遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ(遊戯王OCG)のネタバレ解説・考察まとめ

『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』(遊戯王OCG)とはコナミが企画・制作・発売しているトレーディングカードゲームである。『週刊少年ジャンプ』掲載の高橋和希の漫画『遊☆戯☆王』に登場するカードゲーム「マジック・アンド・ウィザーズ」(M&W)が元になっており、デッキというカードの束を用意して1対1で戦う。対戦開始時に8000のポイント(ライフポイント)が用意され、基本的にダメージを与えて相手のライフポイントを0にしたほうが勝ちとなる。

戦闘

モンスターには攻撃力と守備力が設定されており、攻撃表示、守備表示ができる。
攻撃表示のモンスターが攻撃表示のモンスターを攻撃する時、攻撃側の攻撃力が上回っている場合は攻撃された側のモンスターが破壊される。また「攻撃側の攻撃力-攻撃された側の攻撃力」の差がライフより引かれる。下回っていた場合は逆の処理が行われる。攻撃側の攻撃力と攻撃された側の攻撃力が同じ場合はどちらのモンスターも破壊される。ライフに変動はない。
守備表示のモンスターを攻撃する時、守備側の守備力が攻撃側の攻撃力を上回っている場合は攻撃した側のライフがその差分引かれる。守備側の守備力と攻撃側の攻撃力が同じ場合はどちらも生存し、ライフにも変動はない。守備側の守備力が攻撃側の攻撃力を下回っている場合は守備側のモンスターが破壊される。ライフには変動がないが、効果により超過(貫通)ダメージが発生する場合はその差分がライフより引かれる。
守備側の場にモンスターカードが存在しない時は、モンスターの攻撃力分、守備側のライフが引かれる。

スペルスピードとチェーン

魔法・罠・効果モンスターの効果は、それぞれ発動する速さが決まっており、「スペルスピード」という言葉で表される。効果が発動したとき、それ以上の速さのスペルスピードの魔法や罠を使って割り込んだり、別の魔法や罠などを便乗して発動したりすることができる。このスペルスピードの差を利用した割り込みや便乗などをチェーンという。

効果とコストと手順

特定のカードを使用する際、ある一定のコストを支払う必要がある場合がある。このコストは様々で、自分のライフポイントの支払い、自軍のフィールド上のモンスターのリリース、手札を墓地に送ることなどがある。チェーンにより効果が無効化されたとしてもこれらのコストは戻らない。全く同じ効果であっても、「コストではない効果」「コストでも効果でもない手順」が存在する。これらは処理の仕方が異なるが、テキストからは判別できない。

優先権

「カードの効果発動権は常にターンプレイヤーが優先し、行使後相手に移る」というルール。この権利により、モンスター起動効果の行使の有無、同じスペルスピードの処理などの駆け引きが発生する。

バトルステップの巻き戻し

「ターンプレイヤーの攻撃宣言後、バトルステップ中に非ターンプレイヤーの場のモンスター数が変化した場合、ターンプレイヤーは攻撃対象を選択しなおせる」というルール。巻き戻しが発生した場合、攻撃宣言を行ったモンスターの攻撃を中止する事もできるが、基本的にそのバトルフェイズでは攻撃できなくなる。

タイミングを逃す

「○○時、○○できる」という効果は、「トリガーとなった処理の後に別の処理が挟まった場合、発動タイミングを逃し発動できない」とするルール。この現象は効果のチェーン時に発生する。

デッキ構築

『遊戯王OCG』の対戦(デュエル)ではモンスターカードや魔法カード、罠カードといったカードを駆使して戦い、デュエルにはカードの束であるデッキが必要であり、エクストラデッキやサイドデッキを用いることもできる。
デッキは40~60枚のカードで構築し、融合モンスター、シンクロモンスター、エクシーズモンスター、リンクモンスター以外のモンスターカード、魔法カード、罠カードを自由に組み合わせて作る。
デュエルの際には、デュエルフィールド(カードの置く場所)のデッキゾーンに裏向きに置き、ターンが回ってくるとデッキからカードを1枚引く。
同じ名前のカードはデッキに3枚まで入れることができるが、公式大会などに参加する場合は、カードのデッキ投入の枚数制限もしくは禁止が定められているリミットレギュレーションを遵守する必要がある。

