女子高生の無駄づかい(女子無駄)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『女子高生の無駄づかい』とは、ビーノによる漫画で「ニコニコ静画」にて投稿されていた作品。2019年にテレビアニメ化をされる。舞台はさいのたま女子高等学校。主人公の「田中望」とその友人の「菊池茜」、「鷺宮しおり」の3人のシュールな日常が描かれる。彼女たちのクラスメイトも個性的で彼女たちがそれぞれ友達になっていくストーリーも魅力的な作品である。一見タイトルだけ見ればギャグアニメのようには見えない本作だが、女子高校生のアニメなのに下ネタも多く出てくるなど、ギャグ好きの方なら楽しめる作品である。

第11話ではヲタが恋愛漫画執筆にスランプを感じるところから始まる。BLの妄想だけは熱心に描ける状態に低迷し、気分転換に彼女が好きなボカロ作曲者「低所得P」の新曲を聞き始める。低所得Pだが正体はヲタの担任教師であるワセダである。ヲタは低所得Pへの想いを伝えるために「歌ってみた」を出してみることになる。
新曲を出した低所得Pのワセダはこの曲を作ったきっかけを思い出す。美容室に赴いたワセダを散髪した美容師の容姿やシャンプーをされる際に椅子を不必要に高く上げられてしまうなどその美容院で起こった不可解な出来事を基に衝動的に作り上げた曲であったのだ。ヲタがアップした歌ってみたを聞いたワセダは感激してイベントに向けオリジナルCDを作成する。イベント当日、ワセダはファンの女子高生からのメッセージを見て気づいてしまう。この女子高生は自分の生徒であるヲタであることを。先日ワセダに提出されたヲタの落書き入りノートがメッセージの写真に写っていていたのである。これに気づいたワセダは焦り、となりのサークルにいた「ぴーなっつP」からタオルを借りて変装を試みる。彼女をがっかりさせないための策である。そしてついにヲタはワセダも目の前に現れる。彼女も緊張しながら自分の想いを伝えるために口を開く。彼女の想いを聞いたワセダは「これでよかったのか?」と自責の念に襲われる。やはり隠すのはよくないと気づき、教師として生徒の気持ちに向き合うことが大事だと思い、彼女のこと追いかけ正体を明かす。「低所得P」の正体がワセダと知り恥ずかしさで涙を流してしまう。ワセダは彼女へ感謝の気持ちを伝えるが、ヲタはどうしたらいいか分からず黙り込んでしまう。夜になってもどうしていいか分からない彼女は「低所得P」の曲を聴き始める。そしてワセダのように有名になるために、追いつくために漫画執筆活動を再開する。

第12話「なかま」

第12話でははじめにマジョがバカをタロットカードで占い、不吉なカードが出てしまうところから始まる。
冬休み明け、さっそくバカはワセダに呼び出されてしまう。期末テストで赤点を取ると留年確実と宣告されてしまう。
それを聞いても陽気に話すバカだがそれを見てさすがにロボとヲタは心配をする。心配をよそにバカは睡眠学習をしていると豪語するが、実際はただ睡眠をしているだけという状態に気づいたバカは諦め始める。さすがに怒りを覚え、無理矢理でもヲタは彼女の勉強教え始める。マジメも参加し、バカの勉強会が始まる。彼女らの努力のおかげで暗記が上がり始める。しかしここでバカはおなかを下しトイレに向かう。トイレから戻ってきたバカは妙にきれいな顔をして戻ってくる。うんこと一緒に暗記した用語も忘れてしまった彼女は絶望し、学校から逃げ出してしまう。
テスト当日になっても戻ってこないバカ。さすがに連れ戻そうと考えたヲタとロボは、バカの母親からバカの居場所を教えてもらい、彼女が働いている養豚場へ向かう。そこでバカは、過去を懐かしむように、豚に向かってクラスメイトとの思い出を語りながら仕事をしていた。バカは養豚場に来たロボとヲタを見て「学校行きたくない」、「勉強したくない」と叫ぶ。バカを説得するためにヲタとロボは胸のうちを明かす。「お前みたいなつっこみがいがあるやつめったにいないんだよ。お前がいなくなったら毎日暇すぎて死んじゃう。」「バカがいなきゃさいじょに通う意味がないわ。」と言うヲタとロボ。それを聞いたバカは本音を語り始める。「養豚場での日々は朝は早いし、力仕事ばかりで仕事がつらい。学校での日々のほうが楽で楽しかった。学校に戻りたい。」そしてバカは学校へ戻る。
学校へ戻りテスト勉強に励むバカ。髪が白髪になりながら勉強に励むバカのためにマジョが作った運命を変えるための精力増強剤を飲まされ、完全に頭がキマッてしまう。しかし本当に留年が危ない生徒はもう1人いた、それはヤマイであった。
新学期になり無事進級できたバカとヤマイ。2人は間違えて新入生のクラスへ入ってしまい、異世界へ転生してしまったのではないかと勘違いする。そこへ担任のワセダが押し入り無理矢理連れてかれて進級したクラスへ向かい、このアニメは終了する。

