女子高生の無駄づかい(女子無駄)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『女子高生の無駄づかい』とは、ビーノによる漫画で「ニコニコ静画」にて投稿されていた作品。2019年にテレビアニメ化をされる。舞台はさいのたま女子高等学校。主人公の「田中望」とその友人の「菊池茜」、「鷺宮しおり」の3人のシュールな日常が描かれる。彼女たちのクラスメイトも個性的で彼女たちがそれぞれ友達になっていくストーリーも魅力的な作品である。一見タイトルだけ見ればギャグアニメのようには見えない本作だが、女子高校生のアニメなのに下ネタも多く出てくるなど、ギャグ好きの方なら楽しめる作品である。

『女子高生の無駄づかい』の概要

『女子高生の無駄づかい』とは、ビーノによる日常コメディー漫画及び、それを原作としたアニメである。ビーノの出身地は富山県。漫画を描き始めた理由は友達が欲しかったからだという。
2015年12月ウェブコミック投稿サイトニコニコ静画にて投稿後ヒット。KADOKAWAの「コミックNewType」で連載開始。正式な漫画家デビューになる。2017年7月に一度打ち切りになるが2018年4月に連載再開される。2019年7月AT-Xほかにてアニメ化。2020年1月テレビ朝日系列で金曜ナイトドラマ『女子高生の無駄づかい』として実写ドラマ化される。
バカ高、4歳児以下の知能レベルと言われる都立さいのたま女子高校が舞台。将来の夢はすごい女子高生になると小学生のころ豪語した田中望、漫画家志望でBL好きの菊池茜、無表情で微生物をペットにしている天才少女の鷺宮しおりの3人は小学生のころの幼馴染で高校の入学式で再会する。3人が入ったクラスは担任含め個性豊かな生徒であふれており、ロリ、中二病、バカマジメ、男性恐怖症、オカルトマニアなど様々なキャラクターがいる。このアニメは1話完結型で彼女たちの青春を無駄でシュールに過ごす日々が作中では描かれている。
「まず君たちにいくつか言っておきたいことがある。私は女子大学生派だ。女子高に赴任するというだけでしばしば周りから羨望の眼差しを向けられることがある。しまいには手を出してもバレないや紹介してくれなど言ってくる輩もいる。だが何度でも言おう。私は女子大学生派だ。」
担任であるワセダのそんなセリフで始まる第一話は非常にキャッチーなものとして視聴者の心をつかみ、その後も「意味が分からな過ぎておもしろい!!」や「ワセダの挨拶が好き」といった好意的な評価と共に多くのファンを獲得していった。
しかし日常系アニメによくあるシュールなギャグが苦手な層からは敬遠する声もあり、好きと嫌いがはっきり分かれる作品である。

『女子高生の無駄づかい』のあらすじ・ストーリー

第1話「すごい」

小学生の頃に同級生だった「田中望」、「菊池茜」、「鷺宮しおり」の3人は、高校で再会する。
第1話では各クラスメイトのあだ名についての話である。入学早々クラスメイトのあだ名を勝手に決める「田中望」。「菊池茜」はヲタ(以下ヲタ)、「鷺宮しおり」はロボ(以下ロボ)と名付けられる。その他のクラスメイトのあだ名も「田中望」が入学時にクラスメイトのキャライメージから決めたあだ名が、クラス全員にまかり通って呼ばれている。しかし「田中望」だけのあだ名が決まってなく3人で考え始める。はじめはロボによる「田中望」の悪口混ざりのあだ名が出されていく。「家族が裸族」、「二頭身」、「ザコキャラ」、「歩く不協和音」など。出されたあだ名で呼ばれてみるが、どれも呼ばれるとムカつくや、メンタルが削られるなどで却下されていく。
下校中、「田中望」は運命的な出会いをしたいとヲタとロボに言い出す。「田中望」にとっての運命的な出会いの想像を語り始めるがどれもあり得ない出会い方だったり、最終的には男から「おもしろい女」認定されるだけで終わってしまうという途方もない話を聞いた「ヲタ」は「田中望」のあだ名を思いつく。ストレートに「バカ」と名付けたヲタに対して怒る田中だったが結局納得して「バカ」というあだ名に落ち着く。