エクストラデッキはデッキとは別の、融合モンスター、シンクロモンスター、エクシーズモンスター、リンクモンスターで構築されるデッキのことで0~15枚で自由に組み合わせて作る。なくても可能。
デュエルの際には、デュエルフィールドのエクストラデッキゾーンに裏向きに置き、エクストラデッキのモンスターを呼び出す(特殊召喚)ときには、基本的にエクストラデッキゾーンからエクストラモンスターゾーンに出す。

サイドデッキはデッキ・エクストラデッキとは別に用意する0~15枚の予備のカードのことである。モンスターカードや魔法カード、罠カードを自由に組み合わせて作ることができるが、同じ名前のデッキ・エクストラデッキ合わせて3枚までしか入れられない。また公式大会などに参加する場合は、リミットレギュレーションを遵守する。
サイドデッキは対戦の間にデッキ・エクストラデッキのカードと交換できる。サイドデッキのカードを投入してデッキ・エクストラデッキの枚数を増やすことはできない。

カードの種類

『遊戯王OCG』のカードには大きく分けてモンスターカード、魔法カード、罠カードの3つに分かれ、モンスターカードは通常モンスター、効果モンスター、融合モンスター、儀式モンスター、シンクロモンスター、エクシーズモンスター、ペンデュラムモンスター、リンクモンスターに分類される。
カードにはカード名、イラスト、効果などが記されていて、カードの分類ごとに色で分けられている。

『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』のカードの種類

モンスターカード

デュエルにおいて、バトルで相手にダメージを与えることができる、『遊戯王OCG』の基本となるカード。
モンスターカードには、属性、種族、レベル、攻撃力・守備力(モンスターの強さ)、効果(通常モンスター以外)がモンスターの名前と共に記されている。
属性は「闇」、「光」、「地」、「水」、「炎」、「風」、「神(枚数はわずか)」の7つがあり、種族は「魔法使い族」、「ドラゴン族」、「アンデット族」、「戦士族」、「獣戦士族」、「獣族」、「鳥獣族」、「悪魔族」、「天使族」、「昆虫族」、「恐竜族」、「爬虫類族」、「魚族」、「海竜族」、「水族」、「炎族」、「雷族」、「岩石族」、「植物族」、「機械族」、「サイキック族」、「幻神獣族」、「創造神族」、「幻竜族」、「サイバース族の25族がある。「幻神獣族」、「創造神族」のモンスターは極めて少ない。
レベルはエクシーズモンスター、リンクモンスター以外のモンスターに存在する。1~12まであり、右詰めの星マークで表示される。基本的にはモンスターの強さを表し、レベルが高いと強いモンスターとなる。
通常モンスター、効果モンスター(エクストラデッキから特殊召喚されるモンスター以外のモンスター)でレベルが5・6のモンスターはフィールドに出す(通常召喚)際に、既にフィールドに存在するモンスター1体をリリース(墓地に送る)してアドバンス召喚しなければならない。
また、レベルが7以上のモンスターは既にフィールドに存在するモンスター2体をリリース(墓地に送る)してアドバンス召喚しなければならない。
レベルが1~4のモンスターはモンスターをリリースせずにそのままフィールドに出すことができる。

攻撃力・守備力はモンスターの強さを表し、数値が高ければ高いほど強力なモンスターである。攻撃力・守備力はバトルの際に参照される。
カードのイラスト部分の下にはモンスターに関する情報が書かれており、通常モンスターであればそのモンスターの特徴、効果モンスターであればそのモンスターが持つ効果が書かれている。
融合や儀式、シンクロ、エクシーズモンスターであれば、そのモンスターをフィールドに出す方法(特殊召喚方法)が書かれている。

モンスターカードは、デュエル中にフィールド・プレイヤーに何かしらのアクションを起こすことができる効果を持つ「効果モンスター」と効果を持たない「通常モンスター」に大きく分かれる。
融合や儀式、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムモンスターにも効果モンスターは存在し、逆に効果を持たないモンスターも存在する。その場合、効果モンスターではないが通常モンスターとしては扱われない。

融合やシンクロ、エクシーズ、リンクモンスターがフィールド・墓地にいるとき、また除外されているとき、カードの効果でデッキ・手札に戻す場合はエクストラデッキに戻す。

通常モンスター

効果を持たないモンスターのことで、種族の右に「通常」と書かれているモンスターのこと。カードの色は黄色で、モンスターに関する情報にはモンスターの特徴が書かれている。

効果モンスター

keeper
keeper
@keeper

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