『女子高生の無駄づかい』の登場人物・キャラクター

さいのたま女子高校の生徒

バカ / 田中望(たなか のぞむ)

CV:赤崎千夏

本作の主人公。ロボやヲタとは小学生からの友人。クラス全員のニックネームを考えた張本人。また本人のニックネーム通りのバカで問題行動をよく起こす。しかしなぜか憎めないキャラクターで社交性もよく周りに友人も多い。再三のワセダからの忠告を聞かずテストでの赤点が多く、1年生最後の期末テストで留年しかける。

ヲタ / 菊池茜(きくち あかね)

CV:戸松遥

このアニメの貴重なツッコミ役。主要キャラクター全員のボケに全力で突っ込み続ける女子高生。将来の夢は少女漫画家でBLが大好きな腐女子である。画力、ストーリー力はいまいち。とくに関節の描写は目に余る。バカのニックネームを考えた張本人である。

ロボ / 鷺宮しおり(さぎのみや しおり)

CV:豊崎愛生

頭が良く、頭脳でならばさいのたま女子高等学校ではなく高偏差値の学校にも行けた人物である。ただ表情は死滅しており本作で笑顔を見せたのは1度だけである。中学校ではバカとヲタとは別の学校だったが高校でまたつるむようになる。

ロリ / 百井咲久(ももい さく)

CV:長縄まりあ

低身長で顔も幼く、周りからはかわいいと言われることをコンプレックスとしている。周りになめられないために反抗的な口調をよくするが本当は人見知り。おばあちゃん子で嫌なことがあるとよくおばあちゃんの膝をよく濡らす。

マジメ / 一奏(にのまえ かなで)

CV:高橋李依

名前のとおり優等生で成績も良好だがメンタルと頭が弱い。勝負時に勝つことができず、高校受験では病とケガが重なりさいじょに行かざるを得なくなった。中学生の頃から秀才でミステリアスなロボに密かに憧れており、ロボに仲良くなるためになぜかバカの生態をくまなく研究している。勉学には秀でるが頭が硬く、行動をよく間違えてしまう。同性によく好かれて告白もされる。リリィにはロボに憧れていることがバレている。

ヤマイ / 山本美波(やまもと みなみ)

CV:富田美憂

ニックネーム通り中二病キャラ。腕に出来たほくろたちを線で繋いでドラゴンの紋章だと言い放ったり、常に顔に絆創膏、右腕には包帯を巻いて生活してかなりの中二病患者。バカと同様にワセダを困らせる問題児である。よく木に登っては降りられなくなり、高所作業車を呼び出して助けてもらうなどトラブルメーカーでもある。

リリィ / 染谷リリィ(そめや りりぃ)

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