第2話「まんが」

ヲタの将来の夢である漫画家になるための葛藤が描かれている。恋愛漫画を描いているヲタは客観的な意見を得るためにはロボに漫画を読んでもらう。ロボは漫画を読んで「男性キャラクターの膝は膝が曲がらない呪いにかかっているの?」や「背景の電化製品が急に近づいてくるのはなぜ?」など的確な指摘をされてしまう。
その夜、ヲタは悪夢を見てしまう。夢は魔法少女の物語で主人公の女子と男性生徒のベッドシーンでは男子生徒の膝が曲がらなくなる呪いにかかってしまっていたり、悪物と戦うなかでは魔法少女の必殺技がそこら中の電化製品を集めてぶつける魔法であったりで、ロボに指摘されたことが悪夢に出てきて挫折を味わい学校を1日休んでしまう。
挫折した心で家で休む中で好きな少女漫画を読むヲタ。1日中少女漫画を読んで過ごしたヲタはすっかり頭の中が少女漫画脳になり、顔も作画崩壊してしまっていた。またBLが好きなヲタは学校の中でもワセダと他の教師が話しているところを見てBL妄想をしてしまうほどであった。
家に帰ったヲタは小学4年生に描いた漫画を見てツッコミをしていく中で自分の成長を感じていく。なお関節の描写だけは小学4年生から変わっていない模様であった。

第3話「わすれもの」

第3話では見た目が幼いことから「ロリ」と名付けられた「桃井咲久(以下ロリ)」と3人が描かれている。ロリはおばあちゃんと2人暮らしをしている。
夕飯のためにロリは膝を痛めたおばあちゃんの代わりにおつかいに出かける。だが、行く先行く先でのスーパーでロリは出会いたくないバカたちに会ってしまう。結局3人に見つかってしまうロリは無理矢理遊びに付き合わされてしまう。だが、おばあちゃんの言葉を思い出しておつかいに戻る。
ヲタとロボも帰ろうとするが、まだ遊びたいバカは床に張り付くように駄々をこね出す。ヲタとロボはバカを床から引き剥がすためにいろいろ試行錯誤するが、断念して帰ってしまう。
おつかいをしているロリは買い物中にチョコバットを見て箱ごとかごに入れてしまい、お小遣いが足りなくなってしまう。ハンバーグに必要なひき肉をあきらめチョコバットを優先してしまうロリ。泣きながら帰ったロリはおばあちゃんにひき肉が買えなかったことを話し代わりにチョコバットを渡す。おばあちゃんは豆腐を代用したハンバーグを作って解決する。
次の日、体育のために必要な体操服を忘れてしまうロリ。体操服を届けにきたおばあちゃんを見てバカたちはおばあちゃんが来たことを伝えるためにヲタとロボはロリを探しに向かう。バカはおばあちゃんを案内するためにおばあちゃんのもとへ向かい、合流する。階段をうまく登れないおばあちゃんをおんぶしてみるが上ることができず踊り場で断念してしまう。その頃ロリは体操服を他のクラスの生徒に借りるために勇気を出して声をかけて借りることに成功する。もともと人見知りのロリにとっては大きな成長をおばあちゃんに見せる1話になった。

