煉獄 弐(RENGOKU II)のネタバレ解説・考察まとめ

『煉獄 弐 RENGOKU II The Stairway to H.E.A.V.E.N.』とは、ハドソンが開発したPSP専用のSFアクションRPG。プレイ人数は1~4人。前作『煉獄 The Tower of Purgatory』の続編で、よりグラフィックが美麗になっている。舞台は”煉獄”という巨大な塔であり、塔の中から目覚める戦闘用アンドロイド”A.D.A.M.”。彼は記憶がなく、この機械の身体とこの場所は何かを知る為、他の”A.D.A.M.”と戦いながら、頂上を目指す。

グリュプス

塔最上階に君臨する深紅のA.D.A.M.。人類が滅亡した後も長年この煉獄に君臨しており、全てのA.D.A.M.の中でも最強と言える。レーザー兵器、量子兵器、瞬間移動などの強力な武装を駆使し、距離を詰めながら、撃ってくる。体力や攻撃力も段違いに高い。その正体はデウカリオーンに協力していた9人の傭兵部隊の一人にして、AIセルの強奪事件を起こした張本人。GRAMとグリュプスを残した七人の傭兵(マルス、リカオン、ミノス、ブリアレオス、スピンクス、アルクマイオン、スタティウス)は死亡し、二人の一騎打ちになるが、GRAMがすんでのところでグリュプスを殺害する事に成功し、事件は終結を迎えた。
だが、ベアトリーチェによって、自身の記憶をもったままA.D.A.M.となった後も、何度も煉獄の頂上に到達していたGRAMを倒していた。つまり、グリュプスは敗れる事なく、人間時の記憶を保ち続けていた。ついにGRAMに敗れた後はベアトリーチェに「もう、寝かせてくれ。」と言い、溶けていった。

ベアトリーチェ

研究機関”デウカリオーン”に所属する女性研究員であり、最強のAIを作り出す研究を行っていた。そして、その研究に協力する傭兵部隊の隊長であるGRAMとは恋人であった。しかし、AIセル強奪事件が起こり、事件に関わった9人の傭兵部隊であるGRAM、グリュプス、マルス、リカオン、ミノス、ブリアレオス、スピンクス、アルクマイオン、スタティウスの全員が死亡してしまう。そして、回収されたAIセルからGRAMが死亡した事を知る。
死亡したGRAMを復活させる為に、一体のA.D.A.M.にGRAMの思考をインストールして、次に塔の番人にも彼の部下の思考をインストールした。彼等との戦いを勝ち進むことで、AIセル強奪事件をプレイヤーが操作するA.D.A.M.にフラッシュバックさせ、傭兵部隊の隊長”GRAM”の心を復活させようとした。その後は、GRAMと共に未来永劫二人で居続けようと考えており、永遠に生き続ける為にマザーコンピューター”デウカリオーン”に自身の思考をインストールし、GRAMを見守っていようとしていた。しかし、ベアトリーチェの思いに見切りをつけたGRAMに破壊され、その思いは潰える。

マザーブレイン”デウカリオーン”

塔を管理するマザーコンピューター。その目的はヴェルギリウスによって設けられ、人類が滅亡したその後、A.D.A.M.達の自我が生まれる様に管理する事であった。しかし、GRAMの復活を目論むベアトリーチェによって、デウカリオーンの目的自体が人知れず変更された。本来、ヴェルギリウスの目的は、人類が滅亡した時点で煉獄の中にいるA.D.A.M.に人類滅亡後の支配者として文明を築かせることであった。しかし、ベアトリーチェがGRAMを復活させたいがために、そのままA.D.A.M.同士の戦いを続けさせた。それにより、ヴェルギリウスが思い描いたA.D.A.M.達を人類滅亡後の支配者にさせる目的が途絶えてしまった。そして、デウカリオーン自体がベアトリーチェ自身となり、GRAMを見守っていた事が判明する。

