の負担を軽くするために清めの造花の作り方を教わったと言い、百鬼夜行が起こる。主人公は千歳に一緒に立ち向かおうと言い、千歳は主人公に協力しようとするがアクラムが現れ、千歳に攻撃して穢した。アクラムは鬼の一族の亡霊を利用しようとしたのは黒龍で、シリンが千歳に手を貸していたのは黒龍に意識を操られて千歳の力になるように命じられていたからで、アクラムに京を守る気はなく、鬼の一族の亡霊である自分によって京の人間は滅びねばならないと言った。八葉は主人公を守るために戦うことを決意し、アクラムはこの身を供物として百鬼夜行に力を与え、戦闘になる。

『遙かなる時空の中で2』のエンディング

源 頼忠(みなもとの よりただ)

無口で主の命令に忠実。毎日の鍛錬を欠かさない。

数年前、剣の師匠が内裏における刃傷沙汰を犯し追われる身となる。頼忠はそれを発見するが、私情に負けて師匠を匿う。だが、まもなく事実が発覚。処断される師匠を庇い、自分も背中に深手を負った。武士団を裏切り、師匠を自害に追いやった自分に深い罪悪感と後悔を抱いた。それ以来、主の命令にただ従えばいいという考え方に固執し、自らの意思で行動することを避け、死に場所を求めて生きていた。

京エンド

最終決戦の時に頼忠を選び「百鬼夜行を祓えれば〜」「私が京に〜」を選ぶと主人公と頼忠と京に残ったエンドが見られる。

現代エンド

最終決戦の時に頼忠を選び「百鬼夜行を祓えれば〜」「私の世界に〜」を選ぶと主人公と頼忠が現代に帰還したエンドが見られる。

イサト

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『金色のコルダ3(フルボイス Special)』とは、株式会社コーエーテクモゲームスから発売された、「音楽」がテーマの女性向け恋愛シミュレーションゲーム『金色のコルダ』の新作タイトル。 季節は夏、主人公はとある手紙をもらったことをきっかけに星奏学院に転校し、オーケストラ部に入り「全国学生音楽コンクール アンサンブル部門」での優勝を目指す。 全国各地の強力なライバルたちを相手に、仲間たちと共に勝利をつかむため暑い夏を駆け抜ける、青春恋愛ストーリーである。

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【声優】日野聡が演じた乙女ゲームキャラクターまとめ!『AMNESIA』のトーマ・『金色のコルダ』の衛藤桐也など!

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声優・日野聡が演じた乙女ゲームの登場人物・キャラクターをまとめました。『AMNESIA』のトーマや『金色のコルダ』の衛藤桐也など、魅力的なキャラクターばかりとなっています。日野聡が好きな方はもちろん、乙女ゲームに興味がある方もぜひチェックしてみてください。

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