第4話「まじめ」

第4話では「マジメ」こと「一(にのまえ)奏」の話になる。中学時代の同級生で尊敬していたロボと同じ高校になったことに感激を覚え近づこうとする。なぜマジメが尊敬していたかと言うとロボは中学時代は常に学年1位で全国模試で常に上位に入るほど成績を残しており、孤高の天才、ミステリアスな雰囲気に惹かれたからである。ポーカーフェイスを常に見せるロボがバカの一発ギャグを見て小さく噴き出す彼女を見て、マジメは驚きを覚えてバカを研究することでロボに近づけると勘違いしてしまう。
担任教師の「ワセダ」こと「佐渡正敬」に呼び出されたバカ。絶望的な成績の彼女にワセダは次のテストで赤点を取ったら1か月間補修を受けるか頭を五分刈りにすると言われてしまう。バカはヲタと一緒にレストランで勉強を始める。しかし勉強をする気のないバカを見てヲタはなぜ彼女と友達でいるのかトイレに行きながら考えるが思い出せなかった。トイレから戻ったヲタはバカが作ったアレンジジュースで気を失ってしまう。ヲタは回想の中で自分は漫画家になれないと嘆くとバカに言われた「お前がなれないと思えばなれないけど、なれると思えばなれるんだろ!」という言葉を思い出す。それと同時にのバカの歯に挟まっていたヒジキを思い出す。気を取り戻したヲタはバカと一緒にいる時間が楽しいことに気づく。なお無邪気に笑うバカの歯に今度はほうれん草が挟まっていた。この一連を見ていたマジメは観察ノートにメモを真面目にとっていた。彼女は真面目がゆえにアホな行動をとりがちであった。
マジメはバカに言われた「唐揚げ世界通貨説」をロボに向けて同じように話すが同意を得ることはなく、唐揚げ信者だと勘違いされてしまう。
その後マジメがバカに貸したノートの中に田中観察ノートも一緒に貸してしまった。ノートを見られることを危惧した彼女は頭を巡らせてしまい、熱を出してしまう。
テスト当日、バカは遅刻してきてしまう。教室に入った彼女はハゲカツラをかぶっていた。「五分刈りなんてぬるいんで0分刈りにしてきました。」と豪語するバカ。彼女を見たワセダは何も話さず補修の紙をカツラに張り付けてテストを続けた。
下校時突然の雨に打たれるマジメとロボ。憧れのロボと2人で雨宿りができることに感動するが、話すことがわからない彼女は田中観察ノートに頼る。しかし頼りっぱなしはだめだと何とか会話をするが、ロボは3分も待つことはできないと雨の中帰ろうとする。彼女の行動を止めようと折りたたみ傘を渡すマジメ。断ろうとするロボに対してマジメは「私は着衣のまま濡れるのが好きなんですよ!」とアホな発言をしてしまう。そのまま家に帰ってしまったマジメはまた風邪を引いてしまう。

第5話「りりぃ」

第5話では転校生の「リリィ」こと「染谷リリィ」が登場する。彼女は自己紹介で好きなものは女の子、嫌いなものは男と明言する。その瞬間クラス全員から変人認定されてしまう。
男性に触られると蕁麻疹が出るほどの男性嫌いである彼女はバカと接触をしたところなぜか蕁麻疹が出てしまう。その後バカとの接触を毛嫌いするようになる。リリィは同性から憧れの対象で見られているマジメと接触をする。無自覚にモテる行動をするマジメに対して、揺さぶりをかける。マジメが知られたくない田中研究ノートのことをリリィは感づいていること話すと止めようとして顔を急接近する。勘違いしたリリィはキスの顔をするが、チャイムがなってしまいおざなりにされてしまった。
下校中、リリィがバカに対してなぜ蕁麻疹が出てしまうのか実験をすることになる。リリィが某格付け番組で使用される目隠しをして3人の手をランダムに触れて男性恐怖症レーダーが思い込みか本物か見極めるためである。自分のことを知りたいリリィは実験を受け入れる。はじめの2人は通常の手触りだったが、最後の1人に対しては蕁麻疹が出てしまう。ゴライアスガエルのような手触りだと言われたバカは「うちだけ両生類…」と嘆いてしまう。

第6話「まじょ」

第6話ではワセダのクラスの不登校児の「マジョ」こと「九条翡翠」の話である。
バカたち3人がファストフード店で話をしている最中にマジョの双子の妹である「九条琥珀」に話しかけられる。九条琥珀は3人にマジョの友達になってくれないかとお願いをする。マジョが不登校になった原因としては幼少期からゾンビやオカルト話を好んでおり、周りから不気味がられ、友達ができなかったことである。バカが友達になることを容認すると、九条琥珀はさっそく姉を呼びだす。二歩行するツチノコを見つけたというデマを流し呼び出す作戦だった。姉と比べてアグレッシブな彼女は姉からコミュニケーション能力やまともな感性を奪ってしまったのではないかと責任を感じてしまっていた。妹から二足歩行するツチノコを発見したというデマを鵜呑みしたマジョはバカたちを見て帰ろうとする。しかし自分と友達になろうとしてくれるバカたちを見て心を許して学校に登校する。
次の日、登校したマジョは3人にお近づきの印として徹夜で作ったミサンガを渡す。ミサンガの材料は自らの髪を編んで作ったもので彼女のオカルト気質を感じられる。バカたちと料理の話をしても拷問の話や食人鬼の話だとマジョは勘違いしてしまい、なかなか話に入れないと悩んでしまう。妹から教わった「それな」、「ウケる」、「かわいい~」を使ってみるが、ヤマイには危ないやつと誤解され、マジメに「ウケる」と言ってみるも何がおもしろいか分かってもらえなかった。
しかしバカたちとの下校中、ロボから「すべての人から好かれるのは不可能、分かってくれる人だけ大事にすればいい。」と言われ人と関わることに意識を向け始める。
ある日、妹から誘われてマジョは映画館に向かう。映画館でロリと出会い、3人で恋愛映画を見ることになる。恋愛映画にキュンキュンする九条琥珀とは裏腹にマジョはどろどろの血が出てこないかと退屈になり、ロリは恋愛知識の乏しさから顔を赤らめてしまう。ロリとマジョは映画鑑賞後に共感し、近づき始める。
先日のやり取りでマジョのことを危ない人だと勝手に勘違いし警戒しているヤマイは一緒に玄関掃除当番をすることになってしまう。マジョはオカルト的な話をし始め、さらに危ない人だと勘違いをしてしまう。ただ友好関係になりたいマジョとヤマイの攻防は今後も続く。
バカたちと下校中にロリと再会し、マジョは勇気を出してもう1度映画に行こうと誘う。ロリは顔を赤らめながら了承し、2人は無事に友人になれたのであった。

