中二病でも恋がしたい!(中二恋)のネタバレ解説・考察まとめ

『中二病でも恋がしたい!』とは、KSエスマ文庫第一弾として刊行された虎虎のライトノベルおよびそれを原作としたアニメ作品である。ジャンルはラブコメディー。
元中二病の主人公富樫勇太と現役中二病のヒロイン小鳥遊六花を中心に展開される愉快な日常や恋模様を描く。
中二病を活かした本作ならではのコメディパートや中二病モードと素の性格とのギャップを見せる魅力的なキャラクター、中二病による妄想世界と現実世界との折り合いがつけられず葛藤する六花とそこから展開される感動的なストーリーが本作の主な魅力である。

CV:浅倉 杏美
本作のサブヒロインの1人。アニメオリジナルキャラクター。10月14日生まれ。身長155cm、体重54kg。血液型O型。
勇太たちより1学年上の先輩。純真無垢な本物の天然少女。第2期からはダジャレをよく言う設定が追加された。
昼寝が得意でどこでも寝ることが出来るだけでなく、寝ながら会話することも可能であり、一色が寝ているくみんに告白したときには寝たまま告白を断っている。
勇太たちの所属する「極東魔術昼寝結社の夏」においては唯一中二病を経験していない。第1期終盤にて2代目邪王真眼を継いだことはあったが、あれは勇太と六花のため にしたことであり、真に中二病に目覚めたわけではないため、少し中二病に憧れているらしい。
天然ではありながらたまに的を射た鋭い発言をすることも多く、決してバカではない。特に第1期や劇場版では六花と勇太を繋ぎとめる重要な役割を担っているため、アニメオリジナルキャラクターの中でもかなり優遇されていると言える。

凸守 早苗(でこもり さなえ)

CV:上坂 すみれ
本作のサブヒロインの1人。アニメオリジナルキャラクター。8月9日生まれ。身長143cm、体重45kg。血液型A型。
勇太たちより1学年下の後輩にあたる。現役の中二病であり、凸守が「マスター」として慕う六花のサーヴァントにして「ミョルニルハンマーの使い手」を名乗っている。
「デス」という独特の語尾が特徴的なツインテールの少女。後輩ではありながら、小鳥遊六花や「モリサマー」など本当に自分が認めた相手にしか敬意を払うことがない。牛乳やチーズなどの乳製品が嫌いであり、そのことを周囲の人間に知られていることから、勇太や喧嘩相手である丹生谷には対凸守用兵器として乳製品を使用されることが多い。
学業の成績は優秀そのもので常に学年トップの座を確保しているが、武器にしている「ミョルニルハンマー」に自分の身体が絡まって動けなくなったり、「モリサマー」を語る十九川にあっさり騙されたりとどこか抜けているところがある。
第1期の最終回で見られる素の凸守の態度やたまに映る部屋の様子を見る限り、かなりのお嬢様であるらしい。

七宮 智音(しちみや さとね)

CV:長妻 樹里
本作のサブヒロインの1人。7月6日生まれ。身長156cm、体重50kg。血液型B型。第2期より登場。「にーはっはっはっはっー」という笑い声が特徴的。
中二病と恋をいかに両立するかという、本作のタイトル『中二病でも恋がしたい!』にも繋がる重大なテーマを担う第2期のキーパーソンと言える。
勇太を中二病に引き込んだ張本人で、勇太は「中二病の師匠みたいなもの」と言っている。中学時代の勇太にとっては唯一の理解者と言える存在だったが、ある日黙って当時の丹生谷が通っていた中学に転校してしまった。
久しぶりに勇太や丹生谷と再会したときも現役の中二病であり、「魔法魔王少女ソフィアリング・SP・サターン7世」を名乗っている。
勇太と親しげに話していたことから当初は六花から苦手意識を持たれていたが、暗炎龍を復活させて(第2期11話)以降はすっかり打ち解け、六花のほうから毎日遊びに行くほど仲良くなっている。

一色 誠(いっしき まこと)

CV:保志 総一朗
勇太の高校で初めて出来た友人。
中学では野球部に所属していてずっと坊主頭であったため、高校では髪を伸ばして軽音部に入り、女子にモテようとしていた。ところが「クラスのカワイ子ちゃん選手権」を勝手に開いていたことがクラスの女子にバレたことでその責任をとって再び坊主にすることになった。なおその際坊主頭を触りたがる五月七日くみんに一目惚れし、一途にアプローチを続けているがくみんからは全く相手にされていない。
当初は勇太も初めて出来た友人として親しく接していたものの、物語が進むに連れてだんだん扱いが雑になっていき、第2期からは出番が激減した挙句勇太やくみんから忘れられるというネタキャラに近い扱いを受けている不遇なキャラクターである。

小鳥遊 十花(たかなし とおか)

CV:仙台 エリ
アニメオリジナルキャラクター。2月15日生まれ。身長160cm、体重49kg。血液型AB型。
容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群とハイスペックな六花の姉。現在は調理師として働いている。調理師としても相当な凄腕らしく、イタリアの店からお呼びがかかったり現地で店を持たせてもらえるほどである。
その反面人付き合いに関しては口下手で不器用なところもあり、黒歴史を材料に脅迫するなど目的のためにやや強引な手段を使うこともあるが根は六花や勇太のことを大切に思っている心優しい人物でもある。また六花の妄想対決に応じたり勇太の妹である夢葉とディープなおままごとを繰り広げたりと、面倒見の良い面がある。

その他の登場人物

九十九 七瀬(つくも ななせ)

CV:井上 喜久子
勇太たちのクラスの担任。愛称は「ナナちゃん」。
おっとりとした性格で語尾を伸ばして話すクセがある。部活設立にあたって不足しているメンバーを猫で補おうとする六花の無茶な理論を柔らかい言い回しで説き伏せるなど、天然ボケに見せかけて策士な面がある。一方で「極東魔術昼寝結社の夏」という活動内容不明な同好会の顧問になるなど、六花たちの味方になってくれるときもある。
六花の中二病には戸惑いつつも勇太という保護者がいるからか、直すことを強要することもなく見守っている様子。

富樫 樟葉(とがし くずは)

CV:福原 香織
勇太の上の妹。中学1年生(第1期時点)。原作での出番は少なかったが、アニメ版では日常の何気ない場面などで出番が大幅に増加している。
しっかりもので歳上に対しても礼儀正しい。多忙で家を空けがちな両親に代わって料理をすることも多く、その腕は確かで十花が冗談とはいえ、「イタリアに来ないか」と誘うほど。
中二病の勇太のことを少しはかっこいいと思っていた時期もあったようだが、兄に対しては普通でいてほしいという思いが強い。また六花に対しては当初は戸惑っていたものの呼び方が「小鳥遊さん」→「六花さん」→「六花ちゃん」と変化し、敬語も徐々に無くなっていることから分かるように時間が経つにつれて親密になっていった様子。

富樫 夢葉(とがし ゆめは)

CV:設楽 麻美
勇太の下の妹。5歳児(第1期時点)。
中二病に興味があるらしく、中二病時代の勇太や六花のことをかっこいいと思っている節がある。
年相応におままごとで遊んだりもするが、夢葉がよく懐いている十花とは離婚時の親権争いをテーマにしたディープなおままごとを繰り広げるなど、少し変わったところがある(ちなみにこの「リアルおままごと」は十花が夢葉に教えた)。

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