ヴェルギリウス

研究機関”デウカリオーン”の所長であり、ベアトリーチェの上司。AIセルで構成された強化スーツを傭兵達に着させる事で、最強の機械兵器を造り出そうとした。その結果が人造兵士A.D.A.M.であり、彼等の誕生で長きに渡る戦争を終わらせた。彼がA.D.A.M.を造り出そうとした真の目的は、余りにも長い戦争を続けた事で人類滅亡が起きると確信し、A.D.A.M.達に人類滅亡後の世界を彼等に委ねる事であった。

『煉獄 弐』の用語

A.D.A.M.

研究機関”デウカリオーン”によって、創り出された人造兵士。AIセルのみで構成されており、損傷してもすぐさま再生が可能。また、特殊液体樹脂”エリクシルスキン”を搭載し、その場で各部位毎に武装を作り出す事が出来る。例えば、頭はハンドガン、両腕は剣、胴体にはレールキャノン、足は追加エネルギーパック等。更には高度な人工知能を持ち、既存の機械兵器とは次元が違う戦闘能力を有していた。
その強さによって、長きに渡り続いた機械戦争を終止符を打つ事に成功する。しかし、戦う敵が居なくなった事で、兵器としての存在意義が無くなってしまう。そこで煉獄へ閉じ込められ、A.D.A.M.同士を戦わせるショーが開催され、昼夜問わず戦いを続ける事になる。

AIセル

人口知能を搭載したA.D.A.M.を構成する細胞。細胞自体が意思を持ち、自由に形状変化が出来、学習する。デウカリオーンはA.D.A.M.を創り出す際に、人間の兵士にこのAIセルで作られた強化スーツを着させることで戦闘データを集めた。そのデータを元にA.D.A.M.が誕生し、人間がスーツを着ることは無くなった。

エリクシルスキン

特殊液体樹脂。A.D.A.M.の意志に応じてその形状を変化させ、銃や盾や剣等や果ては無反動砲、量子兵器を生成する事が出来る。

研究機関”デウカリオーン”

A.D.A.M.を創り出したある国の研究機関。所長はヴェルギリウス。ベアトリーチェといった優秀な研究員が所属している。最強の兵士を創り出すために多くの兵士にAIセル強化スーツを着させて、戦場に出て貰った。多くの兵士が犠牲になったが、その結果多くの戦闘データをが集まった。それを元に、A.D.A.M.が誕生する。
A.D.A.M.を誕生させたデウカリオーンにはヴェルギリウスの隠された目的があった。彼は近い将来人類は確実に滅亡すると考え、A.D.A.M.達に人類滅亡後の未来を託そうとしていた。
その為にヴェルギリウスはA.D.A.M.に自我が生まれる様にマザーブレイン"デウカリオーン"に管理させた。更に自我を持たない機械兵器であるA.D.A.M.に自分で考え行動するという自我が芽生えるように、塔の中に人類の科学技術や文明を残した。更に、一つの塔だけでなく、同じように建てた複数の塔にも多種多様な文明を残した。つまり、最強の兵士たるA.D.A.M.を戦わせる兵器ではなく、次世代の知的生命体として進化を促す事がデウカリオーンの隠された目的であった。

巨大建造物”煉獄”

煉獄に登場する巨大建築物。建造された理由は長きに渡る大戦を終わらせた事で存在意義を無くしてしまったA.D.A.M.達を閉じ込めて、互いに戦わせることであった。塔内部にはリアルタイムカメラが備えており、戦闘をしているA.D.A.M.達の姿を人間達が観戦する事が出来た。
実のところ、塔の建造理由は、人類滅亡後にA.D.A.M.達に次の知的生命体として、自我の芽生えさせ、文明を築いていかせる事であった。そのために、塔内部には至る所に文明の跡を残していた。

『煉獄 弐』のゲームシステム

戦い方

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