第7話「やまい」

第7話では以前から何度か出ていた「ヤマイ」こと「山本美波」の話である。以前から中二病キャラで何度も担任のワセダから呼び出されており、今回もまた呼び出されていた。いつもより包帯の数が多いことを指摘されてしまう。ヤマイは首と太ももの包帯を取ると汗疹になってしまっていた。手首の包帯の下には自分で書いた紋章が描かれており、彼女の中二病はなかなかの重症である。ひた隠しにしていたおでこの包帯の下にはただのニキビという事実にワセダは驚きのあまり眼鏡のレンズが外れてしまう。
彼女は休日に町を歩いているとお気に入りのキャラクターのぬいぐるみのUFOキャッチャーを見つける。なかなか取れない中、カップルが簡単に取る様を目の前で見てしまう。見かねた店員が簡単に取れるように細工をするがヤマイはまた取り損ねてしまう。そこへマジメが現れいつも通り無意識なイケメン気質を出し、ぬいぐるみを簡単に取ってしまう。
次の日、ヤマイは憧れのオッドアイになろうとカラコンを着けようと挑戦するが失敗し、片目を赤く腫らしてしまう。また同じ夜、九条琥珀に誘われマジョはいらないものをネットショッピングで売ろうとする。想像通りオカルト的アイテムしか無かったが、ガスマスクはマニアに売れるのではないかと出品してみる。カラコンの代わりになるものを探すヤマイは登校中、マジョのガスマスクをネットショッピングで見つける。これを気に入った彼女はすぐに購入ボタンを押してしまう。ヲタに指摘されてカラコン着けられず腫らしてしまった右目を保健医に診てもらうことになる。「シーキョン」こと保健医に頭の包帯について聞かれ、ヤマイは中二病話を熱烈に話始める。シーキョンはヤマイの中二病キャラに対して唯一、話を合わせてくれて、ヤマイを教室に戻すため自ら悪魔族だと嘘を話すなど面白い先生である。
その後、自宅に届いたガスマスクを身に着け登校すると早速ワセダに取り上げられそうになる。そこへバカが登場し、ヤマイはガスマスクをバカに預け逃げるように言い放つ。2人の悪魔のようなタッグの完成である。ガスマスクを取られないように保健室に預けたとバカから聞き、取りに来たヤマイ。同時にマジョも保健室の前に現れる。学校にくると呼吸がうまくできなくなってしまう彼女を連れて保健室へ入ると、保健医のシーキョンがガスマスクを着けているところを見てしまう。その光景を見て2人は「私の物!!」と言い、出品者と購入者が顔を合わせることになる。このガスマスクは昔の軍隊で使われたもので持ち主の怨念を憑り払うのに苦労した物でまた怨念が憑りついてしまうかもとマジョは言い、それを知らずに着けて喜んでたヤマイはショックで気を失ってしまう。
次の日、ヤマイは登校中に見つけた顔出しパネルに魅入られ顔をはめてしまう。すると抜けなくなってしまうのである。朝からアホな行動をとっているとそこへ遅刻ギリギリで走るバカに遭遇する。顔出しパネルにはまってしまったヤマイを見て爆笑するが、なぜかバカも一緒にはまってしまう。するとヤマイは尿意を催してしまい、2人で協力して学校に向かい、心配したワセダが校門で出迎える。ワセダは「こんなバカなことが起こるはずない」と言いながらパネルにハマったままの2人を写真に収めた。
ようやくパネルから脱出したヤマイはバカと気が合うのではないかと思い、アホなことに挑戦し始める。集会の最中、拍手の最後に打った人間が勝ちというゲームである。ヤマイが始めたこのゲームにバカはまんまと乗り始める。ワセダに目を着けられたバカに対して、自分も危険だと察したヤマイはこのゲームを終えようとする。しかしその気もないバカは一本締めのリズムで拍手をしてしまう。さすがにバレてしまい、ワセダに連れてかれてしまうバカ。そのバカの姿を「怒られることを恐れるな」という自分への無言のエールだと勘違いしたヤマイは、また拍手をしてしまう。この回ではエンディング曲にさいのたま女子高等学校の校歌が流れる。校歌の中でバカとヤマイはワセダに掴まれながら校歌を斉唱して終わる。この校歌もなかなかシュールで歌詞が「日当たり良好~ 夏暑い~ 日照権で地元ともめて建設予定がずれ込んだ~」など校歌ではとても歌われないような歌詞がたくさんある。

