クラッシュ・バンディクー2(コルテックスの逆襲!)のネタバレ解説・考察まとめ

『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』とは、1997年12月18日にソニー・インタラクティブ・エンターテインメント(旧SCE)より発売されたクラッシュ・バンディクーシリーズ第2作。クラッシュはパワーストーンを集めるためにバラエティー豊かなステージを冒険することになる。格段に増えたアクション、パワーストーンの収集という明確な目的、新たに追加されたキャラクター達とシリーズの魅力を更に大きくした1作である。

『クラッシュ・バンディクー2』の概要

『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』とは1997年12月18日にソニー・インタラクティブ・エンターテインメント(旧SCE)より発売されたPlayStation1用アクションゲーム。クラッシュ・バンディクーシリーズ第2作である。なお本作は2017年にPlayStation4用(2018年にSwitch用)に発売された『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』にリマスター版が他2作と共に収録されている。
「宇宙初の奥スクロールアクション!」と銘打って発売された前作からパワーアップした今作では、新たにスライディング、ボディプレス、ハイジャンプ、ハイハイ、しゃがみが追加され、アクションゲームとしての操作性が格段に上がった。ファンの間でも評価が非常に高く、本作をシリーズ最高傑作と評しているファンも多い。
シリーズでお馴染みのクラッシュの妹「ココ」やコルテックスの参謀「エヌ・ジン」も本作が初登場である。当時放送されていたCMもユニークで多くの子供の胸を躍らせた。
物語は前作から1年後。平和になったと思われた地球をネオ・コルテックスが再び狙う。コルテックスの陰謀に必要なパワーストーンを集めるため選ばれたのはクラッシュだった。「パワーストーンを集めないと地球が危ない」というコルテックスの言葉にまんまと騙され、クラッシュはパワーストーン集めを始めてしまう。

『クラッシュ・バンディクー2』のあらすじ・ストーリー

ビッグパワーストーンを見つけ、笑うコルテックス

クラッシュ(本作の主人公。スピンアタックなど色々な技を駆使して戦う)との戦いに敗れ、飛行船から落下したコルテックス(世界征服を企む悪の科学者。今作の悪の親玉)だったが、その悪運の強さで何と生きていた。しかも、その落下した洞窟で見つけた宝石「パワーストーン」には強大な力が秘められていた。

1年後、コルテックスの参謀となった天才科学者エヌ・ジンの協力により巨大な宇宙ステーションが完成したが、目的の洗脳光線を地球全体に撃つためには地球に残るパワーストーンが25個必要なことが判明した。

その頃、クラッシュは前作で救ったタウナ(1のヒロイン。コルテックスに攫われたがクラッシュに救出された)にフラれたので、新しい彼女を作るために妹のココの指導の下「モテモテトレーニング」に挑んでいた。クラッシュはココに頼まれたパソコンのバッテリーを取りに行く途中に道端に落ちていた大好物のリンゴを追い、その先に仕掛けられたワープ装置でコルテックスに誘拐されてしまう。

コルテックスは自分の立体映像を通して「地球を救うためにパワーストーンを集めてほしい」と嘘をつく。クラッシュは、それが嘘だと気付かずパワーストーン集めを始めてしまうのだった。かくしてクラッシュ2度目の冒険が始まった。

無事最初のワープルーム(全世界のパワーストーンにワープできる不思議な部屋)のパワーストーンを5個集めたクラッシュ。しかし、コルテックスによると次のワープルームに移る際邪魔者がクラッシュを狙ってくるという。クラッシュが次のワープルームへ移ろうとすると、そこには最初のボス、リパールー(手術を受け、天才になったカンガルー)が待ち構えていた。爆弾とニトロを設置してクラッシュを倒そうとしてくるリーパルー。自身の爆弾の爆発によりリーパルーが気を失っている間にクラッシュはリパールーを攻撃し、なんとか勝利するのだった。

なんとかリパールーを倒し、次のワープルームへと移動できたクラッシュ。そこでまたコルテックスからの立体通信映像が届くが、その通信に割り込んでくる者が。それはなんとクラッシュの妹、ココだった。ココは「コルテックスを信用するのは危ない」と警告するも、クラッシュはあまり深く考えずパワーストーン集めを続けるのだった。

