中二病でも恋がしたい!(中二恋)のネタバレ解説・考察まとめ

『中二病でも恋がしたい!』とは、KSエスマ文庫第一弾として刊行された虎虎のライトノベルおよびそれを原作としたアニメ作品である。ジャンルはラブコメディー。
元中二病の主人公富樫勇太と現役中二病のヒロイン小鳥遊六花を中心に展開される愉快な日常や恋模様を描く。
中二病を活かした本作ならではのコメディパートや中二病モードと素の性格とのギャップを見せる魅力的なキャラクター、中二病による妄想世界と現実世界との折り合いがつけられず葛藤する六花とそこから展開される感動的なストーリーが本作の主な魅力である。

妄想世界ではこのような巨大なハンマーを取り出している。

凸守早苗が使用する武器。妄想世界においては本当にハンマーを取り出し戦うが、現実には長いツインテールの先端を丸めて錘を取り付け、それを振り回して攻撃する。錘の重さを増やすことによって威力を増すことができる。
必殺技としてミョルニルハンマーを回転しながら振り回す「ミョルニル・トルネード」があるが、振り回しすぎると本体に髪の毛が絡まり動けなくなることもある。

不可視境界線(ふかしきょうかいせん)

第1期において六花が探し求めていたもの。六花はかつてこの光の先に亡き父の姿を見た。本編中ではこれが何であるか明確に言及されてはいないものの、六花は不可視境界線の先で病死した父に会えると信じている。
六花いわく境界線の探索は「管理局」により妨害されており、六花は姉の十花を管理局に所属する「女教皇(プリーステス)」として敵視している。
第1期最終話にて勇太の力を借りて不可視境界線を見つけ出し、父に別れを告げるという形で探索を終了した。

本編に登場する施設・組織

私立銀杏学園(しりついちょうがくえん)

勇太たちが通う学校。中等部もあり、第1期では凸守が通っていた。文化祭の名前は「銀杏祭(ぎんなんさい)」。
勇太や六花らが所属する「極東魔術昼寝結社の夏」のような活動内容不明な集団でも同好会として認められ、部室も与えられているあたり部活動に関してはかなり寛容であるらしい。

極東魔術昼寝結社の夏(きょくとうまじゅつひるねけっしゃのなつ)

勇太や六花の所属する同好会。最終的なメンバーは富樫勇太・小鳥遊六花・丹生谷森夏・五月七日くみん・凸守早苗の5名(一色誠に関しては入会したような描写はないが、同好会の合宿にちゃっかり参加したりと入っているのかいないのか不明)。
当初は「不可視境界線の探索」を目的に活動していたものの、第2期以降は各々が自由に部室で遊んだりくつろいだりするだけの部に成り下がっている。

『中二病でも恋がしたい!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

小鳥遊 六花「私の目、見る?」

第1期第1話にて上の階から降りてきた六花が勇太に言ったセリフ。
六花の方は以前から勇太のことを知っていたことが後になってわかるが勇太にとってはこれが六花とのファーストコンタクトであった。夜空に輝く月によって二人の出会いが神秘的に演出されており、第1、2期や劇場版のラストでセルフオマージュされている。

小鳥遊 六花、富樫 勇太、凸守 早苗「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!バニッシュメントディスワールド!」

中二病的妄想世界を展開し、戦闘するときの呪文。勇太、六花、凸守の間ではこの呪文で統一されているが、モリサマー時代の丹生谷は「飛び立てエルフ ささやけ精霊 スピリチュアル・カリカチュア!」、魔法魔王少女を名乗る七宮は「魔王承認 魔法力解放 ケルビム詠唱 セラフィム降臨 フィジカル・リンケージ!」と唱えている。
本編中で何度も登場し、本作の代名詞にもなっている代表的なセリフである。

勇太と六花が恋人の契約を結ぶ場面

第1期第10話にて。互いに意識しあっていた勇太と六花が恋人となり、二人の関係や物語の流れにおいて大きな転機となる場面である。勇太から告白する際にはダークフレイムマスターのセリフ調で告白するところや六花が手をつなぐのが恥ずかしいからと小指をつなぐところなど、観ているほうが恥ずかしくなるような描写が多い。

丹生谷 森夏「結局、人はいつも何かに病んでいるのかなぁって」

第1期最終話にて丹生谷が勇太と部室で話す場面にて、丹生谷が所属する演劇部の部長が「自分たちにしかできないものを作ろう」と熱いことを言っているのを見て「自分は特別な人間だ」と思い込んでいる中二病的な人や、丹生谷や勇太のように中二病を卒業しても「普通の高校生」という像に捉われている人について考えたときに出た言葉。第1期最終話のラストで入るナレーターの言葉にもつながるっている。

ナレーター「人は一生、中二病なのだ。」

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