第8話「みずぎかい」

毎度バカがすごいことを言っていい?とヲタとロボに向けてくだらないことを語りだすのがこのアニメの話の入り方である。しつこく言いたがるバカに根負けしたヲタが話を聞くも、怪談話をダジャレっぽく「うちの裏公園に猫が」と言いかけるとヲタに見抜かれ先にオチの「おんねん(怨念)」と言われてしまう。ファミレスで話しているバカたちは海に行きたいと話し始める。3人は福引で特賞を当てて海へ行こうとする。しかし特賞は温泉旅行で嘆くバカ。売れば金になると言うロボの助言に誘われ買い物をして当てようとする3人。しかし、3人とも当たらず嘆いたまま電車で帰ることになる。電車の中でフジツボの都市伝説の話になる。海辺で転んでしまった女性の水着にフジツボが寄生されてしまい、それを見た女性は水着で高級食材フジツボを養殖して丸儲けしたという話である。それを聞いたバカは水着でフジツボ養殖をして金儲けしようと企む。だが、ネットショッピングに出してみるもすぐに通報されてしまう。
登校日に顔を合わせたバカとクラスメイトたち。彼氏が欲しいバカはリリィからモテテクについて聞いてみる。リリィはモテ女の「さしすせそ」についてみんなに尋ねる。各クラスメイトがそれぞれのモテ女の「さしすせそ」の答えを出し合う。バカは間違った合コンでの「さしすせそ」やロボは理系女子の「さしすせそ」、ヤマイは中二病の「さしすせそ」など。しかしみんな「そ」だけ「そうなんだぁ~」となぜか正解している。
学校のプールの話になるとマジョが学校の怪談話をし始める。プールで起きた卓球部員の事故による呪いや、理科室の人体模型や音楽室のバッハ、集団で走る二宮金次郎、2階の女子トイレの花丸さんなど。
その夜、学校に忘れ物をしてしまったロリが駅前でうろうろしているところをリリィが見つける。一緒に忘れ物を取りに行く2人。2階の女子トイレから物音がして、都市伝説の花丸さんかと確認する2人。しかしそこにいたのはトイレに閉じ込められたマジメであった。3人がまた歩いていると突然呪文が鳴り響く。空き教室を開けるとそこにはマジョがいた。夏休みの問題がわからないところがあったので降霊術を使ってバスコダガマから教えてもらおうとしていた彼女に全員が驚いてしまう。4人で廊下を歩いていると突然マジメがどこからか視線を感じ始める。視線の居所をみるとそこには木から降りられなくなったヤマイがいた。毎度降りられなくなる彼女にマジメが慣れつつある瞬間であった。やっと忘れ物を見つけたロリたちに、屋上から不審な音が聴こえ始める。屋上に向かうと卓球の音が鳴り響く。扉を開けると卓球をしているバカたちの姿があった。卓球をして卓球部員の成仏をしようとしているようだった。
一夜を終え、補修を受けに来たバカ。補修の前にもう1度プールに入ろうと屋上に向かうが、きれいにしたはずのプールは藻だらけに汚れてしまっていた。この水着回は結局バカの心霊話だったというオチだったのだ。

