ef - a tale of memories. / melodies.のネタバレ解説・考察まとめ

『ef - a tale of memories.』および『ef - a tale of melodies.』とは、minori制作のアダルトゲーム『ef - a fairy tale of the two.』を原作としたシャフト制作のテレビアニメ作品である。2組の男女の交錯する想いを中心に描いた群像劇的な作品。実験映像風の演出や、心境変化に合わせ変貌するOP・EDが特徴で、最終話の演出は大きな衝撃を与えた。原作元が製作委員会に参加し、公式配信の活用など双方向の連携も行われた。

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夕と優子は、寄り添うように穏やかな時間を重ね、その距離を縮めていた。しかし、夕は久瀬から「優子は何か重大なことを隠しているのではないか」と忠告を受ける。やがて夕は、優子の兄である雨宮明良(あまみや あきら)が彼女に強いている、歪んだ憎悪に満ちた虐待の真実を知ることになる。
激しい自責の念に駆られた夕は、明良の手から優子を救い出し、二人で一からやり直すために音羽の街を離れる決意をする。しかし、執拗に二人を追う明良の手が迫り、優子と夕は自問自答を繰り返しながら追い詰められていく。傷だらけの二人の心が本当に一つに重なったその時、決定的な事件が彼らを襲う。
それから時が流れ、夕は美術室で凪をモデルに石膏像のデッサンを仕上げていた。凪は夕の弟である紘の絵の才能を引き合いに出してからかいながらも、夕の心をそっと支える。その後、優子とともに教会を訪れた夕は、祭壇の陰にうずくまる、かつての優子に似た孤独な一人の少女と出会うのだった。

終幕を拒む歌と果たし状

久瀬は、自分の人生の終わりを静かに待っていた。しかし、その胸の内にあるのは、死への恐怖と圧倒的な孤独感だった。誰も寄せ付けようとしない久瀬だったが、ミズキをはじめ、夕や凪といった仲間たちにすら辛辣な言葉を浴びせ、完全に心を閉ざそうとする。
そんなある日、久瀬のもとに1通の手紙が届く。そこに書かれていた文字は「果たし状」。この期に及んで自分と戦おうとする者がいるのかと不審に思いながらも、久瀬はその差出人のもとへと向かう。それは、久瀬が諦めかけた生への執着を、ミズキが彼女なりの不器用でまっすぐな方法で呼び覚まそうとする最後の試みだった。

約束の聖夜

街にクリスマスが訪れようとしていた。音羽学園の生徒たちがホワイトクリスマスに胸を躍らせる中、街の教会には様々な想いを抱えた人々がミサのために集まっていた。
過去の傷を背負いながらも前を向く者、限られた時間の中で互いの手を強く握りしめる者。それぞれの時代で、少年少女たちが紡いできた「忘れられない記憶」と「届かなかった約束」が、聖なる夜の音羽の街で、美しくも切ないひとつの旋律へと収束していく。

『ef - a tale of memories.』『ef - a tale of melodies.』の登場人物・キャラクター

メインキャラクター

広野紘(ひろの ひろ)

CV:下野紘
本作の主人公。音羽学園の2年生。父親と姉は著名な芸術家であるが、自身は素性を隠し「新堂凪」というペンネームで少女漫画家として活動している。中等部時代は絵画のコンクールを総なめにするほどの実力者であった。漫画の執筆と学業の両立に苦心しており、過労や腱鞘炎に悩まされている。授業の欠席や居眠りが多く、成績も低空飛行を続けているため留年の危機に瀕していた。幼少期に新藤家で少女漫画に触れたことが、現在の活動の原点となっている。
第一章では、自身の進路や作品のクオリティ低下に悩んでいたが、宮村みやことの出会いを経て学園を中退し、プロの漫画家として一本立ちする覚悟を決めた。第二章ではみやこのサポートを受け、本来のクオリティを取り戻して清々しい表情を見せている。みやこに公私ともに振り回される日々をどこか楽しんでおり、生活の主導権や財布の紐を彼女に握られている。

宮村みやこ(みやむら みやこ)

CV:田口宏子
第一章のメインヒロイン。音羽学園の2年生(第二章では3年生)。容姿端麗で成績優秀、スポーツ万能な美少女であるが、日常的に授業をサボる常習犯として学園内に知れ渡っている。独特の感性を持っており、絵画の腕前に関しては壊滅的である。クリスマスの夜に偶然紘と知り合い、距離を縮めていく。
気まぐれで人懐っこい性格の裏で、過去の両親の離婚が原因で強い孤独感を抱えており、自らの確固たる居場所を激しく求めている。現在は建設会社幹部である父親と暮らしているが、父親は仕事でほとんど帰宅しない。料理の腕前は非常に高く、特に魚料理を得意とする。

堤京介(つつみ きょうすけ)

CV:泰勇気
第二章の主人公。紘の親友でありクラスメイト。映画研究部に所属する敏腕カメラマン兼監督。一見すると軽薄で女たらしのような印象を与えるが、本質は恋愛に対しても創作に対しても極めて一途な性格である。学力、身体能力ともに学園トップクラスであり、交友関係も広い。しかし、映画の撮影に入ると周囲が視界に入らなくなるため、部内では衝突が絶えなかった。
3年生への進級後はみやこと同級生になり、過去の些細な出来事がきっかけで彼女に頭が上がらない状態になっている。

新藤景(しんどう けい)

CV:岡田純子
第二章のメインヒロイン。音羽学園の1年生(第二章では2年生)。紘とは幼馴染の関係にある。ボーイッシュで非常に活発な性格であり、昔から紘の世話を焼き続けてきた。自由奔放なみやこが紘に近づくことを快く思っておらず、彼女を強く敵視している。優れた身体能力を誇り、バスケットボール部では1年生ながらレギュラーとして活躍している。口より先に手が出る体育会系気質であり、勉強は非常に苦手。紘に漫画の面白さを教えた張本人でもある。

麻生蓮治(あそう れんじ)

CV:高城元気
第三章の主人公。ドイツ人の建築家を父親に持つハーフの少年。重度の活字中毒者を自称するほどの読書家であり、常に何らかの本を携帯している。父親の仕事の関係で幼少期から海外を転々としていたため、日本語、英語、ドイツ語をネイティブ並みに操る語学力を持つが、その反面で深く付き合える友人を持ずに育った。過去に従妹を亡くした経験が心の傷となっており、現実の寂しさを埋めるように物語の世界への憧れを強く抱いている。

新藤千尋(しんどう ちひろ)

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