第2のワープルームでまた5つ新しいパワーストーンを集めたクラッシュは新しいワープルームへ飛ぼうとするも、やはりそこには邪魔をする魔の手が。今度の敵はコモドオオトカゲの兄弟、コモドきょうだい。彼らは自慢の剣術を使ってクラッシュを倒そうとする。自分の回転でコモドきょうだいの目が回っているうちにクラッシュは2人を攻撃。今度も見事に倒してみせた。

第3のワープルームでも見事パワーストーン5個集めたクラッシュは次のワープルームへ。その間に現れた今度の邪魔者はタスマニアンタイガーのタイニータイガー。タイニーはランダムに落下する足場を使ってクラッシュを倒そうとする。クラッシュはタイニーを足場から落下させ倒すことに成功する。なおここまでのボスは全て前作で敵だったコルテックスの初代参謀、ニトラス・ブリオ の差し金である。

第4のワープルームのパワーストーン5個も無事回収したクラッシュはコルテックスに「ワシの仲間にパワーストーンを持って行ってくれ。仲間の名前はエヌ・ジン!」と説明を受けるも、何故か現れたエヌ・ジン(半分機械の天才科学者。コルテックスの参謀)と戦う羽目になる(戦う理由の明確な説明はなく、エヌ・ジンがパワーストーンを渡せと言っているのに何故かクラッシュはエヌ・ジンの乗るロボットとリンゴで戦い始める)。

ついに25個全てのパワーストーンを集めたクラッシュ。そこにココからの連絡があり、コルテックスがビッグパワーストーンを持って逃げようとしていると告げられる。クラッシュはコルテックスを追ってジェットパックを背負い、単身コルテックスに挑む。

遂に最後の戦いが始まった。ビッグパワーストーンを持って宇宙に逃げようとするコルテックス。地球を救うため、それを追うクラッシュ。クラッシュは自慢のスピンアタックでコルテックスに何度もダメージを与え、ついに倒すことに成功する。クラッシュの活躍により再び地球が救われたのだった。

コルテックスを倒し、平和な日常を取り戻したクラッシュ。しかしココは「コルテックス・ヴォルテックス(宇宙ステーション)は? まだ宇宙に浮かんでるのよ」と不穏な台詞を吐く。そして実際コルテックス・ヴォルテックスはまだ宇宙を飛んでいた。

『クラッシュ・バンディクー2』のゲームシステム

「スピンアタック」「ジャンプ」と、1ではバリエーションの少なかったアクションが2つでは「スライディング」「ハイジャンプ」「ハイハイ」「しゃがみ」「ボディプレス」と一気に使用できる動きが増えた。単純にステージを1つずつ進めていた前作と変わり、1つのワープルームにつき5つのステージから好きなステージを自由に進んで遊ぶことが出来るようになった。また「パワーストーン」を集めるという目的が新しく加わり、ゲームをさらに奥深くしている。また、前作に引き続きダイヤもあるが、「カラーダイヤ」「パーフェクトダイヤ」に加え、特殊な条件でステージに出現する「ひみつダイヤ」が追加された。これにより更にやり込み要素が増えた。加えて、ステージによってはタイムアタック、隠しステージ、ノーミスでクリアすることによりプレイできるようになる超高難易度の「ドクロステージ」もある。ステージのバラエティも増え、サーフボードに乗る、ジェットパックで飛ぶなど特殊なプレイスタイルのステージが増えた。また、前作では一定の条件下でしか出来なかったセーブもワープルームでいつでも出来るようになった。

箱の種類

普通の木箱

立方体の普通の木箱。中にはリンゴが1〜8個入っている。数はランダム。どの攻撃でも壊すことが出来る。

?箱

?と書かれた箱。リンゴやクラッシュプレート(残機が1upする)、アクアクなどが入っている。中身は場所によって基本的に決まっているが、何度も同じところで倒れるとヘルプとしてリンゴだった中身がアクアクに変わることもある。

アクアク箱

ダメージを受けても帳消しにしてくれるお助けキャラ、アクアクが入っている箱。

1UP箱

残機が1UPするアイテム「クラッシュプレート」が入っている箱。意地悪な配置にあることが多いので、この箱を取ろうとして逆に残機を減らすことになるプレイヤーも多い。

C箱

この箱を壊しておけばその先でクラッシュが倒れても、この箱の位置がチェックポイントになってその場所からやり直せる。同じステージで何度も倒れると救済策に?箱がC箱に変化することもある。

↑箱

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