第9話「おしゃれ」

第9話ではロリがおばあちゃんに頼まれたおつかいをしているところから始まる。おつかいの最中にいじめられている少年を見つけたロリはいじめを止めようとする。しかし少年に小学生と間違われ、高校生だと訂正するが、少年たちは胸が大きくないから違うと言われ、傷ついてしまう。
胸を大きくするにはどうすればいいかとロリはリリィとマジメとヲタに相談をする。胸が大きいことによる悩みを各々出すがロリは共感することが出来なかった。
リリィはロリに下着を見に行こうと提案し、さっそく買い物に向かう。買い物を終えたあと下着を着けたロリは胸が大きくなっていることに驚愕する。この自信をもとに、少年たちにぎゃふんと言わせようと向かう。しかしロリの姿を見た少年たちは驚きのあまり逃げてしまう。なんと下着がずり落ちてしまい、服の下に爆弾を持っていると勘違いされてしまった。いじめられっ子からは感謝をされたが、ロリは恥ずかしさのあまり泣き出しておばあちゃんの胸を涙で濡らしてしまう。
リリィのような大人っぽさを出すにはどうすればいいか悩むロリ。鏡を見て化粧をしてみようと決心する。登校するとバカたちが笑うのを必死に堪えていた。爆笑の理由はロリの眉毛が極太になっていたのだ。バカはこられきれず、バカにしようとするが、リリィに止められる。リリィに眉毛を直してもらい、上機嫌になったロリはマジメに自慢する。自慢気におでこを見せるロリを見たマジメは熱を測ってほしいのかと勘違いしてしまう。その2人を見たリリィは3人でおしゃれ勉強会をしようと提案する。ロリとマジメとおしゃれ勉強会をしたリリィは十二分に自身が好きな女の子との戯れを満喫して満足する。おしゃれ勉強会のあとロリは自分で前髪を切ってしまうが、また失敗して切りすぎてしまう。さすがにリリィもこれには耐えきれず、爆笑してしまう。

第10話「ろぼ」

第10話では文系と理系の選択授業を選ぶ3人から始まる。文系に進んだロボとヲタ。何も選べていないバカに文系を薦めるヲタに対して反抗するバカ。それが原因で2人は喧嘩をしてしまう。
2人の心配をするマジメに対して大丈夫と言うロボはバカに対して様々な快楽を与える。プチプチや長く削れる鉛筆削り、糸通しなどをバカにやらせ、怒りを忘れるように促して気分がよくなったバカは自らヲタに気軽に話しかけ仲直りをする。ロボいわくバカはマジもんのバカだとマジメに向かって豪語する。
場面は電車で帰る3人に変わる。3人と同じ電車に乗っていた男子高校生の「高橋」はロボに恋する男子高校生で3人の会話から勝手な妄想を繰り広げている。彼は決心をしてロボに近づこうとする。共通の趣味の話題をするために彼女が読んでいる本について話し始める。緊張しながら話す彼にロボは読んでいた本を渡す。題名は『友達の家はなぜほんのり臭いのか?』という本だった。この本を読んでまた彼女に話しかけようと彼は決心する。
次の日、今度はバカとロボがケンカを始める。マジメとロリは心配して2人に話しかける。中学生時代、バラバラの学生時代を過ごした3人。高校進学時、ロボが2人と同じ高校に通うことを宣言するともっと良い学校に通えるならその方がよいとバカが諭す。だが「私の人生を勝手に決めつけないで。」とロボは言い、また3人バラバラになってしまう。しかし高校入学時にまた再会できたことにバカはうれしかったと言い、良い話で終わる。ロリが今回のケンカの原因を聞くとバカがロボの飼っていた微生物を殺してしまったことであった。結局バカとロボは漫画の話題をきっかけにして仲直りをする。
その後、高橋が下校中のバカたち3人に声をかける。ロボに告白するつもりで声をかけたが、緊張してしまい、親友の青山の家の異臭について話し始めてしまう。2人で熱く青山家の異臭について話している最中にバカたちと青山が出てきて話は途切れてしまう。最後にロボは彼に臭気測定器を渡して青山の家の謎の異臭についての実験結果を楽しみにしていると告げてこの話は終わる。

第11話「ゆめ」

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