中二病でも恋がしたい!(中二恋)のネタバレ解説・考察まとめ

『中二病でも恋がしたい!』とは、KSエスマ文庫第一弾として刊行された虎虎のライトノベルおよびそれを原作としたアニメ作品である。ジャンルはラブコメディー。
元中二病の主人公富樫勇太と現役中二病のヒロイン小鳥遊六花を中心に展開される愉快な日常や恋模様を描く。
中二病を活かした本作ならではのコメディパートや中二病モードと素の性格とのギャップを見せる魅力的なキャラクター、中二病による妄想世界と現実世界との折り合いがつけられず葛藤する六花とそこから展開される感動的なストーリーが本作の主な魅力である。

勇太の母

CV:天野 由梨
本名不明。仕事が多忙で家を空けることが多い。
マイペースな性格で物忘れが多く、勇太の入学式の日を忘れたりジャカルタから樟葉だけが通学のために帰国することを勇太に伝えるのを忘れたりしている。
本編中での出番が少ないために勇太との会話シーンもかなり少ないが、息子の恋愛事情などには母親なりに興味がある様子。

六花の母

CV:岩男 潤子
本名不明。仕事が多忙で家を空けることが多い。
大人しく控えめな性格で勇太にも敬語を使うほど人付き合いが丁寧。中二病への理解はないものの、六花のことを温かく見守っている。
六花の父の病気のことを六花に伝えていなかったために父の死後、六花からは距離を置かれていたが、第1期の終盤で六花が中二病を一時的に卒業し、一緒に暮らす中で和解した様子。

『中二病でも恋がしたい!』の用語

中二病(ちゅうにびょう)

思春期の若者がアイデンティティ確立のために自意識過剰になり、背伸びしたり妄想から生じる珍妙な言動を繰り返す現象を指した用語、ネットスラング。末尾に「病」とつくものの、治療の必要な「病気」ではない。
発端は伊集院光のラジオ番組『伊集院光のUP'S』であると言われている。当初は「中学2年生くらいの年代でありがちなこと」といった意味で自虐的なニュアンスが強かったが、やがて世間に浸透していくと思春期の若者たちの自己愛に満ちた空想を揶揄するような意味合いが強まった。
本作冒頭では、「思春期を迎えた中学2年の頃に罹ってしまうといわれる恐ろしくも愛すべき病」、「形成されていく自意識と夢見がちな幼児性がまざりあっておかしな行動をとってしまうというアレ」と紹介されている。

邪王真眼(じゃおうしんがん)

六花が設定した、六花の右目に宿されている力および六花が名乗っている名前。その正体はただの金色のカラーコンタクトである。普段は眼帯でその力を封印しており、左腕に巻かれた包帯の下には呪いの刻印が描かれている。眼帯を外し、邪王真眼の力を解放するときには「ガンティンクル」と呼ばれる光線(画像参照)を上空に向けて撃ち放つ。
「シュバルツゼクスプロトタイプマークII」と呼ばれる折りたたみ傘を武器にして戦う。第2期にて誕生日プレゼントとして勇太から「シュバルツゼクスプロトタイプマークⅣ」が贈られ、以降はこちらを使用することが多い。
第1期の終盤で六花が一時的に中二病を卒業したときにはその力は五月七日くみんへと「二代目邪王真眼」という形で引き継がれたが、のちにまた六花の力として戻っている。

ダークフレイムマスター

勇太が中二病時代に名乗っていた名前。黒ずくめの衣装に加え、右腕に眠る黒炎龍を封じ込めるために包帯が巻かれている。最終形態として「闇炎神究極第二形態ディザナ・ゲルゾニアンサス」がある。本人的には黒歴史の中でもかなり恥ずかしい部類に入るらしいが、第2期からは六花や凸守からこの名で呼ばれることが多い。決め台詞は「闇の炎に抱かれて消えろ」。
ちなみにダークフレイムマスターの設定および決め台詞は七宮智音から授けられたものである。

暗炎龍(あんえんりゅう)

勇太の右腕に宿された黒炎龍が闇の力を得て変質したもの。第2期においては、この暗炎龍を蘇らせることが六花の目的であった。
中二病時代の勇太が未来の永遠の契約者に寄せた手紙によると「この誤った世界を食いつくし、変革し、作り変えていくであろう力」であり、北欧神話になぞらえたスクルド・ヴェルダンディ・ウルドのコインを集め、それによって示された場所にある石を使って復活させることができるとされていた。このうち最後のウルドのコインは中学時代に勇太が骨折したときのギブスの中にあり、これだけは長い付き合いである七宮も見つけることができなかった。

モリサマー

丹生谷森夏が中二病時代に名乗っていた名前。由来は「森夏」の「森」の部分を訓読みし、「夏」を英語に変換したもの。
記憶の一部を失いながら数百年の時を生き、愛の重要性を説く魔術師という設定。精霊と対話し、望んだ相手に呪いをかけることもできるらしい。
当時はネットを中心に活動しており、凸守のような一部熱狂的な信者もいたようである。

闇聖典(マビノギオン)

丹生谷が「モリサマー」を名乗っていた時の言行をまとめたもの。中二病を卒業した丹生谷がWEBページをすべて抹消したことによりその記録は失われたかに思われたが、熱狂的な信者であった凸守によって大量のコピーがとられていたため、丹生谷はいまだに自分の中二病時代の痕跡を消し去ることができていない。丹生谷が「極東魔術昼寝結社の夏」に加入したのも、『マビノギオン』を完全に消し去るためであった。

ミョルニルハンマー

niwatori1021t0
niwatori1021t0
@niwatori1021t0

目次 - Contents