クラッシュ・バンディクー(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『クラッシュ・バンディクー』とは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(後のソニー・インタラクティブエンタテインメント)によりPlayStation用ソフトとして発売されたアクションゲームで、『クラッシュ・バンディクー』シリーズの1作目である。
主人公クラッシュが、悪の科学者コルテックスの野望を阻止するために奮闘する。スピード感溢れる爽快なアクションに加え、クラッシュのリアクションや個性的なキャラクターなどコミカルな世界観が特徴。

『クラッシュ・バンディクー』の概要

『クラッシュ・バンディクー』とは、アメリカのゲーム開発会社ノーティードッグにより開発、ソニー・コンピュータエンタテインメント(後のソニー・インタラクティブエンタテインメント)により1996年12月に発売されたPlayStation用のアクションゲームソフトである。『クラッシュ・バンディクー』シリーズの1作目に当たる作品。本作以降の発売元は国内と海外で異なっているが、最終的にはアメリカのアクティビジョン・ブリザードが作品に関する権利を取得している。本作のジャンルはアクションだが、派生作品としてレーシングゲームやパーティゲーム等の作品も販売されている。2017年8月には海外版リマスターとしてPlayStation 4用の『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』が発売され、本作に加え、『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』及び『クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周』が収録されている。このリマスター版と日本版(本作)においてはステージの名称など一部異なる点が存在している。

本作はスピード感溢れる爽快なアクションと個性的なキャラクターによるコミカルな世界観が特徴である。主人公クラッシュを操作して、黒幕であるコルテックスの野望を阻止するため立ち向かうストーリーだが、道中に様々な仕掛けや敵キャラが配備されており多様なアクションが楽しめる。本作においては、アクション動作は移動・ジャンプ・スピン攻撃のみとなっており、非常にシンプルであるが攻撃手段が限定されていることからシリーズ史上最難関と言われている。

舞台はオーストラリア南部のとある島。悪の科学者ネオ・コルテックスと参謀である二トラス・ブリオは、島中の動物達を洗脳して軍隊を作ることで世界征服を企てていた。しかし、洗脳に使用しようとしていた洗脳光線は未完成であり、光線を当てても動物達が狂暴化するだけであった。島の中でも特に暴れん坊であったクラッシュ・バンディクーは光線を浴びたことで逆に正義に目覚めてしまい、コルテックスの城から脱出するが、恋人のタウナ・バンディクーが捕らえられてしまう。タウナを助けるため、クラッシュは島の精霊であるアクアクと共にコルテックスの野望を止めるため立ち上がる。

『クラッシュ・バンディクー』のあらすじ・ストーリー

ジャングルの島

コルテックスから逃げてきたクラッシュはビーチで目を覚ます

コルテックスの洗脳光線を浴びたことで正義に目覚めたクラッシュ・バンディクーは、コルテックスの城から逃亡した後、島のビーチで目を覚ます。コルテックスの野望を阻止して恋人のタウナを救出するため、クラッシュはジャングルを進む。ジャングルでは、コルテックスにより狂暴化された動物や人食い植物が立ちはだかる。他にも、先住民と呼ばれる敵が支配する砦、大岩が転がり迫ってくる森、人食い植物があちこちに生い茂っている川を抜けると島の王様であるパプパプと出くわす。島を荒らす者を許さないパプパプがクラッシュに襲い掛かるが、クラッシュに返り討ちにされる。ジャングルの途中で出会ったイノシシに乗ってさらに多くに進んで別の先住民の砦の頂上まで到達する。ジャングルの島を抜けて、クラッシュはいせきの島に進むのであった。

いせきの島

いせきの島に到達して川の道を進むと、第2のボスであるいかれたリパー・ルーと遭遇する。リパー・ルーはコルテックスにより最初に実験されたカンガルーであり、洗脳後に狂ってしまった。挙動不審の動きに翻弄されるが、クラッシュはバクダン箱を駆使してリパー・ルーの退治に成功する。先へ進むと遺跡に到達する。各所に張り巡らされた動く壁や視界の悪い薄暗い遺跡、足元の悪いつり橋などに行く手を阻まれるも前進する。すると、火山のふもとでコルテックスの実験により狂暴化したコアラコングが現れる。自慢の怪力により巨大な岩を投げて攻撃してくるコアラコングだが、クラッシュがその岩をスピン攻撃で跳ね返すことでコアラコングを返り討ちにする。いせきの島を抜け、最後の島であるてつの島へ向かうクラッシュであった。

てつの島

コアラコングとの闘いの後、クラッシュはてつの島に到達する。てつの島は、元はジャングルであった島をコルテックスが改造して機械化された島である。島ではパイプや鉄筋が張り巡らされた道に、高温の蒸気の噴出孔や機械化された敵が待ち受けており、クラッシュの道を阻む。途中の発電所では床中に有害な液体が敷かれており危険な環境と化している。内部にはドラム缶を投げつけてくる敵も存在し、一層進むのが難しくなっている。発電所を抜けると、コルテックスの最高傑作であるネズミカンガルーのピンストライプに遭遇する。所有しているサブマシンガンを乱発しクラッシュに襲い掛かるが、攻撃を掻い潜りピンストライプを撃退することに成功する。

その後、吊り橋を渡り、遺跡のような廃墟や神殿、機械化された古城を進むと、コルテックスの右腕である二トラス・ブリオが待ち構えていた。怪しい薬品を投げつけてきたり、自ら薬品を飲んで巨大化してクラッシュに襲い掛かる。二トラス・ブリオを撃破して、さらに進むとコルテックスのいる飛行船に到達する。空中からエネルギー弾を放って攻撃してくるコルテックスだが、クラッシュは逆にそのエネルギー弾をスピン攻撃で跳ね返して対抗する。エネルギー弾を何度も食らったコルテックスは、搭乗していた浮遊装置の爆発により遥か彼方へと飛んで行った。その後、無事タウナと再会しクラッシュの目的は果たされるのであった。

『クラッシュ・バンディクー』のゲームシステム

基本的な流れ

主人公であるクラッシュを操作して、ステージ内に配備されている敵キャラクターを掻い潜りつつゴールである光を放つ円盤の上に乗ることでステージクリアとなる。途中に設置されている木箱を全て壊すことでダイヤを入手することができ、一部のステージで入手できるカラーダイヤは、特定のステージで別のルートに進むための道しるべとなる。
なお、セーブについてはタウナのボーナスステージをクリアするか特定のアイテムを入手するしかなく、シリーズ史上最難関と言われている。以降のシリーズについてはこの点が見直され、いつでもセーブができる設計となった。

マップ制

各ステージをクリアして次のステージへ進んでいく一本道型のステージ設計となっている。また、本作においてはステージ内に配置されるカギを入手することでマップ内の隠しステージへ進むことができる。

アクション要素

アクション動作は、移動・ジャンプ・スピンアタックのみである。他シリーズだと前述の動作の他に様々な攻撃手段が用意されているため、攻撃手段の少ない本作は難易度が比較的高くなっている。

『クラッシュ・バンディクー』のステージ

ジャングルの島

めざめの ビーチ

スタート地点はコルテックスから逃亡して目覚めた「めざめの ビーチ」

クラッシュがコルテックスから逃亡して目覚めるところからスタートする最初のステージ。アクアク箱が多く設置されており易しいステージ。分岐があるが、箱を全て壊すために両方の道を通らなければいけない。

えんばんいわの ジャングル

円盤に当たらないよう進むべき

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